神奈川県史 各論編３ 目次

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序
凡例
はじめに
第一編　古代・中世

１　相模の歌

一　相武の小野の歌

（一）　相模最古の歌
（二）　相模の小野の歌の意味
（三）　相武野野焼の歌

二　東歌

（一）　『万葉集』の東歌
（二）　東歌の性格
（三）　『古今和歌集』の東歌
（四）　風俗歌
（五）　東遊の歌

三　防人の歌

（一）　『万葉集』の防人歌
（二）　作者不明の防人歌
（三）　作者の明らかな防人歌
（四）　相模防人の歌
（五）　防人歌の性格

２　鎌倉五山

一　鎌倉五山の誕生

（一）　明庵栄西と寿福寺
（二）　蘭渓道隆と建長寺
（三）　浄妙寺と浄智寺
（四）　無学祖元と円覚寺
（五）　五山の制度

二　鎌倉五山派の発展と沿革

（一）　栄朝禅僧の招請　五山派の源流
（二）　五山禅林成立への道程
（三）　禅宗伝来の第二派　元朝禅の伝播
（四）　金剛幢下の人々の学芸活動　五山の学芸の興隆
（五）　夢窓派の台頭と朋党の弊害
（六）　貞治・応安以後の鎌倉五山の沿革

３　鎌倉の美術

一　鎌倉前期

（一）　勝長寿院と仏師成長
（二）　運慶の造仏
（三）　多彩な絵画

二　鎌倉後期

（一）　円応寺諸像と鎌倉大仏
（二）　禅宗美術
（三）　宋風彫刻
（四）　絵巻と失われた壁画
（五）　院派仏師の進出

三　南北朝・室町両時代

（一）　鎌倉派の画僧たち
（二）　鎌倉の仏師たち

４　武家の文化　金沢貞顕を中心にして

はじめに
一　金沢貞顕と金沢文庫

（一）　貞顕の書写・収書活動の足跡
（二）　貞顕の書写・収書活動の実態

二　金沢貞顕の書風

（一）　実時と貞顕の書風の相違
（二）　鎌倉時代の書風
（三）　貞顕と右筆の書風
（四）　貞顕と世尊寺家との関係

むすび

５　後北条氏の文化

一　文化圏の拡がり

（一）　小田原文化
（二）　京都の影響

二　教養の深まり

（一）　神仏観
（二）　倫理思想と文芸

三　工匠と絵画

（一）　職人組織と工匠
（二）　絵画と工芸

四　仏教文化

（一）　禅宗
（二）　密教・浄土教・伊勢信仰

第二編　近世

１　在地文芸

一　近世の和歌

（一）　近世の和歌の特質
（二）　県下の歌人
（三）　『類題新竹集』の歌人たち

二　近世の俳諧

（一）　芭蕉以前
（二）　元禄前後
（三）　五色墨運動と相州俳壇
（四）　安永・天明前後
（五）　文化・文政期と天保期
（六）　芭蕉句碑
（七）　俳諧道場鴫立庵

２　庶民教育

一　寺子屋

（一）　寺子屋の設立状況
（二）　寺子屋に対する為政者
（三）　古い寺子屋
（四）　地域別にみた寺子屋数
（五）　寺子屋師匠への敬慕
（六）　寺子屋師匠
（七）　女師匠・寺子の性別と寺子屋の規模
（八）　寺子の入門年齢と在学年数
（九）　教科内容

