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市が尾駅周辺地区バリアフリー基本構想(テキスト版)

概要版

最終更新日 2024年4月8日

市が尾駅周辺地区バリアフリー基本構想を策定しました

横浜市では、「横浜市福祉のまちづくり条例」に基づき、市民・事業者と横浜市が協働し、地域福祉活動の一層の促進や、ソフトとハードの環境整備の推進を目指して、様々な取り組みを進めています。
また、各区の拠点駅周辺において、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」に基づき、バリアフリー基本構想制度を活用し、駅周辺の一体的なバリアフリー整備を推進しています。
このたび、青葉区総合庁舎や、緑税務署、緑県税事務所、青葉区福祉保健活動拠点など、青葉区の行政・福祉施設などが集積している市が尾駅周辺地区を対象に、「バリアフリー基本構想」を策定しました。

市が尾駅周辺地区バリアフリー基本構想における重点整備地区の範囲

市が尾駅周辺地区は、「青葉区総合庁舎」や「緑税務署」、「緑県税事務所」、「青葉区福祉保健活動拠点」などの行政施設や福祉施設が集積しています。
これらの主要な施設を含む範囲を重点整備地区に設定し、バリアフリー基本構想を策定しました。

バリアフリー法とバリアフリー基本構想について

1.バリアフリー法とは
高齢者、障害者、妊婦、けが人などの、移動や施設利用の利便性と安全性の向上を図るため、次の2つの大きな柱によりバリアフリー化を推進するものです。

(1)公共交通機関、建築物、公共施設等のバリアフリー化の推進
公共交通機関(駅・バスターミナルなどの旅客施設、鉄道車両・バスなどの車両)、並びに特定の建築物、道路、路外駐車場及び都市公園を新しく建設・導入する場合、それぞれの事業者・建築主などの施設設置管理者に対して、施設ごとに定めた「バリアフリー整備基準(移動等円滑化基準)」への適合を義務づけます。
また、既存のこれらの施設等について、基準適合するように努力義務が課されます。

(2)重点整備地区のバリアフリー化の推進
市町村は、バリアフリー法に基づき、鉄道駅等の旅客施設を中心とした地区などで、高齢者、障害者などが利用する施設が集まり、施設間の移動が通常徒歩で行われる地区(重点整備地区)において、公共交通機関、建築物、道路、路外駐車場、都市公園、信号機などのバリアフリー化を重点的かつ一体的に推進するため、「バリアフリー基本構想」を作成します。

2.バリアフリー基本構想とは
重点整備地区において、鉄道駅等の公共交通機関、道路や公園等の公共施設、高齢者、障害者等が利用する公共的な建築物等のバリアフリー化を重点的かつ一体的に推進するため、重点整備地区の範囲、バリアフリー化のために実施すべき事業(特定事業等)の内容等を定めるものです。
なお、基本構想策定後は、各事業者が基本構想に基づき具体的な事業計画を作成し、重点整備地区内のバリアフリー化の事業を実施することとなります。
横浜市では、原則、基本構想策定から5年後を目標に事業を実施していきます。

3.これまでの取り組みについて
横浜市では、これまで16地区(関内駅、鶴見駅、横浜駅、新横浜駅、三ツ境駅、戸塚駅、上大岡駅・港南中央駅、都筑区タウンセンター、星川駅、本郷台駅、大口駅・子安駅、二俣川駅、金沢文庫駅・金沢八景駅、いずみ中央駅・立場駅、杉田駅・新杉田駅、阪東橋駅・黄金町駅の各駅周辺地区)を対象に基本構想を策定しています。

バリアフリー化を図る施設及び経路と主な事業の内容

バリアフリー基本構想では、高齢者、障害者等が日常生活または社会生活において利用する旅客施設、官公庁施設、福祉施設などの施設を生活関連施設として設定します。主として、高齢者や障害者等を含む不特定多数の人が利用する施設であること、かつ、その施設へ至る手段が、主に駅からの徒歩によることという条件を満たす施設を生活関連施設として設定しています。
また、生活関連施設を結ぶ経路でバリアフリー化を図る経路を生活関連経路として設定しています。
横浜市では生活関連経路をAとBの二種類に分類しています。

生活関連経路(A)は、法に基づく移動等円滑化基準及び横浜市福祉のまちづくり条例の整備基準に沿った整備を実施する経路、または、すでに両基準に沿った整備がなされている経路のことです。
生活関連経路(B)は、地形や市街化の状況等、その地域固有の制約のため、生活関連経路Aに設定できないが、経路の道路機能・役割を考慮し、可能な限り法に基づく移動等円滑化基準等に沿った整備を実施する経路のことです。生活関連経路Bは、横浜市独自の取り組みとして設定しています。 
本地区においては、経路1-2、経路1-3、経路2-1、経路2-4、経路3-1を生活関連経路(B)、それ以外の経路を生活関連経路(A)に設定しています。 

