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平成27年度整備事例 矢向・江ヶ崎歴史資料室の建設と世代間交流の場作り~矢向・江ヶ崎歴史資料室を作る会(鶴見区江ヶ崎町)の取組~

最終更新日 2019年9月12日

矢向・江ヶ崎 歴史資料室の建設と世代間交流の場作り

●提案グループ名

矢向・江ヶ崎 歴史資料室を作る会

●整備場所

鶴見区江ケ崎町

●整備の概要

歴史資料室及び交流室(歴史資料展示スペース、トイレ、キッチン等)の整備

応募のきっかけ

矢向・江ケ崎町は歴史ある町です。多摩川から引かれた「二ヶ領用水」があったことから、稲作や農業が盛んでした。その後、京浜工業地帯の発展に伴って町も姿を変えていきますが、古くからの住民が多いことから歴史的に貴重な資料が多く残っています。そこで、古い地図や写真を集めてケアプラザで展示会をしよう!と地域に呼び掛けたところ、たくさんの貴重な資料が集まりました。その際に「集めた資料を保存して欲しい」「常設の資料室を作って欲しい」といった声が多くの方から寄せられました。

それらの要望を受けて地域の有志が集まり「矢向・江ケ崎 地域の歴史と魅力を見直すプロジェクト」が始動。
「地域の歴史や文化をまとめた“冊子づくり”」と、「これまで個人宅の倉庫に保管されていた資料を常設展示する“資料室づくり”」をプロジェクトの2本柱とし、取組みが始まりました。そして、“資料室づくり”のメンバーとして「矢向・江ケ崎 歴史資料室を作る会」が発足。「ヨコハマ市民まち普請事業」にチャレンジすることになりました。

歴史ギャラリー
古い資料を集めた「歴史ギャラリー」の様子


農具の数々
個人宅で保管していた農具の数々


コンテスト通過までの道のり

一次コンテストの時点では“歴史資料室”の枠を超えるイメージがまだできていませんでした。長く地域に愛される施設にしていく為には“歴史資料室”だけでは先行きが不安・・・。そこで、地域の交流拠点としてのイメージを膨らませ二次コンテストに臨みました。

住民説明会で実施したアンケート調査では、大半の人が施設の建設に興味を持ち、「手伝うよ!」と協力を申し出てくれる人もいることが分かりました。地域の皆さんの後押しで「住民同士が交流する“まちづくりの拠点”へ」という想いは更に強くなり、無事二次コンテストに合格することができました。

ところが、整備決定から完了までの短い期間に、建設費用の不足分を補う寄付金を集めることは想像していたよりも難しいことでした。事業の目的を正しく理解してもらうための広報活動には課題が残ります。一方で、上水道工事では多くの住民の協力で業者に発注する約10分の1の費用で完成させることができ、事業を進めていく上で大きな自信につながりました。

建設地での説明会
建設予定地での説明会


上水道工事
上下水工事の様子


整備後の活動の拡がり

そして平成28年6月に開所、施設の愛称は「史季の郷」に決定しました。「史季の郷」それぞれの文字に込められた想いがあります。

「史」・・・郷土の歴史を学び、みんなで共有して心の財産に!
テーマを決めて地域の歴史を伝える展示を行っています。8月~10月の「戦争の記憶」展は小学校の授業にも取り上げら
れています。当時の様子を知る住民との座談会も行い、改めて平和の有難さを語り合いました。

「季」・・・年中行事・季節の移り変わりを大切にし、皆で心あたたかに!
出窓の展示スペースには季節ごとに飾りつけを行っています。季節を伝える展示に、通りかかる人も思わず足を止めていま
す。こちらから声を掛け、お茶を飲んで行かれることも。

「郷」・・・この地を郷土(ふるさと)として、住人同士が心豊かな交流をはぐくむ施設に!
11月には「さんまフェスティバル」を開催。様々な世代の人が、昔ながらの炭火でサンマを焼き、かまど炊きのご飯を食
べて交流しました。

展示品
「伝えよう!知ろう!矢向・江ケ崎・尻手 戦争の記憶」


さんまフェスティバル
さんまフェスティバルの様子


さんまフェスティバル
さんまフェスティバルの様子


今後の展望と「ヨコハマ市民まち普請事業」に参加した感想

「史季の郷」がある場所はかつて新鶴見操車場があった場所で、現在はJR横須賀線の線路が通っています。“東洋一”と言われた広大な操車場ができたことで、町は分断されてしまいました。分断された二つの地域の住民が「史季の郷」を利用することでお互いの町を行き来できるようになることは、地域の歴史や文化においても価値のあることです。

また、「史季の郷」周辺の地域では、大型マンションの建設により人口が急増し、新旧住民の交流が課題となっています。「新しい住民にも“ふるさと”を作りたい!」そんな想いで住民同士が交流できるイベントを企画していきます。

現在、より地域に親しまれる施設になっていくためにNPO法人化を進めています。関わる人の想いを実現できるような施設に、地域のみなさんと一緒に育てていきたいです。

「ヨコハマ市民まち普請事業」のハードルは高いものですが、乗り越えていく価値のあるものです。まちづくりコーディネーターを始め、市職員の方も一緒に取組んで下さいます。皆さんも挑戦してみてください!

かまど炊き
生活の知恵を体験(かまど炊き)


昔遊び
保育園のみなさんと昔遊び


このページへのお問合せ

都市整備局地域まちづくり部地域まちづくり課

電話:045-671-2679

電話:045-671-2679

ファクス:045-663-8641

メールアドレス:tb-seibiteian@city.yokohama.jp

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