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市長定例記者会見(令和3年5月12日)

最終更新日 2021年5月26日

令和3年5月12日(水曜日)14:00~市庁舎9階レクチャールーム

※質疑内容の要旨については、読みやすさを考慮し、政策局報道担当でとりまとめの上掲載しています。

テーマ資料

質疑要旨

1 テーマ
(1)株式会社良品計画と横浜市が連携し“感じ良い暮らしと社会”を目指します
  ゲスト(オンライン):株式会社良品計画 代表取締役社長 松﨑 曉 様


記者:
(連携)協定の締結について、改めてその受止めをお聞きしたいのと、今回、多岐に渡る提案があったとのことですが、一番期待している取組は何か、教えてください。

市長:
横浜市と良品計画様が「感じ良い暮らしと社会」をビジョンに据えて、環境や福祉、健康など様々な分野で共に取り組むことは、SDGsの取組やオープンイノベーションの推進、地域コミュニティの視点に立った地域課題の解決に大変役立つと考えています。コロナ禍における地域コミュニティの強化がされなければなりませんし、市民生活の質の向上も落としてはならない状況の中で、このような活動が大きく寄与すると思います。店舗を地域のコミュニティセンターと捉えて、多世代が集い、交流できるイベント・講座等の開催、横浜の生産者と市民の皆様が食や健康づくりをテーマにしたイベントを通じて、実際に行動して学び合うキッチンカウンターの取組など、本当に素晴らしいと大変期待しています。特に光栄なのは、政令指定都市として初めての(連携協定の)締結です。無印良品港南台バーズ店に、素晴らしい規模の食品も展開していただくことも大変嬉しく思いますので、中長期的な、先端的な、実験的な試み、これをしっかり行うために協定期間を5年としました。5年としたことが、それに向かって非常にお互いに強力な関係を結ぼうと努力をする意味でも、大変素晴らしいことだと思います。(社長からお話しされた)数々の取組、いずれも大切で全てに繋がっていくものです。いくつか挙げると、環境に関する実践行動として、4月から無印良品の水アプリで横浜市のマイボトルスポットの登録施設を紹介していただきました。リニューアルオープンする無印良品港南台バーズ店が開店次第、このマイボトルスポットにご登録いただけます。
キッチンカウンターも非常に良い取組だと思います。ヘルスメイト(食生活等改善推進員)さんが、レシピ提案や各種イベントなど、良品計画様と連携して実施されます。今回、実際に売り場で展開していただくことが本当にありがたいことで、大いに皆様に経験していただきたいです。(松崎)社長からご報告のあった、ペットボトルをアルミ缶に変えていく取組を本日伺いましたが、こちらも非常に嬉しく思います。また、店舗に持ち込んだ(食料を)フードドライブとして、横浜市を通じて(紹介したフードバンク団体を経由して)お配りできることも、本当に大きな店舗、(横浜市内)18の全ての店で行われるとのことで、本当に嬉しく思います。

松﨑 曉 様:
私どもとしては、今回378万人の人口を擁する、日本最大の政令指定都市との取組であり、これまで9つの地方公共団体と協定を締結しておりますが、どちらかというと地域活性化の取組が中心でしたが、今回は契約の大項目に環境に関することが一項目になっており、環境先進都市の横浜市にふさわしい取組を一緒にやっていけないかと考えています。無印良品もESG(環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance))のトップランナーを目指していこうと宣言しており、これから本格的にESGの取組を進めていきます。横浜市に教わりながら進めていきたいと考えており、是非具体的な社会課題の解決を一緒にやらせていただきたいと考えています。

記者:
今度(店を)オープンされる港南台という場所は、非常に巨大な都市である横浜の中で郊外に位置し、かつ拠点になる場所であり、非常に重要な意味があると思います。そうした中で、松崎社長がその周辺の地域課題をどう捉えていて、それに対して御社のどのような取組が効果をもたらせるとお考えなのか教えてください。

