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区民ライターによる市民活動紹介「都筑の緑道を歩こう会」
市民ライター養成講座の受講生が都筑の市民活動団体を紹介します!
最終更新日 2024年11月8日
過去、未来へ、「緑道」がいざなう‥‥
取材・写真・文=区民ライター 鈴木 麻衣子
『都筑の緑道を歩こう会』の南コースに同行した。7月初旬午後の暑い中での集合だったが、皆さん、うれしそうな笑顔だった。準備体操をして体験者の紹介、歩行ルートの確認を終えると緑道歩きのスタートだ。代表の水谷さんを先頭に、20人弱のグループで、歩きながら取材できるくらいのゆっくりした足取りだった。
都筑区近隣からも多くの人が訪れる緑道の魅力
ライターの私がまず驚いたのは、水谷さんが都筑区在住ではなかったことだ。
4年前に5,6人でこの会を立ち上げたそうである。「都筑の緑道を気に入っているから、わざわざ来ているの」とのこと。
港北区からの参加者は、やはり「緑道が素晴らしいから」と言う。皆で歩くほうが1人よりも楽しいから入会したそうだ。
そして別のメンバーは神奈川区からと語る。
都筑区民だけではなく少し離れた地区から都筑区の緑道の魅力に気づき、「市営地下鉄を使ってすぐだから」と定期的に訪れている人も多いという。
緑道を通じて近隣地区の方々からも地域の良さを伝えてもらい、視野が広がる。
歩いて感じた緑道の設計者の思い
私は都筑区在住20年になるが、この道は歩いたことはなかった。近くに目を向けず、つい車で遠くまで行っていたのかもしれない。
大きな木々、曲がりくねった川や季節の花々、昆虫や時おり鳴く野鳥の姿を見て風を感じると落ち着いた気持ちになる。
また、古い橋や柵をよく見るとデザインにさまざまな発見があり楽しくなる。橋の下に向かって歩いていると、ちょうど橋の枠が絵画の額のようになり、中にある風景が作品に見えて本当に絵画のようだ。
そのまま歩いて橋の真下に来た時、自分が立体絵画に入っていくように思えた。
橋の上を歩くと、横幅は広いけれど車は決して通らない。この緑道と同様に車道とは交わらない設計になっていて安心して歩ける。貴重な歴史的建造物もそのまま残されていて、古民家や寺社、石碑など、この土地の遠い過去を想像させる。
また、近くに「ベルリンの壁」の一片があることも幹事の高城さんから聞いた。都筑区にあるドイツの企業が、世界平和と日本との親善のために設置したものだそうだ。都筑区から欧州の歴史、『あの時』を感じられ、忘れていたことを思い起こすことができるのだ。今も混沌とし戦争の絶えない現世から世界平和を願いたい。身近な緑道を歩きながら、仲間と雑談をしながら、未来の地球の幸せについてまで思いを馳せてしまう。
たった1時間余りの散策ではあったが、季節を感じながらの健康的なウォーキングとともに、過去と未来への長く深い時空を旅したような気がした。
その先の未来へ受け継がれる緑道
都筑区の緑道のスタートは60年前、みなとみらい21事業とともに港北ニュータウン開発計画が進められた。
横浜市、日本住宅公団、当時の農村の各地区の代表が協議を続け、理想を求め住民参加での街づくり。自然を生かした緑の散歩道の完成となる。これからもその先の未来へと受け継がれ進化を続けていくという。
緑道は各公園をつなぐ長い散歩道、北コースは全長4.1km、南コースは8.7km。今回歩いたのはほんの一部の道のり。代表の水谷さんによると、歩くコースは話し合って、希望を取り入れていくようだ。地図を見ながら新しいコースを模索するのも面白そうである。また、時には都筑区を飛び出し、さらには県外の緑道を訪ねることもあるそう。3か月ごとに出されるスケジュールが楽しみになる。
仲間とともに都筑の緑道を散策して自然と触れ合い、心身をリフレッシュしながら、街づくりの一環である緑道の歴史に触れて感じてみてはどうだろうか。改めて地域に目を向けてみよう。
歩きやすいカーブのある広い道、 車道とは決して交わらない安全な遊歩道。公園と公園をつなぎ、緑の森の中で、昆虫、野鳥、花々、キノコにも出会うことができる。環境維持のため愛護会などボランティアの方々や団体に属さない方々も定期的に活動している。
背の高い木の下を歩き、自然の豊かさや風、季節を感じる。竹林や水路、立体交差の橋も多い。それぞれの橋は個性的でオシャレ。機能と景観のバランスがとれている。途中に案内パネルがあり、現在地や緑道の位置、ゴールまでがわかりやすい。
7月初旬に参加した「都筑の緑道を歩こう会」のメンバー、子どもから高齢者の方まで毎回体験者などの新たな仲間が加わり、歩きながらのおしゃべりも新鮮で楽しい。デザインの違う東屋が各地にあり、ゆっくり休憩もできる。
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