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市長定例記者会見(令和3年4月27日)

最終更新日 2021年5月14日

令和3年4月27日(火曜日)13:15~市庁舎9階レクチャールーム

※質疑内容の要旨については、読みやすさを考慮し、政策局報道担当でとりまとめの上掲載しています。

テーマ資料

質疑要旨

1 テーマ
(1)令和3年4月1日現在の保育所等利用待機児童数について


記者:
待機児童数が平成30年度以降、過去最少となりました。一方で新型コロナウイルスの影響もあったということですが、改めてこの数について、どう受けとめているか教えてください。
もう一点、待機児童を減らすために保育施設が急増していることもあり、質にばらつきが生まれているのではという指摘もあります。保育の質の確保に向けてどういった取組をされていくか、考えを聞かせてください。

市長:
待機児童数は昨年より11人減少しましたが、就業のために利用申請する方は年々増えています。これは本当にありがたいことだと思います。女性の活躍機会が増えてきた証左であると考えています。横浜市としても、こども青少年局の担当者たちが相当頑張ったという気持ちを私は持っており、待機児童ゼロという取組を始めてから、本当に皆さん息つくことなくやってきたと思います。本当に大切なことは、それぞれの家庭に丁寧に寄り添って支援を行っていくことで、大変地味な仕事ですが、頑張っていただいたと担当の方々にお礼を言いたいと思います。
今年4月の利用申請者数が過去最大の72,527人でした。コロナ禍にあって、申請を少し控えた方もいるということですが、それでも結果的に利用児童の方が増え、ご懸念なく保育所にお預けいただけることになり、非常に私も、保護者の方々にもご協力ありがとうございますと申し上げたいです。新型コロナウイルス感染症が続く中で、保育施設の2,158人の拡充、ニーズに応じた定員構成の見直しを進めてきました。また、保育・教育コンシェルジュを中心にニーズに応じた保育サービスも、繰り返しですが大変丁寧にやらせていただきました。そして何といっても皆様のご協力で、保育所、幼稚園、横浜保育室、認定こども園などに加え、不動産オーナーの方々、保育士確保のためのハローワーク、そして保育士養成校など多くの方にご協力をいただきました。そうした結果がこの数字に表れたと思います。
保育の質が少しバラバラになっているのではというご懸念ですが、市内には1,000を超える保育施設があり、保育の質の確保と向上は重要な取組で、ずっと課題にして取り組んできました。保育士の人材育成と監査や運営指導の実施に、今年度も取り組んでいきます。特に重要である保育士等の人材育成は、全ての保育者が横浜で大切にしたい子供の育ちや学びを共有し、日々の実践の中でそれぞれの子供の良さに気付く保育に取り組んでいけるように「よこはま☆保育・教育宣言」を基にした研修を実施しています。また、昨年の定例会見で発表しました昭和女子大学との連携による組織マネジメントの向上も図っています。これはもう少し時間をかけて(取り組んで)いった場合に大変良い影響を与えてくると(思います。)このような組織マネジメントの研修はあまり取り組んでなかったことから、昭和女子大学からお声をかけていただいたことは大変嬉しいことです。
もう一つ、監査や運営指導ですが、基準等を遵守しているかを確認する定期監査、また、今年度も約480の施設へ巡回訪問を行い、重大事故防止のための啓発、日々子供たちを保育していく中での悩みや保育施設を運営する中で生じる事故防止などの疑問相談などにもしっかり対応していきます。
これらの取組を通じ、質の確保にしっかりと取り組みます。

記者:
市長は初当選直後に(待機児童問題)の解決へのプロジェクトを立ち上げるなど、肝いりの政策だと思いますが、改めて3期の間に、待機児童問題への対策はどういう課題だったのか振り返っていただきたいと思います。