松﨑 曉 様:
我々は今回、港南台バーズでの取組をさせていただき、今回の取組は、これまでの1店舗1店舗の取組と違い、横浜市にある全18店舗がこのような活動をさせていただきます。横浜市は、(市の)中心地には商業集積が広がる一方で、市の大半は閑静な住宅地や郊外の農業地帯があります。特に今回の港南台は、大規模団地の集合住宅の老朽化や、少子高齢化の急速な展開など、都市としての問題、課題が見受けられると認識しています。そのような中で、住宅事業を持っている当社が、団地の再生、また小売業として商店街の再生、そして少子高齢化の取組、これらについて我々は生活を通じて課題解決に貢献できると思っていますので、非常にやりがいのある場所だと認識しています。このような課題を掲げて、我々は取り組んでいきたいと考えています。

記者:
これまで有明店で江東区と連携するなど自治体との協力を進めてきたかと思いますが、今後、他の政令市などとの協力を進めていく考えはありますか。

松﨑 曉 様:
私どもは、社会的課題を解決することが会社の大きな目標の一つですので、そのような意味では全国津々浦々でこのような活動に取り組んでいきたいと考えています。しかしながら、企業体であり、様々な制限があります。我々が大きく貢献できるところから、具体的な取組を進めていきたいと考えています。でも、思いは全国津々浦々でこのようなことができる会社になりたいと考えています。

記者:
横浜市内では、港南台バーズのほかにも、コレットマーレなど比較的大きな店舗が多いイメージがありますが、今後の横浜市内や神奈川県内での出店など、営業戦略についてお聞かせください。

松﨑 曉 様:
2030年には生活の基本を担う会社になりたいというのが、我々の大きな事業の骨格の一つです。また、地域課題を解決するために、店舗を土着化して、人が集まり、そこで様々な地域の問題を解決する討論をしたり、ワークショップをしたり、そのような会社になりたいと考えています。生活の基本を担うことを考えると、例えば横浜市も現在18店舗ですが、まだまだ店舗数は足りないと思っています。我々は、(現在の)中期事業計画が2021年8月で終わりますが、次の2024年までの中期事業計画では、国内で年間50店舗出店できる体制を(早期に作り上げて)、(最終年度の)24年度には、年間100店舗の出店ができる体制にしたいと(考えています)。
今後日本国内、店舗数を大きく上げていきます。店舗を作ることによって、人と人の接点を作り、社会的な課題解決に向けた体制を作っていきたいと思います。そのような意味では、横浜市についても、今後どんどん出店させていただきたいと考えています。特にこれからの店舗は住宅地にあって、スーパーマーケットと隣接しているとか、大型の食の売り場を持つお店を中心に展開していきたいと考えています。

記者:
港南台という土地について、去年百貨店が閉まったり、地域の課題は様々あるかと思いますが、そのあたりの土地について、地域課題は現状どのように見られているのでしょうか。

市長:
港南台は非常に開発され、あのようなまちづくりがされました。そして、様々な店舗があり、象徴的なのは高島屋様でした。それが今、百貨店が、お客様の志向も変わってきたことがあり、ある種そのような品揃えを展開するお店が難しくなってきたことは事実だと思います。そのような中での形態の転換で高島屋様は撤退されましたが、その跡地は非常に重要なところで、正にあの場所にあるお店は、本当に港南台地区の生活を支えていたところです。非常に私どもは心配もしていましたが、おかげさまで今回、無印良品店様がお入りになる、良品計画様がしっかりと生活全般を補ってくださるお店を展開され、より身近に、良質な、そんな高い値段ではなく、クオリティが高くてコストパフォーマンスが非常に良いものが揃っているという、生活の中に良いもの、感じ良さ、清潔感いっぱいのイメージを持っています。それが出来たことは大変ありがたく、特に、松崎社長のお話を聞いていただきましたが、非常に強い志と意思を持って、この地区に密着してやってくださるとのことですから、港南台にお住まいの方たちも、実際様々な方にお話を伺うと喜んでいらっしゃいます。郊外の経済的な成長は大きな横浜市の課題で、このような有力な企業が、SDGsの観点からも一緒に考えていただいて、持続的な街の発展に繋がるビジネスを展開してくださること、これは一つの私どもが願っている理想の形でした。ですから、5年間の提携ですが、この両者で行うことの中に、例えば他の企業とか、そのような方々が入り込むことも非常に素敵だと思います。一緒に、何かをここから築き、取り組んでいきたい、あの地区の開発に繋がればと思っており、そのような視点で、特に郊外部の地区についてはいつも考えています。何よりも住民の方と一緒に話し合いができるコミュニティを作っていくことが、非常に大事だと思います。


