平成26年度整備事例　女性の笑顔で人と人をつなぐ地域応援プロジェクト～ディアナ横濱（西区浅間町）の取組～

特定非営利活動法人ディアナ横濱

西区浅間町３丁目

ディアナ横濱　(ウェブサイト）（外部サイト）

整備内容：コミュニティサロン（サロンスペース、キッチン、トイレ、レンタルボックス等の整備）

「美」に関わる「技術」を持つ女性たちが「楽しいことがしたい！」という想いで集まった。まずは、ネイル・メイク・フラワーアレンジメントといった自分たちが得意とすることで活動を開始。ある日、メイクサービスで高齢者施設を訪問した時、メイクをした人はとても華やかな笑顔になり、それを見ていた周りの人たちも笑顔になり、会場が笑顔でいっぱいになった。『美』は女性の笑顔の源。その女性の笑顔の力で、人や地域を元気にしたいと考えた。

当初は、公民館などで活動をしていたが、拠点がないことによる様々な問題が生じてきた。そこで、空き物件を拠点として使い始めたが、コンクリート剥き出しの床や壁。「ここでは美の提供は難しい」と模索しているときに「ヨコハマ市民まち普請事業」を知った。２回の公開コンテストを通過することで拠点の整備費用を助成してもらえるというもので、「横浜市にはこんなにいい制度があったのか！」と素直に驚いた。

　コンテストに向けた活動

	リース制作ワークショップの様子（整備前）	アロマ教室開催の様子（整備前）

エントリーはしたものの、メンバーは全員別に仕事をしており、話し合いの時間調整さえも難しい。全員がなんとか時間を捻出し、このプロジェクトに対するそれぞれの思いなどを確認していった。

一次コンテストでは、自分たちのコンセプトを伝えることがとても難しく、審査員の方からは、未熟な私たちを激励するかのように厳しい質問やご意見をくださり、二次コンテストへ向けて、背中を押してくれた。

その後、二次コンテストまでには、地域の方にご協力いただきヒアリングや実証実験を行ったり、メンバー全員でひと月に何度も打ち合わせを行った。打ち合わせには、毎回地域まちづくり課の職員の方々やコーディネーターが同席し、あらゆる場面で助言をくださった。また、この期間を通して、自分たちが拠点を作ろうとしている理由などを再考し、現在ディアナ横濱が掲げる『美』×『女性』×『地域』というテーマが固まった。

こうして、多くの方にご支援いただき2014年2月二次コンテストに合格。

コンテスト

	一次コンテスト発表メンバーと説明に使用した模造紙

オープニングイベントやセレモニーでは、コンテスト期間中にお世話になった方や地域の方などにお越しいただき、改めて皆様にご支援いただいたことを感じた。活動拠点ができたことで、注目度が高まり、支援者が増え、そのおかげで出張研修の依頼や他地域の団体様との出会い、ボランティア活動への参画など、活動の場が広がった。

また、各種講座の参加者やカフェ利用者の中から、特技を持つ「人財」を発掘し、当サロンにて、その特技を活かした講座の講師や初めてのミニリサイタルの開催など、「地域デビュー」を実現。さらには、「ディアナ横濱」がプロデュースし、活躍の場を開拓中。ご本人からは「毎日の生活に彩を感じるようになった！」と、参加者からも喜びの声をいただき、双方の「笑顔」に触れた我々も活動の意義を再確認している。

整備後の活動

	現在開催しているイベントの一例	ワークショップ（整備後）

現在は、週４日オープンし、「各種レッスン・サービス」「レンタルボックス」「カフェ」「レンタルスペース」にて営業中。各種レッスンには、「元気がでるメイクレッスン」や「オリーブオイルソムリエによるイタリア料理を楽しむ」等、女性が愉しめる内容を重視している。

また、お子様や男性にご参加いただけるレッスンもある。2年目の今年は、これまでご支援・ご協力いただいている方との繋がりを深めると共に、他団体様との共働を図り、これまで以上に人と人をつなげていきたいと考えている。

2013年より「地域創生」が本格的に動き出したが、それより10年も前から始まった（横浜）市民による市民のためのまち普請活動、「ヨコハマ市民まち普請事業」。単に助成金を交付するための事業ではなく、地域を良くしたいと考える人たちのために多面的に援助してくれる心強い事業である。「こんなサービスがあったらいいな」「こんなことしてみたいな」そんな気づきや想いが、実は他の誰かも欲しかったサービスかもしれない。あなたの声をまちづくりに繋げてみませんか。

オープニングセレモニー

	平成26年11月15日「ディアナ横濱」オープニングセレモニーでの記念撮影