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小児用肺炎球菌予防接種について
最終更新日 2024年9月27日
20価ワクチンの定期接種化について(令和6年10月1日以降)
令和6年10月より、小児の肺炎球菌感染症の予防として使用するワクチンに、20価ワクチン(沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン)が追加されました。10月以降は、「15価」または「20価」のワクチンが使用されることになります。
これから新たにワクチンを打ち始める方は、20価のワクチンを接種してください。
13価のワクチンで打ち始めた場合は20価のワクチンを、15価のワクチンで打ち始めた場合は15価のワクチンを使用することが基本となりますが、接種医の判断となります。
15価ワクチンの定期接種化について(令和6年4月1日以降)
令和6年4月より、小児の肺炎球菌感染症の予防として使用するワクチンに、15価ワクチン(沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン)が追加されました。
肺炎球菌感染症とは
肺炎球菌は、細菌による子どもの感染症の2大要因のひとつです。この菌は子どもの多くが鼻の奥に保菌していて、ときに細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎といった病気を起こします。
肺炎球菌による化膿性髄膜炎の罹患率は5歳未満人口10万対2.6~2.9とされ、年間150人前後が発症していると推定されていました(*)。死亡率や後遺症例(水頭症、難聴、精神発達遅滞など)はヒブによる髄膜炎より高く、約21%が予後不良とされています。
*厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会の資料による。
予防接種の方法
小児用肺炎球菌の予防接種は、初回接種を開始した月齢ごとに次の方法により行います。
下記の1の方法を標準的な接種方法とします。(13価と15価小児用肺炎球菌ワクチンの接種方法は同じです。)
1【標準スケジュール】
生後2か月~7か月未満に接種を開始した場合
27日以上の間隔で3回接種し、3回目の接種後60日以上の間隔で、生後12か月以降に1回追加接種をします。
(追加接種は生後12~15か月を標準とします。)
※初回2回目及び3回目の接種は、生後24か月未満までに行います。
(生後24か月を超えた場合は行わず、追加接種を1回のみ行います。)
また、初回2回目の接種が生後12か月を超えた場合は、3回目の接種は行わず、追加接種を1回のみ行います。
2【標準スケジュールから外れた場合】
(ア)生後7か月~12か月未満に接種を開始した場合
27日以上の間隔で2回接種し、2回目の接種後60日以上の間隔で、生後12か月以降に1回追加接種をします。
※初回2回目の接種は、生後24か月未満までに行います。
(生後24か月を超えた場合は行わず、追加接種を1回のみ行います。)
(イ)生後12か月~24か月未満に接種を開始した場合
60日以上の間隔で2回接種をします。(予診票は、初回1回目及び初回2回目を使用)
(ウ)生後24か月~5歳未満に接種を開始した場合
1回接種をします。(予診票は、初回1回目を使用)
3 無料で受けられる年齢
生後2か月以上5歳未満(5歳の誕生日の前日まで)
ワクチンの副反応
副反応としては、15価ワクチンは、接種部位の発赤(赤み)・硬結(しこり)・腫脹(はれ)・痛み、発熱、不機嫌などがみられることがあります。20価ワクチンは、不機嫌、傾眠状態(すぐに眠ってしまう状態)、接種部位の痛み、赤みなどがみられることがあります。
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