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平成28年度整備事例 湧水を住民のいこいの場に!子どもたちに自然体験を!~下和泉湧水を守る会(泉区下和泉)の取組~

最終更新日 2019年7月22日

概要

●提案グループ名

下和泉湧水を守る会

●整備場所

泉区下和泉4丁目

●整備施設

わきみずの森

●整備の概要

湧水池の小川および周辺環境の整備

応募のきっかけ

平成26年、町内会の環境整備の活動において、水量の少ない荒れた状態の湧き水を見た方から「この湧き水の保全をして!」という要望が出されました。この要望を元に近隣の有志12人が集まり、地主さんの承認を受けて、「下和泉湧水を守る会」を結成しました。
 
 週1回2時間集まり、倒木の除去、藪払い、ゴミ拾いを続けていたところ、区役所から「ヨコハマ市民まち普請事業コンテスト」に誘われました。発足間もないグループであり、事務作業も苦手な者ばかりで不安ではありましたが、市の助成金を得れば、湧き水の水量を増やしたり、子どもの水遊び場を作ったりでき、住民の憩いの場が可能となるのではないかと夢がふくらみ、挑戦してみることにしました。

かつての湧き水の森の様子
大量の倒木


かつての湧き水の森の様子
旧の水汲み場


コンテスト通過までの道のり

一次コンテストへ向けては、事前登録をし、市から派遣されたコーディネーターとともに過去にまち普請事業を活用して整備した事例を見学するなどして提案内容を煮詰めていきました。一次コンテスト挑戦の際には、事務作業や絵画の得意な女性チームが駆けつけてくれるとともに、 市役所・区役所・地域ケアプラザの職員の方々のきめ細かいバックアップがり、大きな力となりました。
 
 二次コンテストに向けて待ち受けていた課題は、地域住民の理解を得ることでした。町内会に説明に赴いた際には「本当にできるのか」と半信半疑の声や近隣の湧き水の利用者からは「下手にいじって湧き水が出なくなると困る」と反対の声があがりました。そのため、町内の住民にアンケートをとったり、「せせらぎ通信」とうい広報紙を発行するなどの活動でPRし、会の実行内容を広く説明しました。それでも湧き水の利用者からはなかなか理解が得られずにいました。
 しかし、よく話をしてみると、この方々は20年も前から、湧き水周辺に捨てられた大量の粗大ごみを片づけたり、道路沿いに花を咲かせたりしてきたことが分かりました。それで本会のメンバーは「我々の先輩」として感謝と尊敬の心を持って接するように努め、進んで挨拶をしたり、花壇の手入れの仕方を教えていただいたりしました。また、工事で水が使えなくなるときには、上流に仮の水汲み場を作る配慮もしました。
 工事に入る前には、子どもを含めて地域住民を招き、4回の「湧き水を掘る会」の活動を行いました。その結果、自分達の場所だという愛着につながったようで、活動の協力を得られるようになりました。

一次コンテストの発表用模造紙
一次コンテスト発表用模造紙


湧水を掘る会の様子
住民と湧き水を掘る会


整備後の活動の拡がり

工事後、倒木やゴミの山がなくなり、湧き水の水量が少しながら増え、緑とせせらぎの美しい自然景観が楽しめるようになりました。地域住民はあちこちに咲く花をながめながら遊歩道を歩いたり、ベンチに座り、小鳥の声に耳を傾けたりします。 子ども達は、親子で虫取りに来たり、水遊び場に入ってオタマジャクシやカニやヤゴなどに触れて遊びます。近隣の小学校や幼稚園から見学に来ます。また水汲み場が広くなり、家庭菜園の方達も使いやすくなったようです。

完成お披露目式の様子
完成お披露目式


子ども達が湧き水で水遊びをする様子
子どもの水遊び場


今後の展望と「ヨコハマ市民まち普請事業」に参加した感想

「下和泉湧水を守る会」は、今後、次に挙げる活動を重点として考えています。
 ・除草、藪払い、ごみの片付け、花壇作りなどの維持管理活動をたゆまずに継続する。
 ・地下水を守り、増やす活動や対策を続ける。(横浜市の「深谷通信所跡地利用計画」とも連動し、協力し合う。)
 ・子どもたちが豊かな自然体験活動ができるように、水遊び場・広場・林間の整備を進める。
 ・住民との自然を介したコミュニケーションを広げ、子どもや若者の会員を増やし、後継者を育てていく。
 ・地域の他の団体や行政と連携しながら活動を進める。     
 最後になりましたが、「下和泉湧水を守る会」の「ヨコハマ市民まち普請事業」に向けた市役所・区役所・地域ケアプラザの職員の皆様のきめ細かいご指導に改めて感謝申し上げます。今後とも「地域の水と緑の魅力スポット作り」に向けて活動を重ねて行きますので、引き続きご指導・ご支援をよろしくお願いいたします。

改良された水汲み場を利用する親子
改良された水汲み場


湧き水の森の整備活動の様子
日曜日の作業の様子


このページへのお問合せ

都市整備局地域まちづくり部地域まちづくり課

電話:045-671-2679

電話:045-671-2679

ファクス:045-663-8641

メールアドレス:tb-seibiteian@city.yokohama.jp

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