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平成26年度整備事例 戸塚に新しい親子の居場所「ひろばカフェ」をつくろう~こまちカフェ(戸塚区戸塚町)の取組~

最終更新日 2019年9月3日

戸塚に新しい親子の居場所「ひろばカフェ」をつくろう

●提案グループ名

特定非営利活動法人こまちぷらす

●整備場所

戸塚区戸塚町

●整備施設

こまちカフェ (Facebook)(外部サイト) (ウェブサイト)(外部サイト)

●整備の概要

整備内容:コミュニティカフェ(カフェスペース、キッチン、トイレ、レンタルボックス等の整備)

応募のきっかけ

私たちNPO法人こまちぷらすは、もともと平成24年2月に任意団体としてお母さん友達6人で立ち上げた小さなグループでした。「子育て中の母親に届いていない情報を届ける仕組みをつくりたい」「居場所をつくりたい」そんな二つの強い思いがあったものの、ノウハウはゼロ、場所もなく、資金もゼロの状況で、週1回間借りするかたちで「カフェ」をはじめました。

徐々にお客様が増え、その後、移転を経て平成26年4月に戸塚駅東口の店舗に入居しました。その場所は区画整理対象の地域だったため、1年半以内にその場を出なければいけないという条件。毎日常設で開設できる居場所とその資金を1年以内に見つけないといけないという状況のときにこの「ヨコハマ市民まち普請事業」に出会いました。きっかけは地元の事務所の方やカフェの店主さんが「こういう事業があるよ」と教えてくださったことでした。調べた結果、他の選択肢と比べて最も自分たちが実現したいことに近づけると思い、まずは応募してみよう!という気持ちから応募書類を提出しました。

活動の内容
整備前の活動の様子


コンテスト通過までの道のり

応募した頃は、ちょうどNPO法人化したり、もう一つ施設の場を運営することになったりと、それまでの「サークル」的な活動から一歩「ビジネス」に踏み出す時期でもありました。その中でコミュニケーションが徐々におろそかになっていったこともあり、日々の小さな方向性の違いが徐々に大きくなっていった時期でもありました。

その間審査に向けて、「そもそも何のためにこの事業をやるのか」「どこに向かうのか」「どんな波及効果があるのか」といったことを「まち普請事業」の担当者の皆様が日々問いかけてきました。その時は「それどころではない」という気持ちも多少はありましたが、実はそのときにこれらの根本的なことをしっかり問いかけてくださったことがその後の活動の礎になりました。そこで再度法人の向かう方向性、大事にしたいことを明文化し、組織も居場所もやりなおす覚悟で2週間居場所を閉めました。この時に何人かのスタッフが離れ、辛い経験を一人ひとりにさせてしまいました。このようなことは二度としてはならないと、以降ビジョン共有、課題共有、人材育成に力をいれるようになりました。
こうして、多くの方にご支援いただき2014年2月二次コンテストに合格。

整備前の様子1
「ひろばカフェ」を地域とつくるワークショップには大勢の参加者がありました


整備後の活動の拡がり

「まち普請」に応募する前は母親たちのチカラを結集して頑張ろう!というところがどこかありましたが事業を通して、「まちの皆さんと力を合わせて、一緒に孤立しない街をつくっていこう!」に変わっていきました。今の事業のほとんどが、地域の関連団体様、支援関係の皆様、当事者の皆様、企業様等幅広い関係者の皆様とのコラボによって支えられています。例えば認知症キャラバンメイト様や地元FM局様、不動産会社様との4社で現在月2回認知症カフェを実施しています。結果的にご年配の方に足を運んでいただける機会になったり、そこで認知症ご本人の方にカフェで赤ちゃんを一緒に見守っていただいたりと嬉しいケースにも発展しました。また、障がいをもつお子様のお母さんたちが集まる会を月1回「でこぼこの会」として主催をしているのですが、地域で同様の会を主催している人たちと合同ランチ会を設けたところ、それがそのままネットワーキングの場になり、現在は区社協やケアプラの方なども入って一緒に情報交換などをする場に発展しています。

ミーティングの様子
認知症カフェえんがわの様子


整備後の活動の様子
発達障害をテーマにした「でこぼこの会」主催の講演会の様子


今後の展望と「ヨコハマ市民まち普請事業」に参加した感想

場所を設けることで、徐々に人が集まり、情報が集まるようになりました。地域でもコミュニティカフェも増えてきて、地域の方々の地道な活動によって支援施設やケアプラザ、地区センター等の横の連携も盛んになってきました。

しかし、一昨年、横浜市内の子育て当事者同士でネットワークをつくって大規模なアンケートをとった結果、一番今横浜の子育てで必要なのは「人」(地域の人たちからのあたたかいまなざし)という結果を見て愕然としました。集まった1562件の声に一つ一つ目を通すと、子連れで電車に乗れば舌打ちされる、どこのお店にいってもずっと謝り通し、等という声がたくさんありました。今はこの居場所を大切にしながら、「カフェからまちへ」をキーワードに、子育てやまちづくりを事業として行っていない皆様も巻き込めるか、新たな挑戦もはじめました。「ひろばカフェ」があちこちで誕生して、かつ、いかに継続できるか。。。その仕組みも更に深めていきたいと思っています。「まち普請事業」の皆様には、一番大事な時期に「ビジョンをしつこく問う」ということをしてくださったこと、地域のたくさんの方と連携をするプロセスに伴走をしてくださったこと、心から感謝申し上げます。

カフェ前で記念撮影
「こまちカフェ」の前で記念撮影


このページへのお問合せ

都市整備局地域まちづくり部地域まちづくり課

電話:045-671-2679

電話:045-671-2679

ファクス:045-663-8641

メールアドレス:tb-seibiteian@city.yokohama.jp

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