🌷子育て応援 神奈川区②🌷親子のたまり場～すくすくかめっ子～＠松ヶ丘

　神奈川区では、地域の方と親子が一緒におしゃべりや仲間づくりをする「親子のたまり場」をつくる「すくすくかめっ子事業」に取り組んでいます。「かめっ子」は神奈川区役所と連合町内会などの地域の皆さん、そして「地域子育て支援拠点かなーちえ」の３者が連携して運営しているもので、それぞれの地域で子育てを温かく見守るまちづくり・風土づくりに取り組んでいます。

　今月の「区長の人・まち探訪（外部サイト）」では、神奈川区内45地区47会場に展開している「かめっ子」、その一つの松ヶ丘地区にお邪魔しました。

　松ヶ丘地区では、松ケ丘自治会館で原則毎月第３木曜日に「かめっ子」を実施しています。私が自治会館に伺うと、スタッフさんと一緒に楽しそうに遊んでいる子どもたちの姿が目に入りました。
　ここの特徴は、保護者だけの時間を十分に取っていることだそうです。まず会場に到着したら、親子で２階に上がります。室内のさまざまなおもちゃで遊びながら、子どもたちが落ち着いた頃を見計らって、保護者の皆さんは１階に降り、そこでゆっくりと子育ての悩みを相談したり、情報交換をしたりすることができます。

　松ヶ丘で活動されているスタッフの皆さんは15人ほど。近くにお住いの方や子育てを経験した先輩ママたちです。子どもと遊ぶだけではなく、保護者の悩みを聞いたり、相談に乗ったりもしています。子どもと離れて保護者だけの交流の時間を作っているのは、少しの間だけでもリフレッシュして、また子育てを頑張ってほしいから。子育ての大変さを知っているスタッフの皆さんだからこそのアイデアです。
　自治会長の植松さんは、「子どもたちに松ヶ丘を“ふるさと”と思ってもらえるように、地域で子育てをサポートしていきたい」と仰っていました。

　利用者の皆さんからは、「子どもと離れて保護者同士で子育ての悩みなどを気軽に相談できる良い機会になっています。」「スタッフの皆さんが子どもをしっかりと見てくれているので、安心して預けられます。」「毎月のかめっ子が楽しみなんです。」などの声が聞かれました。身近に子育てをサポートしてくれる場があることは、子育て中の家族にとって大きな心の支えとなっているのだと感じました。

　「かめっ子」は2001年から始まり、今年で23年目。昔「かめっ子」を利用したことがあるお母さんがスタッフとして戻ってくることもあるそうです。担い手の世代交代をすすめながら、この取組を長く続けていただきたいと思いました。
　今後も神奈川区は、地域ぐるみで子どもを見守りながら、育んでいけるまちづくりを目指していきます。

令和５年６月

神奈川区長　日比野　政芳

※今年度の「区長の人・まち探訪（外部サイト）」は、「子ども」「子育て」をテーマに連載しています