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四種混合予防接種について

最終更新日 2023年4月1日

接種開始時期の前倒しについて(令和5年4月1日以降)

令和5年4月1日より接種開始年齢が生後3か月から生後2か月に1か月前倒しとなりました。令和5年4月以降対象の方へお送りする個別通知(予診票)にて、個別にもお知らせしていきます。既に対象者へ交付いたしました予診票は引き続きお使いいただけます。

四種混合ワクチンについて

 
平成24年11月1日から、従来の三種混合に不活化ポリオ(*)を追加した四種混合ワクチンでの接種を実施しています。
(三種混合又は単独の不活化ポリオワクチンで既に接種を開始しているお子さまも、残りの接種を四種混合ワクチンで接種することができます。)

「三種混合予防接種予診票」を用いて接種を受けていただく場合は、協力医療機関で「四種混合」に書き換えて使用します。

(*)不活化ポリオワクチンについて
不活化ポリオワクチンは、三種混合での接種が完了していてポリオの接種が完了していないお子さまが使用するワクチンです。

ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオとは

(ア)ジフテリア(Diphtheria)
ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。ワクチン接種により、現在では患者発生数は年間0が続いています。
しかし、ジフテリアは感染しても10%程度の人に症状が出るだけで、残りの人は症状が出ない保菌者となり、
その人を通じて感染することもあります。
主にのどに感染しますが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠(けんぼう)様(よう)のせき(ケンケンという犬がほえるようなせき)、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。
発病2~3週間後に菌の出す毒素によって、心筋障害や神経麻痺を起こすことがあるため注意が必要です。
1990年代前半には、ワクチン接種率が低下したロシアで流行しました。
予防接種を続けていかないと、日本でも再び流行する可能性があります。

飛沫感染:ウイルスや細菌が、咳やくしゃみなどにより、細かい唾液や気道分泌物に包まれて空気中に飛び出し、約1mの範囲で人に感染することです。

(イ)百日せき(Pertussis)
百日せき菌の飛沫感染で起こります。
百日せきワクチンの接種がはじまって以来、患者数は減少していましたが、平成19年に国内の大学で集団感染が報告されました。最近、長びくせきを特徴とする思春期、成人の百日せきがみられ、乳幼児への感染源となり重症化する例があるので注意しましょう。
百日せきは普通のかぜのような症状で始まります。続いて咳がひどくなり、顔をまっ赤にして連続的にせき込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。
通常、熱は出ません。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)、けいれんが起きたりすることがあります。乳児では肺炎や脳症などの重い合併症を起こし、命を落とすこともあります。

(ウ)破傷風(Tetanus)
破傷風菌はヒトからヒトへと感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれんを起こしたりして、死亡することもあります。患者の半数は本人や周りの人では気づかない程度の軽い傷が原因で感染しています。
土の中に菌がいるため、感染する機会は常にあります。

(エ)ポリオ(Polio)
ポリオは、かつては「小児麻痺」とも呼ばれ、わが国でも1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、現在では予防接種の効果で、国内での自然感染は報告されていません。
しかし、現在でもパキスタン、アフガニスタンなどの国では野生株ポリオウイルスによるポリオの発生があることから、これらの地域で日本人がポリオに感染したり、日本にポリオウイルスが入ったりする可能性があります。
ポリオウイルスは、ヒトからヒトへ感染します。感染した人の便中に排泄されたウイルスが口から入り、のど又は腸で増殖し、数週間にわたって便中に排泄されます。
感染しても大部分の人は無症状ですが、5%くらいに、のどの痛み、発熱などのかぜ様症状がみられます。
また、感染した人の1~2%は無菌性髄膜炎を発症しますが、2~10日で軽快します。
しかし、感染者の約1,000~2000人に1人は、麻痺を起こし、後遺症として運動障害を残す場合があります。
ときに、呼吸不全を起こして死亡することもあります。

予防接種の方法

DPT-IPV(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)四種混合ワクチン及びDT(ジフテリア・破傷風)二種混合ワクチンを使用し、以下のとおり接種します。回数が多いので接種漏れに注意しましょう。

【標準スケジュール】

(ア)1期初回接種及び追加接種※
1期として、生後2か月~90か月未満の間に初回接種3回(20日~56日の間隔をあけて)、追加接種1回(初回接種3回終了後、12か月~18か月を経過した時期)の計4回、四種混合ワクチンを接種します。
(事情により、接種を急ぐ場合の追加接種は初回接種終了後6か月以上の間隔をあけて行います。)
確実に免疫をつけるためには、決められたとおりに受けることが大切ですが、体調不良等により間隔があいてしまった場合には、初めからやり直さず、所定の回数を接種してください。
詳しくは、かかりつけ医に相談しましょう。
※三種混合で既に接種を開始しているお子さんも、残りの接種を四種混合ワクチンで接種することになります。
(★)単独の不活化ポリオワクチンは、三種混合の接種が完了していて、ポリオの接種が完了していないお子さんが使用するワクチンです。

(イ)2期接種
2期として11歳~13歳未満の間に1回、二種混合ワクチンを接種します。

【無料で受けられる年齢】
(ア)1期初回接種及び追加接種
生後2か月以上7歳半未満(7歳6か月になる日の前日まで)

(イ)2期接種
11歳以上13歳未満(13歳の誕生日の前日まで)

ワクチンの副反応

四種混合(DPT-IPV)ワクチンの主な副反応は、接種部位の発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)など、接種部位以外の副反応として、発熱、気分変化、鼻汁、せき、発疹、食欲減退、喉の発赤、嘔吐などが報告されています。
また、重大な副反応ではショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどが報告されています。

このページへのお問合せ

横浜市予防接種コールセンター

電話:045ー330-8561

電話:045ー330-8561

ファクス:045ー664ー7296

メールアドレス:ir-yobousessyu@city.yokohama.jp

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