本基本構想の生活関連施設及び生活関連経路の事業の内容は、次の通りです。

公共交通特定事業
市が尾駅

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 歩道と平坦に接続している部分を分かりやすくする改善
    • ホームドアの設置
  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 手すりの設置
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改善
    • 段鼻の明示

市が尾駅前バスターミナル

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • タクシー乗り場への視覚障害者誘導用ブロックの設置
    • タクシー乗り場の段差の改修
    • 舗装の改修
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置

市が尾駅西口バス乗り場

  • 過去から継続している、継続的に実施する
    • 混雑時における歩道幅員確保のためのマナー向上の啓発活動の実施

道路特定事業
経路1-1:市ケ尾商栄会(西口側)(東急田園都市線市が尾駅西口からバスターミナル西側の交差点までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 舗装の改修
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改善

経路1-2:市ヶ尾商店街(市ケ尾おさかな広場交差点からバスターミナル西口の交差点までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改善
    • 水平区間の確保
    • グレーチング蓋の交換
    • 手すりの設置の検討

経路1-3:区役所裏の坂(市ケ尾おさかな広場交差点から総合庁舎東側交差点までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改善
  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改善

経路1-4:区役所裏の坂(総合庁舎東側交差点から青葉区総合庁舎前バス停までの経路)

  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの連続敷設

経路1-5:国道246号(国道246号(歩道橋)から青葉区福祉保健活動拠点「ふれあい青葉」までの経路)

  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 有効幅員の確保

経路2-1:市ケ尾商栄会(西口側)(東急田園都市線市が尾駅西口から市が尾駅入り口交差点までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 舗装の改修
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改善等
    • 歩車道ブロックの改善
    • 植栽枡の改修
    • 植栽の撤去
    • 植栽枡の改良
  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 照度の確保の検討

経路2-2:横浜上麻生線(青葉公会堂から市ヶ尾変電所前交差点までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置等
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改善等
  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置等
    • 人孔蓋の調整
    • 水平区間の確保
    • 電柱類の地中化
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改善等
    • 照度の確保の検討

経路2-3:診療所前(青葉区公会堂前交差点から青葉区休日急患診療所までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 雨水枡蓋の改修
    • 有効幅員の確保
  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 水平区間の確保

経路2-4:ビオラ市ケ尾前(ビオラ市ケ尾前から横浜上麻生線までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • カラーベルトの設置

経路3-1:横浜銀行脇(横浜銀行市が尾支店脇から国道246号までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 外側線の設置

経路4-1:市が尾商栄会(東口側)(郵便局前の交差点から市ヶ尾変電所前交差点までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 舗装の改修
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改善等
  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 照度の確保の検討

経路4-2:横浜上麻生線(市ヶ尾変電所前交差点から谷本公園前の交差点までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 水平区間の確保
    • 側溝蓋の改修
    • ブロックの改修
    • グレーチング蓋の交換

経路4-3:谷本公園前(谷本公園前の交差点から谷本公園までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 舗装の改修
    • 縦断勾配の改善

国道246号(歩道橋)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 段鼻の明示・注意看板の設置
  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • エレベーター設置の検討

道路特定事業(交差点)
青葉公会堂前交差点

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 水平区間の確保

市が尾駅入口交差点

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 段差の緩和

市ヶ尾変電所前交差点

  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置

市が尾駅前交差点

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改修

郵便局前の交差点

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置

バスターミナル西側の交差点

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改修及び舗装の改修
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改善
    • 舗装の改修

緑税務署前の交差点

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置

谷本公園前の交差点

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置

交通安全特定事業
生活関連経路全般

  • 過去から継続している、継続的に実施する
    • 音響式信号機等の設置
    • 違法駐車の取締りの強化
    • 違法駐車防止に関する広報、啓発活動の推進
    • 標識、標示の視認性の確保
    • 交通規制の実施

経路2-2:横浜上麻生線

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 「自転車通行可」標識の撤去の検討
  • 過去から継続している、継続的に実施する
    • 自転車利用マナー向上の啓発活動の実施

駅周辺

  • 過去から継続している、継続的に実施する
    • 違法駐車の取締り

市ヶ尾交差点

  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 音響式信号機等の設置

市が尾駅入口交差点

  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 音響式信号機等の設置

緑税務署前の交差点

  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 音響式信号機等の設置

駅周辺

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 横断歩道の路面標示の視認性確保

建築物特定事業
青葉区役所

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改修
  • 過去から継続している、継続的に実施する
    • 植栽の剪定

青葉警察署

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • グレーチングの改善
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置

緑県税事務所

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 滑り止めの補修
    • 視覚障害者誘導用ブロックの改善

緑税務署

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • グレーチングの改善
    • キャッチブロックの設置

市ヶ尾駅前郵便局

  • 今後機会を捉えて整備を検討する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置

川崎信用金庫市が尾支店

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置

横浜銀行市が尾支店

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置

みずほ銀行市が尾支店

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 手すりの設置
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置

西友市ヶ尾支店

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 床材の滑り止め等の配置
    • 盛り上がり部の注意喚起又は明示等
    • 駐輪方法の改善及び自転車利用マナーの啓発
    • 視覚障害者誘導用ブロックの設置