市長:
市長に就任して、それまで私自身も民間で働き続け、そして経営職になってから、大変才能のある人たちが結婚・育児という段階でどうしても続かなくなり、職を離れていく人が非常に多かったという経験を持っていました。それは私自身が自動車業界が多かったことも原因だと思います。市長になって横浜市の様々な状況を市役所の人から報告も受け、やはり同じような状況でした。残念ながら多くの方々が保育所に入れず、(横浜市は)待機児童が(市長就任)当時、日本で一番多かった。その事もあり、いち早く取り組みました。(待機児童対策に)取り組んだとき、女性職員も多く、非常に職員の意欲が強かったです。最初は、(待機児童を)ゼロにするという言い方が非常に驚かれました。(職員は)待機児童をもっともっと減らしていくという気持ちは理解していたのですが、ゼロは非常に難しいのではないかということが最初はありました。しかし経営をしている人間として、これだけの売り上げを「およそ達成する」、「およそこのぐらい」、「およそ1,000億」などそのような言い方はしません。「1,000億達成する」という考え方、数字に対してはシビアにならなければならない(と言ってきました)。
待機児童ゼロという言葉の下に、皆さんが覚悟して結集していただきました。最初は若手の人を中心に集めて、どうしたら(待機児童が)ゼロになるかという議論を非常にしていただいて、様々な知恵が出ました。そのようなことから、(待機児童ゼロを)達成した時は嬉しく思いました。また、このように(達成)できたことから、政府が全国に対して支援するので、待機児童について本格的に取り組もうという声を出していただき、今はどこの都市でも待機児童ゼロは普通の政策になっています。これからも課題が続くので、しっかり毎年、粛々と取り組んでいきます。
やはり、常に保護者の方に寄り添う、子供たちのためにという思いで、また現場で大変な思いをして保育をしてくださる方たちの言葉に耳を傾け続けながら取り組んでくださいと申し上げており、現実もそのようにしていただいていると思います。

記者:
(保育所等)利用申請者数は市長就任後もずっと右肩上がりで上がってきていて、この(保育所等)利用申請者の掘り起こしというか、実際の隠れたニーズがまだまだあるというお考えか、それとも市の政策のアピールも効いてきて、ある程度は充足しているのか、市長の認識はいかがでしょうか。

市長:
保育所に入所することについては、お子様を育てる段階になったら、ほとんどの方がお考えになると思います。横浜市がこのような形で日頃から情報発信も続けていますし、特に現場でご相談を受け、丁寧なご案内をしています。そのような意味では、横浜市にお住まいになり、これから子供を保育所に預けようとする方々は、状況はご存知かと思います。しかし、掘り起こしというのは、質問の趣旨からすると、もっと広報しても(良いのではということだと思います)。常に丁寧なご説明で、どのような方が来てもしっかりご説明する。これは各区役所が本当に良くやっていただいています。区長の一つの、必ずクリアしなければならない、(待機児童を)ゼロにしなければならないという、非常に重要なタスクです。ですから、区別に(待機児童数を)見ると少し感動します。「ゼロ」や「イチ」です。16人の(待機児童数)をみると、やはりどうしてもお子さんが多いところ、人口が全体的に多いところは、どうしても(待機児童数が)ゼロにならないこともありますが、皆さん、ばらつきなく18区役所が頑張って、その中で16(人)ということですから、(取組が)浸透しているかと思います。ただ油断せずに、引き続きしっかりと取り組んでいきます。


(2)ワクチン接種の実施・準備状況について

(2 その他にて質問あり)


2 その他


記者:
ワクチン接種について、横浜市は非常に人口が多いので作業量が膨大になると思います。そうした中でも「1日も早い接種を」というのが市民の望みだと思いますが、速やかな全市民への接種に向けて、現状課題となっていることがあれば教えてください。(指定都市)市長会としても国に対して供給スケジュールを詳細に(示してほしい)というような要望をされていましたが、市として、また国や県に求めていきたいことがあれば教えてください。

市長:
横浜市は人口が多く接種を受けられる方がたくさんいます。やはり、一(いち)に必要量のワクチンを確保することだと思います。そして、二番目には接種ができる病院、医療機関を増やすこと、そして医師・看護師等の医療従事者を確保することなど(です)。接種ができる方がまだまだ足りないから増やしていかなければならないということです。(接種ができる人を)様々な方に拡大していく、教育訓練して手当てをしていく話もありますが、ここは本当に取り組んでいかなければならないことであり、国に大変期待しています。接種規模を拡大して短期間に多くの市民の方に接種を受けていただくことが大きな課題で、そのような体制にすることです。私も、河野大臣から、要望を指定都市市長会としてオンラインで行い、大型連休明けから国内に週1,000万回分入ってくるというお話もいただきました。また、横浜市としては、国から先々のワクチン供給の具体的なスケジュールをお示しいただく必要があるということ、これも強く強く申し上げています。このような状況を見ながら、横浜市だけで申し上げていることではなく、指定都市市長会などでも状況をお互いに情報交換しながら議論して、必要に応じて国に強く要請をしていきたいと思います。横浜市としては、これまで市の医師会や薬剤師会、病院協会等のご協力の基で進めており、しっかり頑張って取り組んでいこうという気持ちです。

