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ASLを用いた脳血流評価についての研究
最終更新日 2026年9月3日
研究課題名
ASLを用いた脳血流評価についての研究
研究の目的・方法
目的
虚血性脳血管障害は脳卒中の主要な疾患です。虚血性脳血管障害による神経症状はADLを低下させ、患者様の社会活動を制限するため、その2次予防は重要なテーマです。
虚血性脳血管障害は、①頚部内頚動脈狭窄症、②頚部内頚動脈閉塞症、③頭蓋内内頚動脈狭窄症、④頭蓋内内頚動脈閉塞症、⑤もやもや病などが原因疾患として挙げられ、その治療として抗血小板療法や基礎疾患に対する内科的管理が1st lineです。
同時に、症候性主幹動脈病変の2次予防に対する血管内・外科的治療(血行再建術)は、大規模臨床試験で有用性を認められています。内頚動脈血栓内膜剥離術(CEA)、頚動脈ステント留置術(CAS)、経皮的血管形成術(PTA)、頭蓋外―頭蓋内血管吻合術(bypass)などが血行再建術の選択肢として挙げられています。
外科的治療に際して、術前の脳血行動態、脳血流予備能に関する画像検査は不可欠なものであり、周術期合併症の予測や術後の血行動態変化についての評価に重要です。一方で、脳血管造影検査や負荷脳血流SPECTでは、カテーテル操作や薬剤投与による血流負荷などの侵襲を伴うため、リスク・ベネフィットを考慮した検査選択が必要です。
近年CT灌流画像やMRIにおけるArterial Spin Labeling法(ASL)などの検査では、比較的低侵襲で脳血流の評価が可能となっています。これらの検査結果を比較し、関連を解析することで、周術期の脳血行動態評価での検査による侵襲の低減が期待されます。
本研究では、血行再建術を施行された主幹動脈病変を有する患者様において、術前の脳血行動態評価目的の画像検査に着目し、既存の侵襲が高い検査に代替しうる新規の画像所見の解釈を目標としています。
方法
本研究は当院で血行再建術を施行された主幹動脈病変を有する患者様において、術前の画像検査、血行再建術、周術期検査所見、周術期合併症や術後予後を検討する観察研究であり、①病変、②治療の選択、③周術期検査、④術後経過について、診療録を元にデータ収集する後ろ向き観察研究です。
① 病変は、術前MRI、CT、CTA、エコー、TCD、電気生理学的検査,SPECTデータを検討します。
② 治療の選択は、EC-IC bypass術について、手技・治療時間,手技に関わる合併症などを評価します。
③ 周術期検査は、術前後血液検査、術後画像検査(MRI、CT、SPECT)、術後生理学的検査(エコー、TCD、電気生理学的検査)を評価します。
④ 術後経過は、診療録を元に鎮静期間、術後疼痛、せん妄、合併症、高次脳機能障害評価、ADL評価、アンケート、予後などを評価します。
研究の対象
当院で血行再建術を施行(2023年から5年間)された主幹動脈病変を有する患者様(もやもや病を含む)。
研究期間
2026年9月3日から2029年3月31日まで
研究に用いる試料・情報の種類
本研究で用いる情報は以下のとおりです。
① 病変について:術前MRI、CT、CTA、エコー、TCD、電気生理学的検査,SPECTデータ
② 治療の選択について:EC-IC bypass術について、手技・治療時間,手技に関わる合併症など
③ 周術期検査について:術前後血液検査、術後画像検査(MRI、CT、SPECT)、術後生理学的検査(エコー、TCD、電気生理学的検査)
④ 術後経過について:鎮静期間、術後疼痛、せん妄、合併症、高次脳機能障害評価、ADL評価、アンケート、予後など
試料・情報の取得と保管
【個人情報の取扱い】
個人情報保護のため、本研究で得られた情報は匿名化情報(個人情報を含む)にするとともに対応表を作成します。また、個人と記号の対応表を外部から切り離されたコンピューターに保存します。
【情報等の保管及び廃棄の方法】
情報は、少なくとも本研究の終了日から5年後又は本研究の結果の最終の公表について報告した日から3年後のいずれかの遅い日までの期間厳重に管理します。保管の方法は、パスワードを設定した電子ファイルで、横浜市立脳卒中・神経脊椎センターのネットワークから独立したPCで保存します。このPCが保管されている部屋は、入室が管理されており第三者が立ち入ることはできません。本研究によって得られた情報も対応表と同様に管理します。また、情報は研究終了後データの抹消という方法ですみやかに廃棄処分します。
研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスク及び利益
本研究で実施する臨床検査は、通常の経過観察で行なわれる検査及び治療目的の範囲を越えず、それによって、研究対象者に本研究への参加による大きな不利益が生じることはありません。また、本研究の観察項目は、即座に対象者へフィードバックされるものではなく、利益も生じません。
お問い合わせ先
本研究に関するご質問・ご相談等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することができますので下記連絡先まで電話またはFAXでお申出ください。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者様もしくは患者様の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者様に不利益が生じることはありません。
研究機関及び研究責任者(研究への利用を拒否する場合の連絡先)
〒235-0012 神奈川県横浜市磯子区滝頭1-2-1
横浜市立脳卒中・神経脊椎センター
脳神経外科 大塩 恒太郎
電話番号:045-753-2500(代表)
このページへのお問合せ
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