(2)ワクチン接種の実施・準備状況について

(2 その他にて質問あり)


2 その他


記者:
発言の中で副市長トップのワクチンに関する特別チームを立ち上げる話がありましたが、立ち上げることになった理由と、どういった組織で、どういった目的で行うのかを教えてください。

市長:
横浜市は、最初に8月中の(高齢者の方の)8割接種完了、この8割はこれまでの経験の中から考え出している数字です。お体に不調がある方など様々な方がいらっしゃいますので、まず8割程度と考え、7月末計で104.5万回(の接種回数)になります。8月中に何とか(8割接種を)達成しようと考えていましたが、このたび国からワクチン接種については7月中に完了して欲しいと依頼がありました。そのことは非常に大事であり、1日でも早くお届けすることは大事だと思っています。その体制にするためには、今の状況ではできかねます。総出でやらなければなりませんので、区役所、保健所に一層の活躍をしていただかなければなりません。そのため、まず区長を全部集め、全庁体制で取り組もうと、トップに副市長を据えて、本日1回目(の会議に)、私自身も参加して、お会いして、体制を組み立てていきます。早急に決めたことなので、これからどのような体制が良いのか、速やかに決めてご説明しますが、今日は関係者全員にお集まりいただき、私も参加して始めること、トップに副市長を据えることを決めました。一(いち)医療局であるとか、今、新型コロナウイルス感染症対策に関与している方々だけではとてもできません。特に接種に対しては大変たくさんの方が必要です。お医者様も非常にまだまだ、とても足りている状況ではないので、様々な病院関係の皆様にお願いもしていかなければならず、人手も大変必要になります。もう少し詳しくなれば、お知らせいたします。

記者:
7月末の完了を目指して体制を組まれるとのことで、課題として医療従事者等の人員確保や市内医療機関の通常診療への影響が挙げられていますが、具体的に7月末までに変更したことで、医療従事者がどのぐらい足りなくなるのか。また、潜在看護師の活用や歯科医師への協力要請など様々なことが考えられると思いますが、具体的に数字や、やろうとしていることがあれば教えてください。

事務局:
粗々の概算ですが、集団接種会場は、例えば現行の回数から増やして行う場合を想定すると、医師はプラス1,400人ほど必要になります。また、看護師は2,800人ほど必要になります。大規模会場は、規模によって人数が変わってきますので、積算はこれからになりますが、集団(接種)の部分だけでもこれだけ必要になってくると思います。これを現行の、例えば医師会の先生方にお願いをすれば、医師会の先生方には個別接種のお願いもしていくことになるので、両方行っていくことは、全体のキャパシティとして難しいところがあると思っています。そのような意味では、特にクリニック等を中心とした医師会の先生方だけではなく、横浜市でいえば、中核病院や(横浜)市大の病院、勤務医の先生方にも、より一層のお願いをしていく必要があると考えています。

市長:
お医者様は問診で必要になります。打つ方は看護師さんが打たれます。ある程度の看護師さんは、募集をかければ集まる可能性は高いと思います。そこも見込んでいますが、お医者様がいないとどうしても問診ができない。それから、例えば集団接種会場に(市民の)皆様にお出でいただいた時に、お1人にかかる問診を短くできれば効率も上がりますので、そこも今工夫していただいているところです。