記者:
ワクチン接種に関連して、先週の23日から、80歳以上の高齢者への個別通知の発送が始まり、それ以降コールセンターへの問い合わせや各区役所での窓口に直接相談に来られる市民の方が多くいると思っており、予約の開始前から、かなりもう市民の方が混乱しているのではないか思いますが、この現状について市長はどのように感じていて、どのように対応したいか、また、市民の方に呼びかけるメッセージがあれば教えてください。

市長:
ワクチン接種の通知をしましたが、もうすでに電話でたくさん問い合わせがございました。そして区役所に駆けつけた方もいらっしゃいました。混乱というよりも、不安や心配でご相談が多く、他都市でも即座に反応がある、お問合せが多かったということで、最初はそのような状況もあるかなとは思っていました。そのようなことがないように、ご相談の場所など充実させ、区役所に対しても十分お話もしていただいており、全庁的に取り組んでいます。

健康福祉局長:
(個別通知を)発送した翌日の土曜日、日曜日はコールセンターに問い合わせが多くありました。19,000件ほどの着信いただき、月曜日は少し落ち着いてきている状況です。区役所にも、月曜日はお見えになる方もいらっしゃいましたが、ワクチンの相談員を人材派遣会社から各区に配置していますので、そこで個別にご案内させていただいています。コールセンター全体としては400回線を用意しています。やはり、どうしても朝早くのオープン当初はコールセンターの特徴として、様々な相談で多くなる時間帯等がありますので、少し土日はかかりにくい状態があったかと思いますが、回線数も十分確保していますので、丁寧に対応していきます。

記者:
ゴールデンウィーク中の人出の抑制、外出自粛を含めて市として検討している、対応していることがあれば教えてください。

市長:
東京都に緊急事態宣言が発令され、この間(あいだ)の週末に東京から横浜・川崎においでいただいた方がおり、ゴールデンウィークについては、更に人手が増えるのではと考えています。まん延防止等重点措置について神奈川県が強化されており、飲食店等に対して終日酒類提供の停止が28日から要請されますので、これに合わせて横浜市はWeb、SNS、チラシ等あらゆる手段・機会を活用して行動変容を促す積極的な呼びかけを行います。また、市内で行われているイベントで、特に大きいのがガーデンネックレス横浜2021です。こちらにいらっしゃる方々も、相当、想定されますので、混雑が生じることのないように入場整理を徹底しており、人の動線、例えば山下公園でも歩いていく動線もしっかり打ち合わせを行い、密にならないように、入口から出口まで安全にお通りいただけるように、細かく設定させていただきます。県とも連携しながら人流の抑制、感染防止対策は徹底的に行っていきます。
おかげさまで、YOKOHAMA AIR CABINが大変好評です。こちらにもお客様がいらっしゃると思いますが、泉陽興業様、事業者様が大変厳密に感染防止のために取り組んでいます。そのためにお待ちいただくこともあると思います。そこは先方の会社様もしっかり行うとおっしゃっています。ぜひここで申し上げたいのですが皆様には、一度にそのようなところに足を運びになるのは、ぜひ自粛していただきたいと(思います)。
やはり、このゴールデンウィークをしのいでいくことが一番大きな問題です。新型コロナウイルスをどれだけ食い止めるかが大きな問題になっていますし、現在、神奈川県は(感染者数の)急激な増大はないですが、本当に油断ができない状況です。ぜひお願いしたいと思います。

記者:
(神奈川県の新型コロナウイルス感染症拡⼤防⽌)協力金について、(横浜市新型コロナウイルス)対策本部会議でも市長が強い危機感を示していらっしゃり、実際支給が遅れていることが問題になっていますが、原因はどこにあるのか、市長としてはどうご覧になっているかを教えてください。

市長:
おそらく県の協力金が遅れているのは、事務処理の問題ではないかと(思います)。大変多くの方が申請しているため、現場の方たちの対応も非常に厳しい状況があるのではと推測しています。神奈川新聞の記事で「(支払いが)大幅遅れで、第6弾で9割弱が未交付」という情報も出ており、4月20日から県は売り上げ規模に応じて協力金の額が変動する仕組みを導入するため、事務作業の更なる煩雑化が懸念されていると書き添えてあります。今までも煩雑な手続きがあるかと思いますので、そこはぜひ解決するべく、横浜市としてもできることはお手伝いさせていただきたいと考えています。