その他の事業
経路1-3:区役所裏の坂(市ケ尾おさかな広場交差点から総合庁舎東側交差点までの経路)

  • 過去から継続している、継続的に実施する
    • 集積所利用者への働きかけ

経路2-2:横浜上麻生線

  • 過去から継続している、継続的に実施する
    • 自転車利用マナー向上の啓発活動の実施

経路4-1:市が尾商栄会(東口側)(郵便局前の交差点から市ヶ尾変電所前交差点までの経路)

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 情報の更新
  • 過去から継続している、継続的に実施する
    • ゴミ出しマナーの周知
    • 既存駐輪場の案内・放置自転車対策等の実施

駅周辺

  • 過去から継続している、継続的に実施する
    • 放置自転車対策等の実施

生活関連経路

  • 過去から継続している、継続的に実施する
    • 放置自転車対策等の実施
    • はみ出し看板の移設・撤去

地区全体

  • 平成32年度までを目標に整備する事業
    • 案内サインの改善
  • 過去から継続している、継続的に実施する
    • 放置自転車対策等の実施

その他配慮を要する事項

(1)国道246号市ヶ尾歩道橋のバリアフリー
国道246号に架かる市ヶ尾歩道橋は、バリアフリー法の制定以前に整備されていることから、スロープの勾配等が現行基準に適合していないため、バリアフリー化を図る必要がある。しかし、エレベーター設置等バリアフリー化を図るには、沿道住民の協力を得て新たに道路用地を取得する必要があるなど、早期の解決は難しい状況である。このため、市が尾駅から青葉区役所までの生活関連経路は、複数の経路を併せて設定し、今後歩道橋においてバリアフリー化が図られるよう機会を捉えて「エレベーター設置の検討」を行うよう位置付けた。

(2)歩道の適切な維持管理
市が尾駅周辺地区は起伏のある地形であるため、勾配の改善が困難な経路が多く、できる限り歩きやすさを向上させるため、歩道の平坦性を確保していくことが重要である。市ケ尾商栄会沿いの歩道では、車の乗り入れ等による痛みや老朽化でインターロッキングに不陸が生じており、つまずくという意見が多数あり、舗装の改修等の機会を捉え適切な維持管理が行えるような舗装材に変えていくなどの配慮が必要である。

(3)建築物のバリアフリー
建築物内のバリアフリー化については、建築物の所有者、管理者、占有者(テナント)の三者が協力してバリアフリー化する必要があり、建替え等の大規模な改修の機会でなければ整備が実施できないなどのケースもある。 そのため、本基本構想において生活関連施設として設定した建築物内のバリアフリー化について建築主等は、建築物移動等円滑化基準の考え方を十分認識の上、できるところから既存施設のバリアフリー化に努める。また、建替え等の大規模な改修時などの機会を捉えて、同基準への適合を図るものとする。

これまでの経緯と今後の進め方

これまでの経緯
横浜市では、学識経験者、高齢者・障害者等の市民の方々、関係する事業者・行政機関等から構成される市が尾駅周辺地区部会を設置し、検討を進めてきました。

第1回地区部会(平成26年8月19日)

  • バリアフリー法や基本構想の内容把握
  • 地区の現状把握
  • バリアフリー化を図る経路・生活関連施設等の検討
  • まちあるき点検の企画 など

第2回地区部会(平成26年12月15日)

  • まちあるき点検ワークショップ

バリアフリーに関する情報募集(平成26年10月10日~11月10日)

第3回地区部会(平成27年7月3日)

  • まちあるき点検結果等の整理
  • 地区の課題と対応策の検討

第4回地区部会(平成27年12月8日)

  • 基本構想原案の提案

基本構想策定後は、各事業者が基本構想に基づいて事業計画を策定し、原則、平成32年度までを目標に事業を実施していきます。

基本構想策定後の事業推進にあたって

  • 円滑な各種特定事業計画の策定と事業の実施を推進します。
  • 事業の進捗管理や事業評価の方法について検討します。
  • 事業の進捗状況及び事業内容について、広く市民の皆様にお知らせするように努めます。
  • 新たな技術開発の動向を踏まえ、必要に応じてバリアフリー化のための事業の見直しを検討します。

今後もバリアフリー事業に関するご意見をお寄せください。

お問い合わせ先

横浜市道路局計画調整部企画課
住所:〒231-0005 横浜市中区本町6丁目50番地の10 22階
電話:045-671-4086
FAX:045-651-6527
Eメール:do-barrierfree@city.yokohama.jp

横浜市青葉区役所総務部区政推進課企画調整係
住所:〒225-0024 横浜市青葉区市ケ尾町31番地4
電話:045-978-2217
FAX:045-978-2410
Eメール:ao-kikaku@city.yokohama.jp

このページへのお問合せ

道路局道路政策推進部道路政策推進課

電話:045-671-4086

電話:045-671-4086

ファクス:045-651-6527

メールアドレス:do-barrierfree@city.yokohama.jp

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