記者:
ワクチン予約の受付に関して、横浜市は高齢者が大変多く、3日に(予約を)開始した後一時中断があり、今週の月曜日もネット(予約)が25分でいっぱいになり、電話もずっと繋がりにくい状況となりました。地域を見ていけばどんどん(接種できる場所が)拡大していくことも分かりますが、その一方で高齢者の方たち、1日も早く打ちたいとか、ホームページがそもそも見られなくて情報が無いなど不満の声も出ていると思います。どのように受けとめているのか教えてください。

市長:
5月3日の予約開始直後の予約システムへのアクセス集中により、当日予約受付を中止せざるを得なくなり、本当に多くの市民の皆様に、混乱を招いて大変申し訳なく、お詫びを申し上げます。その後、予約システムのサーバー容量を増設し、当初準備していた3倍の600万アクセスに対応できるようにして、5月5日、6日は予約を受け付けることができましたが、電話が終日つながりにくい状態が続いています。また、10日から(予約センターを)20回線追加し、コールセンターと合わせて最大420回線に拡大しました。とにかく努力をして、引き続き回線の増設に向けて、委託業者と調整を進めているところです。ご迷惑をおかけしています。
5月17日からの予約ですが、集団接種会場を追加して約8万2,000回分の予約枠を確保していますが、加えて医療機関での個別接種の予約も開始されます。また、電話やインターネットの繋がりにくい状況が想定されます。引き続き、集団接種会場の拡充や個別接種の病院、診療所など、規模拡大の取組を進めますので、是非日程的に予約されるときは余裕を持っていただき(たいと思います)。間違いなく(接種できるワクチンの)枠はありますので、少しお気持ちを楽にしていただいて、余裕を持って予約していただくと大変ありがたいです。これもお願いをすることしか今のところはないのです。国もワクチンは、しっかり横浜市の97万人の(高齢者の)方が、不便がない形で必ず送っていただける約束も取っていますので、是非ご理解賜りたい、ご安心いただきたいと思います。また、区役所ではワクチン接種相談員が、WEB予約相談に対応して高齢者の皆様の円滑な予約をサポートする体制も整えています。

記者:
ワクチンについて、今日の資料で7月末までに8割の数を数えるに当たり、施設接種、施設等入所者の方の7万人を引いた上で8割を計算していますが、これは国からこういう形で計算せよと指示があったのか、それとも横浜市独自の解釈なのか、いかがでしょうか。

事務局:
施設接種は、基本的に個別に実施予定を組んで対応しており、今回の拡充ではなく十分に対応できるので、この数字から除外しています。施設接種を8割で見ているのではなく、(施設接種の)対象になる方は、歩留まりはあるかと思いますが、しっかり希望数に対応していきます。

記者:
確認ですが、現在、施設接種の実施状況は約1ヶ月で8,900回ですが、これは7月末までに施設(接種)の方も8割ぐらいは大方接種を終えられるのでしょうか。

事務局:
5月は約400施設で実施予定であり、6月も加速していきます。ただし、通常医療機関との接点がない施設もありますので、そのようなところは医療機関とのマッチング等もサポートしながら、7月終了を目指します。

記者:
大規模接種会場ですが、10.5万回を積算するに当たり、会場の設置箇所数は何箇所で見ているのか、また、これは予約を必要とするイメージなのか、それとも誰でも随時行けるイメージなのか、教えてください。

事務局:
大規模接種会場の具体的なことは、これから調整を進めます。候補として挙げられるのは、パシフィコ横浜展示ホールや横浜アリーナ、大さん橋ホール、パシフィコノース等が考えられます。一定程度この施設等を活用すれば、10.5万人は対応可能なキャパシティはあるかと思いますが、基本的に、やはり医師の確保が非常に大きな鍵になります。基本的には予約を取らないと混乱を生じるだろうと思っていますが、具体的な内容は至急詰めて、公表したいと思います。

記者:
ワクチン接種の予約方法について、横浜市は当初、予約の集中を避けるために年代別に分けて接種券を発送したと思いますが、1回目2回目(の発送)が終わった段階、80歳以上、75歳以上が43万人いる段階で、新たに来週からは25万人の層が加わることについて、市民の方から、高齢者の方が(予約を)取るスピードが遅くてなかなか予約が取れないと不満の声も出ていますが、この予約の取り方は適切だと思っているのか、もしくは改める考えがあるのかお聞かせください。