記者:
もう一点、新型コロナウイルスの感染者の話で、関西の患者を受け入れることができるように準備をすると県が対応を示していますが、横浜市に県から受け入れの準備をする打診はあるでしょうか。

市長:
今のところお話はいただいてないです。

記者:
ワクチンの予約に関して、集団接種の予約が先行して始まりました川崎市で、予約サイトが不通になったりパンクしたりする状態が発生していると聞いています。横浜市ではこれから開始されるということで、改めてどういった体制で臨まれるのか、人数など細かい話になってしまいますが、そのあたりを教えていただけますでしょうか。

健康福祉局長:
できるだけ分散して(予約の)申込みいただくことで通知の発送を分けていますが、それでも相当量の方が申込みになると思います。システム上はアクセス数に応じて、完全にパンクするということではなく、キャパシティを順次、状況によって増やしていける体制をとっています。しかしながら、予約枠自体が一定数、3週間分と限られますので、その部分が埋まってしまうと、どうしても次回の予約の申込みに回っていただくことになります。

市長:
最初の問い合わせの段階(として)、予約については、電話予約センターに(コールセンターと合わせて)最大400回線を設置しています。ウェブ予約サイトについて、自動的にサーバーを拡張する仕組みを導入していますので、パンクは抑えられると思いますが、(健康福祉)局長が言ったように、こちらが想定している(予約の)枠がすぐ埋まってしまうことがあります。予約上限に達した際は音声メッセージやホームページで速やかにご案内します。対策をしっかり行います。

記者:
5月の15、16日に2021世界トライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会が行われます。山下公園周辺の特設会場で行われるトライアスロン大会ですが、今後東京オリンピックをはじめ様々な大会が控える中で、このトライアスロンの競技に関して市民の皆さんは観戦をしたり、様々な関心が高いと思いますが、そうした大会への観戦方法、例えば市民のルール、観戦にあたってのルール、何かそうした大会を円滑に行うために、市長のお考えがありましたら教えてください。

市長:
このトライアスロンについては、世界大会をずっと横浜市で開催しているので皆様ご存じだと思います。今回の大会については様々な議論がありましたが、特に選手側の要望が非常に強く、また、ITU(国際トライアスロン連合)からも非常に開催して欲しいというお話がありました。あと3回は既にITUと、先々に対してトライアスロンを続ける約束をしていたので、様々な議論を重ねた結果、無観客で開催することにしました。トライアスロンの競技場では、選手の人たちが個々にバイク、スイムそしてランと、選手同士はその競技においては感染することはなく、移動の最中や宿泊の施設など、そのようなところで非常に気をつけて選手間の感染防止を行います。一番問題なのは市民の皆様にご覧いただいては困るという状態です。あくまで、競技をすることに重きを置いています。競技会場を使ってそこで選手が競技をすることに集中しており、ここで世界大会を実施していることは少しの飾りつけにし、あまり目立たない形の飾り付けにします。市民の皆様にお願いですが、後で確か放映される予定だと思いますし、毎年、BS NHKで放映しているのでそちらでご覧いただきたい、競技会場にはぜひお出でにならないでいただきたいというお願いです。もう周知を図っていると思いますが、今は観戦者の皆様には申し訳ありませんが、リアルではご覧いただかないようにと考えています。

記者:
(横浜)市長選(挙)まで4ヶ月を切っていますが、今現在、市長の4期目の出馬についてどのように考えているか、お聞かせいただけますでしょうか。

市長:
ご承知のような状態で、新型コロナウイルス感染症の対策が究極の状態まできており、日本国全体の大変な危機だと考えています。そのため、今現在、(横浜)市長選は判断できる状態では全くないので、考えていません。

記者:
同じ質問で恐縮ですが、(横浜市長選挙まで)4ヶ月を切ったというところで、大型連休も間もなく始まる中で、市長としては、こういった状況の中でもありますが、いつ頃までに決めるべきというタイミングで、お考えがあれば教えてください。

市長:
全くないです。そのようなことも考えていません。新型コロナウイルス感染症対策をしながら様々な市政の問題が起きており、意識を本当に全力集中してやるという気持ちで今取り組んでいますので、今のところ全くそのようなことは考えていません。

記者:
となるとギリギリまで(判断しないのでしょうか)。

市長:
今現在も本当に新型コロナウイルス感染症対策に集中しています。


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