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第二回第二部 国連環境計画(UNEP)エコシステム部 プログラムオフィサー 長谷川香菜子様 講演(令和3年1月9日(日本時間))
最終更新日 2021年2月17日
≪横浜市国際人材育成プロジェクト≫
―国際連合日本人職員による横浜市内の大学学生向け講演会-
第二回第二部 国連環境計画(UNEP)エコシステム部 プログラムオフィサー 長谷川香菜子様 講演(令和3年1月9日(日本時間)
●実施日時:
日本時間 令和3(2021)年1月9日(土曜日)21:00~23:20
(ナイロビ時間 令和3(2021)年1月9日(土曜日)15:00~17:20)
(NY時間 令和3(2021)年1月9日(土曜日)07:00~09:20)
●講演者:
国連環境計画(UNEP)エコシステム部 海洋と淡水局
陸上活動からの海洋環境の保護に関する世界行動計画(GPA)ユニット
海洋ごみの国際パートナーシップ (GPML)
プログラムマネジメントオフィサー 長谷川香菜子様
※ご講演当時:UNEPナイロビ本部所属
(現)世界銀行 環境専門官
CITES COPにてCMSを代表した時
アフリカ象基金の会議にて(ガーナ)(右から三番目が長谷川様)
●実施方法:オンライン
●参加者:横浜市立大学国際総合科学部、国際教養学部、国際商学部の学生計16名
●担当教員:横浜市立大学 国際商学部 吉永 崇史 准教授
同 国際教養学部 瀬田 真 准教授
●講演内容:
①「国連と環境政策」
-UNEP事務局の仕事
-海洋ゴミ
-国連環境総会(UNEA)、専門家会合(AHEG)
②「国連で働くには」
オンライン講演会の様子① 画面左上(黄枠)が長谷川様
オンライン講演会の様子②
オンライン講演会の様子③
オンライン講演会の様子④
講演会では、長谷川様から「国連と環境政策」をテーマに、まず、所属機関である国連環境計画(UNEP)の概要や環境保全分野における国連ならではの役割についてお話いただいた後、専門分野である環境、とりわけ海洋ゴミについてお話いただきました。
具体的事例として、海洋ゴミに関する多国間合意形成プロセスとして「海洋ゴミに関する決議」を例にとり、国連環境総会(UNEA3)と海洋プラスチックごみ及びマイクロプラスチックに関する専門家会合(AHEG)における議論や決議案に係る交渉を含め、総会での「決議」に至るまでにどのような作業が行われているのか、会議運営事務、会議文書作成のほか、議長や会議参加者のサポートなど事務局が担う重要な役割についてご説明いただきました。
さらに、UNEPによる海洋ゴミ対策の新たなプロジェクトや行動計画作成支援、啓発活動の重要性などについてもお話いただきました。
専門分野に係る質疑応答では、参加学生から、「回避可能なプラスチック製品の段階的廃絶を進めていく上で、とりわけ途上国においては、環境問題に対する意識付けが重要であると思うがどのようにお考えか?」「UNEA決議において、すでに流出してしまったプラスチックの処理よりも、将来の排出量抑制(削減)を重視しているように見えるのはなぜか?」
などの質問がありました。
また、講演会の後半では、講師ご自身のキャリアに関してお話しいただきました。長谷川様から、環境分野への関心の高さや海外の大学で環境学を学んだこと、民間企業や海外青年協力隊でのご経験が現在のキャリアにどのように役立っているのか、UNEPでのインターンを含め、各所属部署における勤務環境、そしてなによりも挑戦し続けることの大切さなどについて、率直にお話ししていただきました。
キャリアに係る質疑応答では、参加学生から「民間企業を辞職する際や外国の大学院進学など、人生の大きな転換点となる決断をする際に考慮している点や決断時の心境如何。」「青年海外協力隊と民間企業でのご経験との関係性如何。」などといった質問がありました。
今回の講演会には、横浜市立大学国際総合科学部、国際教養学部及び国際商学部から計16名の学生が参加しました。
後日、学生からは、
「将来のキャリアの中で、国際機関で働く期間が数年間あっても良いのではないかと考えるようになった。」、「こうした貴重な機会は日常ではなかなか体験できないため、自分の人生を考える上でとても大切な経験となった。国連職員の方々が世界のために働いていることは漠然と理解していたが、具体的に何をどのように助けているかについて理解することができ、国際機関で働くことの意義がとてもはっきりわかった。」、「『自分の人生に責任を持てば、いくらでも修正できる』という長谷川さんの言葉は、とても力強く、自分の将来の選択肢はどんな時も自分から狭めてはいけないと感じた。」
などの感想がありました。
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