市長:
様々な角度で検討させていただきますが、今はこの状態の中で改善できるところはしていく(考えです)。接種(できるワクチン)の枠はあるので、ご心配なく、もう少し余裕を持ってお申し込みいただきたいというお願いをしています。

事務局:
個別接種もこれから始まります。現在、個別接種の公表を了承いただいている医療機関が600ほどあり、今後具体的にホームページなどでも公表しますが、今回、様々お叱りをいただいたのはパソコン等を使えない方でしたので、紙ベースでの地域情報誌等を活用した広報でも、個別接種が実施可能な医療機関をご案内します。混乱が出るために公表していない医療機関もありますので、是非かかりつけの先生にはご相談いただき、集団接種の場合も基礎疾患があれば、かかりつけ医の先生のご判断を問診でお聞きすることになりますので、是非一度かかりつけ医の先生にご相談いただければ、非常に安心していただけるか思います。

記者:
個別接種が始まって(ワクチン接種の)枠が広がる、相談先も広がることで予約の集中が多少分散される期待があるとのことでよろしいでしょうか。

市長:
かかりつけ医にご相談いただくことは、周知不足かもしれません。ご相談いただくとしっかりお受けいただけるはずです。

事務局:
市長が申し上げたことに加えて、これまでは個別通知の発送が年齢別に分かれていましたので、発送の際に、一定の申込み予約可能な集団接種の枠を確保して、月曜日ごとにお示ししていましたが、全体に発送が終わった段階では、1週間まとめてよりは、随時予約できる方法も検討していきたい、変更できればと考えています。

記者:
それは個別接種ですか、集団接種も含めてですか。

事務局:
今申し上げたことは集団接種が中心で、横浜市の予約システムを使う場合のことです。

記者:
大規模接種会場の件ですが、高齢者の7月末の接種8割を目指すとのことで、大体いつ頃からの運用を考えていますか。また、来週から始まる個別接種の予約受付に関して、既に受け付けている所(自治体)によっては、医療機関に問合わせがいってしまったり、600ほど直接予約を受けるところも設けられることで分散されるのではとの話もありましたが、このあたりも、例えば(医療機関に問合わせが)集中してしまい、非常に業務過多になってしまう危惧もあるかと思いますが、対策で何か考えていることがあれば教えてください。

事務局:
大規模会場は、まだ全体の候補を考えているレベルですので、至急詰めていきます。できるだけ早く、6月中の早い段階に開始できればと思っていますが、これは施設の開き具合もあり、必ずしもこちらの都合通りにはならないこともあるかと思うので、至急調整していきたいと考えています。個別接種(で医療機関に問合わせ)が集中することについては、他都市の報道等を聞いており、私どもも非常に危惧しています。(集中を)避ける方法が、具体的には非常に難しいと考えていますので、600の医療機関の公表については、居住区別に配布するなど、そのような工夫はしようと思います。ご案内についても、(ワクチン接種は)横浜市のどこで受けても構わないのですが、一度に全市のものを全部紙ベースで案内することは、厳しい状況になる可能性がありますので、紙ベースは居住区ごとにご案内することを一つ考えています。また、今回の横浜市の状況も含め、直前に公表していただく医療機関については、公表の仕方等もご案内した上で、準備等を含めてお願いしますとのご依頼をして、公表の準備を進めています。

記者:
素朴な疑問ですが、これまでも医師や看護師の確保が、現在の体制を整えるのでも大変だったと思いますが、その上で更に拡充して、市の職員も全く余裕があるように見えないのですが、そういう中で市も対応できるのかどうか。現実的に7月末までに(高齢者の方への接種を)終わらせる体制を作って、実際終わらせることが可能だと考えているのでしょうか。目算があるのでしょうか。

