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平成29年度整備事例 上星川の「ひと」「まち」「こと」のふれあい広場~FM上星川(保土ヶ谷区上星川)の取組~
最終更新日 2019年9月20日
概要
●提案グループ名
FM上星川
●整備場所
保土ケ谷区上星川3丁目
●整備施設
そらとやねの広場
●整備の概要
屋上交流広場(建具、ウッドデッキ、シンク等)
応募のきっかけ
「なぜ上星川にはパン屋がないのだろうか?」
単純な疑問から2015年12月、上星川商店会に「パン屋」を誘致することからFM上星川を結成し活動をスタートしました。2016年3月にはパン屋の開業者が決まり、同時に商店街で店舗を営む方が所有している駐車場に新築ビルを作ることでパン屋の場所も決まりました。
メンバーの建築家が大学の非常勤講師をしていたこともあり、学生も加わり次世代の意見も聞きながらビルの活用方法について検討を進めていきました。パン屋はそれほど広くないためイートインスペースを設けることが難しく、加えて、商店街に地域の方々が集いやすい店やちょっとした広場も無いことから、デッドスペースなりやすい屋上をコミュニティの接着剤として利用する方法を検討していきました。
そんな中で学生から「ヨコハマ市民まち普請事業」に応募したいと声が上がり応募に至りました。
上星川商店街の活性化のためFM上星川を結成
商店街の駐車場だった場所に新築ビルの建設とパン屋誘致が決定
コンテスト通過までの道のり
応募当時は更地だったため地域の方に「どのように屋上利用のイメージを持ってもらうか」という部分に苦労しました。建築士がメンバーだったこともあり模型を5案作成し、オーナーの協力もあり図面はスムーズに決まっていきました。
若手が中心となるFM上星川では上星川商店会以外とのつながりが少ないことがウィークポイントでした。コーディネーターや地域まちづくり課職員のアドバイスから「できることは全てやろう」という思いで近隣町内会は全て回り、各行事にも積極的に参加し自分たちの存在を知ってもらえるよう努力しました。
屋上広場の利用方法は、近隣小学校の協力で児童と一緒に考える機会やワークショップを開催したことでイメージが膨らみヒントも得ることができました。
最終工程のウッドデッキを貼るワークショップは商店会のDIY専門家やメンバーの看板屋さんを中心に地域住民で行い、完成セレモニーも盛大に行うことができました。
屋上広場の使い方を考えるワークショップを開催
ウッドデッキの天板は地域住民の手で張った
整備後の活動の拡がり
屋上広場は、1Fのパン屋さんで買ったパンを屋上で食べる方がいたり、未就学児を連れた親子が休憩していたり、小学生が放課後宿題をしたりと、想定していた通りに利用してもらっています。 「パン屋+屋上」があることで今まで商店街を利用していなかった人が立ち寄ってくれるようになり、人通りが多少変わってきたと思います。
全面ウッドデッキなので「木の匂いがすごく良い」という声はよく聞きます。また、月に1回程度、商店街を利用していない人をターゲットにしたイベントや日本文化を学ぶセミナーなどを開催しています。屋外という特製を活かし夏に開催した幼児向けプールは好評で「また来たい!」と嬉しい声をもらっています。
商店街の中の新たな憩いの場「そらとやねの広場」
夏に開催した屋上プール
今後の展望と「ヨコハマ市民まち普請事業」に参加した感想
物が溢れ個人にフォーカスされることが多い現代ですが、一人で生きている人はいません。お互いがお互いを支え合いながら生きているはずです。一人一人が地域社会がよくなるよう自分ができることを見つける努力をし出来ることを実践し家族のような「異なりを認めながら一つを自覚する」ことが重要と考えています。個から見た視点を中心に展開するだけでなく全体から見た大きな視点も持ち、地域が大家族のような存在となれれば社会問題となっていることも自然と解決できたりすると思います。
FM上星川の地域活動におけるスピードにおいて、まち普請は一つのスイッチでした。
「応援してもらえる」が判断基準になると思います。様々なキッカケがあるのでチャレンジしながら素直に行動することで未来が開けてくると思います。
「民間×行政×個人」がそれぞれの役割を果たしていくことで希薄になりがちな地域の「心の距離」を縮めることが可能と確信しています。
地域に親しまれた屋上広場は多世代が訪れます
整備をきっかけに上星川での人の輪が広がった
林市長とFM上星川の皆さま
このページへのお問合せ
都市整備局地域まちづくり部地域まちづくり課
電話:045-671-2679
電話:045-671-2679
ファクス:045-663-8641
メールアドレス:tb-seibiteian@city.yokohama.jp
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