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もやもや病に対する血行再建術における合併症と予後に関する研究
最終更新日 2023年4月20日
研究課題名
もやもや病に対する血行再建術における合併症と予後に関する研究
研究の目的・方法
目的
もやもや病は世界的にも本邦で多い脳血管障害であり、虚血性脳障害及び出血性脳障害を来す特殊な疾患です。もやもや病に対する治療は、出血発症のもやもや病に対する両側血行再建術の再発予防効果が認められたことを背景に、症候性もやもや病に対して血行再建術が勧められています。
もやもや病に対する血行再建術は、直接血行再建及び間接血行再建に大別され、これを組み合わせることも多くあります。直接血行再建は船側頭動脈を中大脳動脈に直接吻合することで手術直後より脳血流の改善が期待できますが、主幹動脈の狭小化したもやもや病では血流改善が局所にとどまる可能性があります。一方で間接血行再建は血流のある有茎の組織膜を脳表に接することで数ヶ月で膜から脳表への血管新生を促し、脳表の広い領域で血流の改善を図る手技です。即時的な効果は得られない一方で広範囲の脳血流の改善が見込める方法となります。
間接血行再建では有茎弁として骨膜・筋膜・硬膜などが採用されていますが、それぞれに脳表を覆える広さや厚み、術後の整容への影響などの点で課題があります。当院では有茎弁として帽状腱膜下の疎性結合織を使用しています。
本研究では、もやもや病に対する血行再建術後の予後を追跡することで整容を含めた患者予後に資する術式を確立することを目的とします。
方法
本研究は、当院で血行再建術を施行されたもやもや病患者について、病変、血行再建術および術式、周術期検査所見、周術期合併症や術後予後を検討する観察研究です。
研究の対象
2009年4月から2023年3月に当院で手術されたもやもや病患者
試料・情報の取得と保管
本研究で得られた情報は、匿名化情報(個人情報を含む)にするとともに対応表を作成し、個人と記号の対応表を外部から切り離されたコンピューターに保存します。
研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスク及び利益
本研究で実施する臨床検査は通常の経過観察で行なわれる検査及び治療目的の範囲を越えず、それによって研究対象者に本研究への参加による大きな不利益が生じることはありません。また、本研究の観察項目は即座に対象者へフィードバックされるものではなく、利益も生じません。
お問い合わせ先
本研究に関するご質問・ご相談等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することができますので、下記連絡先まで電話またはFAXでお申出ください。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて、患者様もしくは患者様の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者様に不利益が生じることはありません。
研究責任者(研究への利用を拒否する場合の連絡先)
〒235-0012 神奈川県横浜市磯子区滝頭1-2-1
横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 脳神経外科
三宅 茂太
電話番号:045-753-2500(代表) FAX:045-753-2859
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