市長:
今日、副市長をトップに全庁的な体制を組み、正に一人ひとりが使命感を持って取り組むことをお願いします。確かに7月末までは時間的にも準備も厳しいと思いますが、やはり今、変異株の動きによって大変危機的な状況に神奈川もきています。隣に東京都があり、大変ご苦労しています。同じようにと言うと大変失礼ですが、私たちも現場は本当に苦労しており、これ以上現場の負担が増していかないようにしたいし、何よりも市民の皆様の命が大事なので、厳しいけれどやり抜かなければならないです。私としては、今申し上げたいことは、やり抜きます、やり抜きたいと申し上げます。これはやらなければならないと私は思います。今、このような状況の中で、やはり1ヶ月、8月中よりは7月中の方が大変効果が出るだろうと考えています。そのために、職員の方も更にやっていただきますが、私も含めて、市民の皆様をお守りする仕事に就いているので、それが責任ではないかと思います。本当に職員の方には感謝をし、現場にも感謝しながら、何としても市民の皆様の命を守り抜きたい気持ちです。

記者:
ワクチン接種の関係で市長にも個別通知が届いているかと思いますが、お話いただける範囲で、どのような接種方法で、いつ頃予約をされるなど教えていただければと思います。

市長:
通知は届きました。状況を見ながら個別接種で受けたいと思いますが、今のところ申込みはしていません。緊急的な、様々な新型コロナウイルス感染症対策の仕事が多くありますので、落ち着いたときに、個別(接種)で受けさせていただきたいと考えています。

記者:
高齢者の(ワクチンの)供給量がはっきりしないまま進んでいく中で混乱が生じていると思います。これまではスケジュールが先に決まっていて、それに合わせて動いているから、(ワクチンの)供給量が曖昧なまま進んでいるからそういうことが起きているように私には見えます。そのようなスケジュールありきで進んでいって、それによりトラブルや混乱がまた起きないかがとても心配ですが、どのようにお考えでしょうか。

市長:
今回、(ワクチンの)供給量がはっきりします。供給の予定がしっかり出ているので、このスケジュールは動くことがないと思います。厳しい中で(国から)はっきりとお示しいただき、これに沿ってしっかりできます。以前は、(ワクチンの)供給量が本当に見えなかったところで苦労していましたが、はっきり数字が出ましたので、しっかり、1か月に(接種)できるのはどのぐらいか、大規模接種の会場もこれから早急に用意して進めていきますので、お示しした変更計画のとおり、接種完了するよう動いていきます。

記者:
今回の見直しに至った経緯について、「厳しい状況であるが私はやり抜きたい」とありました。その意味では急な展開になりましたが、この見直しは政治決断との理解でよろしいのでしょうか。

市長:
政治決断とは少し違います。国から話をいただき、私どもとしては(ワクチンの)供給量があまりはっきりしていなかった中で、自分たちがどのぐらいで打てるか状況を見ながら、8月末(に高齢者の方への接種を完了すること)を考えていましたが、国からしっかり7月末まで、早急に(ワクチンの)供給量は整えると約束いただきましたので、大変無理をして行うのではありません。政府が、供給はしっかりやると言っていただきましたから、(ワクチン接種は)市民の皆様にとって非常に大切なことで、できることであれば早く打っていただきたいと思いましたので、(7月末までに)やると決めました。どの都市も(7月末接種完了に向けて)準備をしているのではないでしょうか。様々な状況が違うと思います。今の横浜市の感染状況などの中では、これはしっかりできる(状況だと思います)。本当にもう現場が厳しくて、(新型コロナウイルス感染症の)治療に全て人手が行ってしまう状況の中だとスケジュールの点で難しいことあるかもしれません。でも横浜市としてはできると思います。もっと(感染を)拡大させてしまって、後追いで感染者の方々を何とかするのは、かなり難しいことになります。ですから先に感染者を押さえ込む意味で、7月いっぱいに(高齢者の方への接種を完了)することは非常に有効であり、実施することで進めていきます。

記者:
(接種計画見直しの)課題の一つとして、医療従事者の確保ですが、やはり医師会、横浜市の医師会の協力が不可欠であるという中で、現段階でどのような回答もしくはお考えを示されていますか。

