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苦情事例集 ビール中の異物
最終更新日 2025年3月7日
1.概要
ビールの中に白い浮遊物が混入していました。
ビール中の異物の実体顕微鏡写真
ビール中の異物の電子顕微鏡写真
2.調査結果
- 外観:ふわふわした白色の浮遊物を認め、静置すると沈殿しました。
- 実体顕微鏡:ふわふわした繊維状の塊に小さな結晶が付着していました。
- 走査型電子顕微鏡:多数の八面体の結晶を認めました。
- 赤外分光分析法:シュウ酸カルシウムに類似のスペクトルを認めました。
3.結論
ビールの成分であるシュウ酸カルシウムや酵母が冷却等により析出し、白い浮遊物になったと推定されました。
4.参考
シュウ酸カルシウム:白色の粉末、水に難溶、塩酸や硝酸に溶けます。生体中にも含まれ、人体の結石の原因にもなります。
2007年3月8日掲載
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