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区民ライターによる都筑区の市民活動紹介「つづきSDGsかあちゃんズ」

市民ライター養成講座の受講生による身近な市民活動をご紹介します!

最終更新日 2023年8月24日

都筑区でやっているエコなことって何だろう、SDGsに関係あるようなことをどういう人たちがどんなことをやっているのだろう。身近にある区内の団体で私たちが参加できそうなこと、また私たちが個人で始められることは何があるだろうか。それを始めたことで何か新たな発見などはあったか取り組んでいる人たちに伺ってみた。

取材・写真・文=区民ライター 内田園子




既に過去に都筑区民活動センターの広報紙「縁ジン」や、地域サイトの「ロコっちセンター南」などでも、
「つづきSDGsかあちゃんズ」の活動内容は紹介されているが、ご存じない方へ近況も含めてご紹介しよう。



「つづきSDGsかあちゃんズ」は持田さん、團野さん、松石さんの3人が子育て中に
環境問題の会に参加したことがきっかけで意気投合したことから誕生。
今回は持田さんと團野さんにお話を伺った。
お二人とも子育てを通して地球にやさしく、自分たちも楽しい生活をしているという共通点をもっている。
また、それぞれのお友達を通じて町田や小田原で田植えや、大豆の豆まきなどの農作業もされており、
食の原点に携わりたいという意識もうかがえる。



かあちゃんズの主軸となる活動は、都筑区内のゴミ拾い活動「グリーンマーチ」、
作り置きおかずを仲間と一緒に作る「おかずクラブ(旧「かあちゃんズの食卓」)」、
みなきたウォークと早淵川が交わる辺りで毎年開催される子育て地蔵まつり。
その一角で”地球にやさしいお祭り”として「みんなのバザール」を開催している。



喜びや気づきに出会えるグリーンマーチ

團野さんが命名したグリーンマーチの当初のコンセプトは子どもたちと一緒に都筑区の緑道を歩きながら
ゴミを拾い、区内の知らない道を発見しながら楽しむこと。
最初は恥ずかしかった。でも道が綺麗になることは楽しいし、緑道や遊歩道を歩くことで
まちを知れた、と持田さんは言う。
ところが緑道は結構綺麗。色々なところでグリーンマーチをした結果
センター南の駅前広場には毎回ゴミがあることがわかった。
それからはセンター南で毎月第一金曜日に活動している。




つづきSDGsかあちゃんズの公式LINEに登録すると、前日までには活動案内が送られてくる。



当初、ゴミ拾い中に遊んでしまう我が子に「どうして拾わないのだろう。拾ってほしいな。」と感じていた。
しかしゴミ拾いの活動を続けていくうちに、自身の意識の変化に気づく。
我が子が途中から遊びだしても「子どもは子ども、それはそれで良いんだな」、と。
子どもは子どもで親の背中を見ているはずだろうな~、と気づいたことで自分の子育てが楽になった、と團野さんは語る。
持田さんは、自分の子どもがビニール袋を拾った際に「ウミガメを助けたぞ!」と言っていたのを聞いて
少なくともゴミを捨てるような子には育ってないな、と実感したそう。




私たちが悪気なく落としてしまったゴミかもしれないが、こういう人たちのお陰でまちの美観は保たれている。



また、以前横浜北部ユースプラザの若者たちと一緒に活動をしていたこともあるという。
最初はコミュニケーションをとるのがむずかしく感じたが、次第に笑顔に触れる機会が増えて、
彼らが楽しんでゴミ拾いをしていたことが伝わってきて、活動の喜びになっていたそう。




おしゃべりしていたら、夕食準備時間に時間を捻出できた!

第3月曜日は「おかずクラブ(旧「かあちゃんズの食卓」)」を開催。
参加者たちと6品くらい作り置きおかずを作る。
まな板や持ち帰り容器などは各自で持参。
このイベントが誕生するきっかけは、團野さんが何度か遠方に住む友人と一緒に
ご飯作りやおせち作りを体験されて、楽しかった経験からだそう。
これからは近くの人たちと一緒に作りたい、とかあちゃんズに持ち込んだ企画だ。
みんなでおしゃべりしながら手を動かしていたら、あっという間に色々なおかずができるそう。
今日・明日の本来の夕食準備の時間は子どもと過ごせる時間や自分の時間に生まれ変わる。
毎回6~8人程度集まり、かあちゃんズメンバーの自宅で開催している。
コンポストもあり料理作り後までエコが徹底されている。




この日は5品の栄養バランスのとれたおかずが完成!

これからのかあちゃんズ

かあちゃんズは新しい団体に生まれ変わりつつあるようだ。
教育問題にも興味を持ち、学校を作りたいと思っていたかあちゃんズ。
そんな時に「トーキョーコーヒー」(全国の不登校の子どもたちに対して大人たちが教育を考え、学んでいくムーブメント)と
活動内容が類似していることを知り、今後はそちらへ緩やかに移行していくようだ。
基本的には大人が楽しく活動していく拠点づくりであるが、同時に子どもが安心できる場所だそう。
先日、このイベントのお話し会に参加してみた。
かあちゃんズのメンバーの自宅の一部がイベントスペースとして開放されており
大人が8人、小さな子どもたちも数人集まった。
元保育士であり、幼稚園教諭を長年勤められてこられた肥後大俊さんによるお話し会。
日本で「北欧の教育は素晴らしい」と言われているが、それが本当かどうか現地で取材したり検証したりしてきたそうだ。
リアルな北欧の教育実情が聞けて面白かった。




現地の教育現場の写真等を見せながら対話型のお話し会。想像したり、クイズに答えたり。子どもも参加してクイズに答えて和んだ雰囲気の中で行われた。

かあちゃんズに会える9月のお祭り!



2023年9月16日(土曜日)にはみんなのバザールが子育て地蔵まつりで行われる。
都筑区内外から地球にやさしい出店者を集めてワークショップや量り売り食品などなど昨年大盛況だったイベント。
今年も開催するので是非皆さんに足を運んでいただき、参加したことで何らかのエコに対する気持ちが
1つでも芽生えて、その輪が連なっていくことがかあちゃんズの願いだ。
外部の人たちが憧れるエコフレンドリーな”都筑”というブランドが誕生するかもしれない。



「都筑区はまちと、緑道が共存できている。緑道をあまり知らない人たちにはもっと利用してもらいたい。
エコフレンドリーにできることは探せばいっぱいある。もっと区民全体でエコに対する意識を向上させていき
鎌倉や逗子、葉山のように都筑の文化や風土に外部の人たちが憧れて、引っ越して来るようなイメージになるといいな」と、
かあちゃんズは私たちががんばれば手が届きそうな素敵な夢を語ってくれた。



よし、地球に寄り添えることを私も見つけに行こう。
グリーンマーチと、みんなのバザールに行って、私にもできること、何を見つけられるか探してみよう。



【information】

このページへのお問合せ

都筑区民活動センター

電話:045-948-2237

電話:045-948-2237

メールアドレス:tz-katsudo@city.yokohama.jp

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