市長:
(医師会には)まだ正式にはっきり申し込みをしていません。ただ、これまで医師会の協力は素晴らしく、一緒にやってきていただきました。これからしっかりお願いをしていきます。多少無理なお願いになるかもしれませんが、とにかく、何とかお医者様にご活躍いただかなければならない、手をかけていただかなければならないのは事実ですから、しっかりとお願いしていきます。皆様からみると、急に(高齢者の方への接種を完了が)8月末から7月末となり、難しいのではとご心配いただいていますが、やり抜きたい気持ちで進めますので、経過をご覧いただければと思います。一生懸命やっていきます。

記者:
課題の一つに、予診に時間がかかる、責任も重いこともあります。予診医、予診をする医者が大きな責任を負うということですが、万が一の時の予診に係る医者の負担なども減らしていくお考えはどうでしょうか。

市長:
先生に責任を全部持っていただくなど、そのようなことはございません。予診をしていただくという非常に重要な(こと)、(接種を)お受けになる方の状況が、少なくとも何か副作用があったり具合が悪くなったりしないように、予診をしていただくので、責任はお医者様たちにあるとは考えていません。それに対しては、市がしっかりと責任を持ちますし、国と県も一緒に考えていくところかと思います。

記者:
5月3日の予約のトラブルは、ワクチンの供給量が少ないからというよりは、正にアクセスが殺到して混乱があったということかと思います。担当部署の説明では、市の想定が甘かったからだと説明がありました。まず、3日の混乱は想定の甘さが原因だったと認識されているのか、もう一点、その観点から言うと、今回の計画をやり抜きたいとの言葉を全く疑うわけではないですが、この計画に想定の甘さがないのか、計画は実行可能なのか、その点をもう1回確認させてください。

市長:
最初、100万アクセスを予想していました。34万人の方を相手に3倍弱、1人当たり3回程度のアクセスを考えていたことが非常に確かに甘かったと思います。200万回(アクセスがあったの)ですが、最終的に全然足りなかったと思います。(予約センターは)今後も足りないから、(予約の)コールセンターも最大420回線に拡大するなど、(問い合わせが)かなり集中することへの対応は行っていますが、どうしても皆様の不安、非常に感染状態が広がっている中での不安が強く、このような状況になることは想定できたわけです。それに対してやはり想像力がなかったことは、誠にお詫びを申し上げたいと思います。
将来的に全市民の皆様にワクチンを打つことは、大変大きな事業です。経験したことがないことに取り組んでいるので、信じないわけではないとおっしゃっていただきましたが、私達自身も確かに苦しい点があります。でも、これは必ずやらなければならないし、乗り越えなければいけないことです。横浜市をコロナ以前の状況に、以前には戻らないにしても、本当に皆様が安心して生活でき、経済復興もできるような状況に戻す。最初のやらなければならない、まずは命を守らなければならないという大きな課題です。やりながら走って、様々な課題が更に起きてきたら速やかに改善していくことで進めていきたいと思います。
今回、特別なチームを(立ちあげ)、副市長以下を、今日これから集めて、そこでまた揉んでいきます。特に保健所を担当している区長は、地域のことを良く分かっていますので、そのような方々の意見をしっかり聞いて、今は高齢者の方を対象に進めていますが、高齢者の皆様の目線で、地域にお住まいの方、市民の皆様の目線で考えていくことを大事にするためにも、このような形で皆さん(区長等)を集めてやっていきます。大きいことが言えるわけではありませんが、本当に何とか最善の道を探り、必ず実現していく意志と希望を持って取り組みます。これから取組内容をもう少し細かくして、ご報告できるようにしたいので、よろしくお願いいたします。

記者:
副市長をトップとした特別チームの会議は今日の夕方に行われるのでしょうか。

市長:
そのとおりです。

記者:
全体の人数はどのくらいの規模でしょうか。

市長:
全部の区長は集まります。全体の数字は確認します。

記者:
市庁舎に集まるのか、それともオンラインで(行うのですか)。

市長:
オンラインにするか聞いていませんが、できれば、今回は少し距離をあけて集まって行いたいと考えています。


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