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苦情事例集 スイートコーン中の異物
最終更新日 2025年3月7日
1.概要
コーンの一部が黒くなっていました。
スイートコーン中の異物
スイートコーン中の異物の顕微鏡写真
2.検査結果
- 外観:大きさ10×8mmのトウモロコシ粒の表面に、黒色のかび様の物質が付着していました。
- 光学透過顕微鏡:丸い微細な粒子が多数認められました。
- 走査電子顕微鏡:大きさ約10μm、球形で表面に多数の突起のある粒子が認められました。
- 真菌検査:黒穂胞子が認められました。
3.結論
黒穂胞子に汚染(黒穂病)されたトウモロコシが混入したと考えられました。
4.参考
黒穂病:植物体の奇形を伴う糸状菌病。梅雨明け頃から、外部は白色で中に黒い粉のつまったゴール(肥大組織)を形成し、葉、節、穂に発生します。ゴールは成熟すると表面が破れ、中の黒い粉(黒穂胞子)を飛散してまん延します。黒穂胞子は厚膜胞子でもあり、地面に落ちて翌年の伝染源となり、地中で5年位は生きているとされています。
2007年3月8日掲載
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