ここから本文です。
麻しん風しん予防接種について
最終更新日 2023年4月1日
麻しん風しん予防接種について
麻しん風しんの定期予防接種は、2回の接種が必要です!
麻しん、風しんとは
(ア)麻しん(はしか)(Measles)
麻しんウイルスの空気感染、飛沫感染や接触感染によっておこります。
ウイルスに感染後、無症状の時期(潜伏期間)が約10~12日続きます。その後、発熱、せき、鼻汁、めやに、発しんなどの症状がでます。症状が出始めてから3~4日は38℃前後の熱とせきと鼻汁、めやにが続き、一時熱が下がりかけたかと思うと、また39~40℃の高熱となり、首すじや顔などから出始めた発しんが、その後全身に広がります。高熱は3~4日で解熱し、次第に発しんも消失しますが、しばらく色素沈着が残ります。
主な合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などがあり、発生する割合は麻しん患者100人中、中耳炎は約7~9人、肺炎は約6人です。脳炎は約1,000人に1~2人の割合で発生します。
また、麻しんにかかると、数年から10数年経過した後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という重い脳炎を発症することがあり、麻しん患者約10万人に1~2人の割合でおこります。
麻しんにかかった人のうち、数千人に1人程度の割合で死亡することがあります。
(イ)風しん(Rubella)
風しんは、風しんウイルスの飛沫感染によっておこります。ウイルスに感染後、無症状の時期(潜伏期間)が約2~3週間続きます。その後、発しん、発熱、首のうしろのリンパ節が腫れるなどが主な症状として現れます。
また、そのほかに、せき、鼻汁、目が赤くなる(眼球結膜の充血)などの症状が見られることもあります。合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。
血小板減少性紫斑病は風しん患者約3,000人に1人、脳炎は風しん患者約6,000人に1人ほどの割合で合併します。
大人になってからかかると子どものときより重症化する傾向が見られます。
妊娠中の女性が風しんに感染すると、お腹の赤ちゃんにも感染し、耳が聞こえにくい、目が見えにくい、心臓に異常があるといった「先天性風しん症候群」になる可能性があります。
予防接種の方法
平成18年4月1日に予防接種法施行令が改正され、麻しん風しん混合(MR)ワクチンによる2回接種となりました。
【標準スケジュール】
(ア)1期接種
生後12か月~24か月未満の間に、麻しん風しん混合(MR)ワクチンを1回接種します。
なお、麻しん及び風しん単独ワクチンの接種を希望する場合は、単独ワクチンを27日以上の間隔をあけて各1回接種します。
(イ)2期接種
5歳~7歳未満で小学校入学1年前の4月1日~入学する年の3月31日までの間(いわゆる幼稚園・保育園の年長児)に麻しん風しん混合(MR)ワクチンを1回接種します。
なお、麻しん及び風しん単独ワクチンの接種を希望する場合は、単独ワクチンを27日以上の間隔をあけて各1回接種します。
※麻しん・風しんの予防接種を単独で接種したい場合、区役所窓口での予診票の交換が必要です。
【無料で受けられる年齢】
(ア)1期接種
1歳以上2歳未満(2歳になる日の前日まで)
(イ)2期接種
5歳~7歳未満で小学校入学1年前の4月1日~入学する年の3月31日までの間
(いわゆる幼稚園・保育園の年長児)
ワクチンの副反応
(ア)麻しん風しん混合(MR)ワクチン
主な副反応は、発熱と発しんです。これらの症状は、接種後5~14日の間に多く見られます。
接種直後から翌日に過敏症状と考えられる発熱、発しん、掻痒(かゆみ)などがみられることがありますが、これらの症状は通常1~3日でおさまります。
ときに、接種部位の発赤、腫れ、硬結(しこり)、リンパ節の腫れ等が見られることがありますが、いずれも一過性で通常数日中に消失します。
まれに生じる重い副反応としては、ショック、アナフィラキシー、急性血小板減少性紫斑病、脳炎及びけいれんなどが報告されています。
(イ)麻しん単独ワクチン
主な副反応は、接種後5~14日を中心として、37.5℃以上38.5℃未満の発熱(接種した者のうち約5%前後)、38.5℃以上の発熱(接種した者のうち約8%前後)、麻しん様の発しん(接種した者のうち約6%前後)が見られます。
ただし、発熱の期間は通常1~2日で、発しんは少数の紅斑や丘しんから、自然麻しんに近い場合などさまざまです。
その他、接種した部位の発赤、腫れ、熱性けいれん(約300人に1人)、じんましんなどが認められることがありますが、いずれもそのほとんどは一過性です。
まれに生じる重い副反応としては、ショック、アナフィラキシー、脳炎脳症(100~150万人接種当たり1人以下)、急性血小板減少性紫斑病(100万人接種当たり1人程度)が知られています。
(ウ)風しん単独ワクチン
主な副反応は、発しん、じんましん、紅斑、掻痒(かゆみ)、発熱、リンパ節の腫れ、関節痛などが認められています。
まれに生じる重い副反応としては、ショック、アナフィラキシーがあり、また、急性血小板減少性紫斑病(100万人接種当たり1人程度)が報告されています。
このページへのお問合せ
横浜市予防接種コールセンター
電話:045ー330-8561
電話:045ー330-8561
ファクス:045ー664ー7296
メールアドレス:ir-yobousessyu@city.yokohama.jp
ページID:936-153-905