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「港北地域学」特別講演会 建築家 隈 研吾 氏 大倉山を語る 開催報告
最終更新日 2022年9月30日
雨予報は曇りにかわり、さほどの暑さもなくなった令和4年9月3日の土曜日午後、港北公会堂で「建築家 隈研吾氏 大倉山を語る」特別講演会が開催されました。この講演会は、歓成院(大倉山)のご紹介で、当初は令和4年2月27日に予定されていましたが、まん延防止等重点措置により延期となっていたものです。
開催概要
隈研吾氏 基調講演
【内容】Ⅰ 隈 研吾 氏 基調講演
Ⅱ フリーディスカッション
【日時】令和4年9月3日(土曜日) 13:30~16:00
【会場】港北公会堂
【講師】隈 研吾(くま けんご)氏 建築家
【フリーディスカッション登壇者】
平井 誠二(ひらい せいじ)氏 大倉精神文化研究所理事長
飯田 孝彦(いいだ たかひこ)氏 大倉山在住、横浜市消防団長会会長
漆原 順一(うるしばら じゅんいち)横浜市港北区長
隈 研吾氏 プロフィール
隈 研吾氏
1954年生。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。30を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。主な著書に『点・線・面』(岩波書店)、『ひとの住処』(新潮新書)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』、『小さな建築』(岩波新書)、他多数。
登壇者プロフィール
平井 誠二 氏 大倉精神文化研究所理事長 岡山県出身。
大学は日本史専門に学び、1987年大倉精神文化研究所に非常勤研究員として入所。研究所の膨大な資料整理を任される。創立者、研究所、港北区を取り巻く歴史を学ぶ。幅広い地域活動にも取り組み、港北図書館友の会・大倉山公園愛護会・鶴見川舟運プロジェクトの創立メンバーのひとり。
飯田 孝彦 氏 大倉山で生まれ、育つ。現在も居住。
隈氏の一つ上の学年。大倉精神文化研究所の評議員。横浜市消防団長会会長、神奈川県消防協会会長も勤める。
漆原 順一 横浜市港北区長 大倉山で生まれ、育つ。
大学卒業後、建築職として横浜市役所都市計画局に入庁。横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で、2002FIFAワールドカップの施設整備も経験。今年4月から横浜市港北区長に就任。
隈研吾氏と大倉山年表
和暦 | 西暦 | 年齢 | 事項 |
---|---|---|---|
昭和29年 | 1954年 | 0歳 | 誕生 |
昭和33年 | 1958年 | 4歳 | 狩野川台風、床下・上浸水多数 |
昭和36年 | 1961年 | 7歳 | 田園調布の小学校に入学、国鉄スワローズの合宿所が大倉山に完成 |
昭和39年 | 1964年 | 10歳 | 東海道新幹線開通。新横浜駅開業 |
昭和41年 | 1966年 | 12歳 | 台風4号で鶴見川が氾濫、新横浜駅周辺が水没 |
昭和44年 | 1969年 | 15歳 | 大倉山駅前に、スーパーサンコーがオープンする。 |
昭和47年 | 1972年 | 18歳 | 菊名駅の駅舎のかさ上げで、線路が水没しなくなる。 |
昭和48年 | 1973年 | 19歳 | 東京大学入学 |
昭和52年 | 1977年 | 23歳 | 東京大学大学院入学 |
昭和53年 | 1978年 | 24歳 | 港北区役所が現在の大豆戸町に移転 |
昭和54年 | 1979年 | 25歳 | 大学院を修了し、大倉山を離れる。 |
昭和56年 | 1981年 | 27歳 | 大倉精神文化研究所本館等の建物が横浜市に寄贈される。(現大倉山記念館) |
昭和59年 | 1984年 | 30歳 | 現在の大倉山駅舎が完成 |
昭和63年 | 1988年 | 34歳 | 大倉山エルム通り完成 |
平成2年 | 1990年 | 36歳 | 隈研吾建築都市設計事務所設立 |
平成19年 | 2007年 | 53歳 | 太尾町で、住居表示が3年度に分けて実施され、大倉山に変わる。 |
特別講演会内容
4人のフリーディスカッション
基調講演では、隈氏が建築家を目指すきっかけとなった、大倉山について詳しく語られました。「大倉山は今でいう“里山”であったと思う。小さいころ遊ぶときはいつも長靴だった。ザリガニ取りや大倉山記念館の周りで遊んでいた。家は父親がこだわりをもってリフォームをしていたのをたびたび手伝わされたりもした。そのことが建築への興味をもたらしたかもしれない。」など、写真もふんだんに使って話されました。
後半の平井氏、飯田氏、横浜市港北区長も交えて4人のフリーディスカッションでは、昔の大倉山について楽しくトークが始まり、隈氏の幼少期のエピソードや東急沿線や大倉山記念館での思い出、隈氏が手掛けられた歓成院(大倉山2丁目)の庫裡の写真も披露されました。
特別講演会の動画
「港北地域学」特別講演会隈研吾氏大倉山を語るにつきましては、「港北映像ライブラリ」よりご覧いただけます。
・第1部 隈研吾氏 基調講演(外部サイト)
・第2部 フリーディスカッション(外部サイト)
区民活動支援センターから
まん延防止等重点措置により、半年以上もお待たせすることになってしまいましたが、隈研吾氏の基調講演もすばらしく、4人の登壇者のみなさまから大倉山に関する思い出話をたくさん聞かせていただきました。参加者からいただいたアンケートでも「大倉山に暮らしていた頃のお話がたくさん聞けて楽しかった。」「大変興味深かった。隈さんの郷土愛あふれる率直な語りが良かった。」など多数の感想が寄せられ、満足度の高い講演会となりました。ありがとうございました。
問合せ先
港北区区民活動支援センター
港北区役所4階(48窓口) 電話:045-540-2246 FAX:045-540-2246
Eメール:ko-center@city.yokohama.jp
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