二　私塾

（一）　設立状況
（二）　武術道場

三　郷学校

（一）　近世末期の郷学校
（二）　明治に入っての動き
（三）　大屋小参事と郷学校
（四）　荻野山中県・烏山県域内の郷学校
（五）　神奈川県の郷学校に関する布達

３　庶民信仰

一　諸宗派の展開

（一）　足柄上郡
（二）　足柄下郡
（三）　淘綾郡
（四）　大住郡
（五）　四郡全体の概観
（六）　浄土真宗

二　大山信仰

（一）　江戸初期の大山
（二）　村山坊と檀家

三　江の島の支配と弁才天信仰

（一）　岩本院の江の島支配
（二）　江の島の弁才天信仰

四　伊勢信仰

（一）　神沢講
（二）　伊勢参宮

五　檀家制度と農民

（一）　千津島村の檀家制度
（二）　千津島村の檀家制度の変遷

４　近世相武の農政家

序　百姓の時代
一　丘隅・笠之助・幸豊

（一）　村役人的立場からの政治参加
（二）　田中丘隅の実践と思想
（三）　箕笠之助の村役人教育
（四）　開発と殖産を実践する池上幸豊

二　尊徳

（一）　農民の政治参加
（二）　尊徳の実践と思想

三　『民間省要』にみる田中丘隅の民政観

（一）　丘隅の建言
（二）　改革批判・提言と幕府役人としての実践

第３編　近代・現代

１　海外新聞と横浜毎日新聞

一　海外新聞

（一）　「海外新聞」の発刊者
（二）　「新聞誌」の発刊
（三）　「海外新聞」の編集
（四）　「海外新聞」の誕生地

二　横浜毎日新聞

（一）　「横浜毎日新聞」の創刊日
（二）　「横浜毎日新聞」の創刊第一号

２　横浜貿易新報と神奈川新聞

一　横浜貿易新報

（一）　横浜貿易新聞の創立
（二）　「貿易」と「新報」の合併
（三）　貿易新報時代
（四）　三宅磐と横浜貿易新報
（五）　「横貿」の没落と「神奈川」の出現

二　神奈川新聞

（一）　戦時下の神奈川新聞
（二）　占領下の神奈川新聞
（三）　二十年代・三十年代の神奈川新聞
（四）　四十年代の神奈川新聞

３　郵便と電信の開業

一　電信の創業

（一）　電信機の渡米
（二）　公衆電報の取扱開始
（三）　電信料金の問題
（四）　欧文電報の取扱開始
（五）　電信線路の延長

二　郵便の開業

（一）　東海道郵便の開業
（二）　横浜郵便の開設
（三）　横須賀郵便の新設

三　外国郵便の開業

（一）　外国郵便の前史
（二）　横浜郵便局の新築
（三）　横浜郵便局の開業式

四　横浜局お雇い外国人

（一）　外国郵便課の発足
（二）　外国郵便課助官の選任
（三）　お雇い外国人の棒給
（四）　お雇い外国人の退去

４　キリスト教の伝道と布教

一　序説　キリスト教世界における横浜の地位

（一）　県下布教の状況
（二）　横浜における日本基督公会の形成
（三）　日本最初の外国人宣教師協議会開く
（四）　公会定規と公会規則

二　教育と伝道

（一）　わが国最初のメソジスト神学校
（二）　リバイバル発祥の地横浜
（三）　横浜YMCAの結成

三　三多摩伝道の特徴

（一）　日本人による伝道
（二）　布教の浸透

５　丸山教の成立と展開

一　富士信仰の歴史　丸山教成立の前提

（一）　富士信仰
（二）　富士講
（三）　不二道

二　伊藤六郎兵衛の生い立ち

（一）　幼年　壮年時代
（二）　生まれかわりの修業時代

三　丸山教の開教と弾圧

（一）　丸山教の開教
（二）　六郎兵衛への弾圧

四　布教活動の進展

（一）　布教の公認
（二）　教法の開き

五　教勢の全国的発展

（一）　巡教
（二）　扶桑教からの分離

六　教典「おしらべ」の思想

（一）　丸山教の教義
（二）　丸山教の神観と人間観

七　西ケ谷騒動と教祖没後の丸山教

６　横浜の女子ミッション・スクールと私立諸学校　明治期を中心として

一　キリスト教主義の女学校

（一）　フエリス女学校の発展過程
（二）　キリスト教主義各派別の女子教育と全体の動向

二　英語に重点をおいた私塾・私立各種学校

（一）　幕末維新期に発足した塾と諸学校
（二）　廃藩置県以後の発足した私立各種学校

７　「横浜浮世絵」論

はじめに
一　横浜の繁栄

（一）　横浜の誕生
（二）　「神奈川文化」論

二　開港期の横浜

（一）　外国人居留地
（二）　横浜日本人町

三　横浜浮世絵の誕生

（一）　横浜浮世絵の絵師
（二）　横浜浮世絵の傾向

四　横浜浮世絵論

（一）　横浜浮世絵の生産
（二）　横浜浮世絵の宿命

８　横浜における美術の動向

高橋由一
五姓田義松
五姓田芳柳
チャールズ・ワーグマン
ジョルジュ・ビゴー
初代宮川香山
岡倉天心
原富太郎
下村観山
今村紫紅
安田靫彦
前田青邨
速水御舟
小茂田青樹
牛田〔けい〕村

９　神奈川の伝統工芸

一　箱根・小田原地方

（一）　箱根挽物細工
（二）　箱根指物細工

二　鎌倉・江の島地方

（一）　鎌倉彫
（二）　貝細工

三　横浜地方

（一）　柴山漆器
（二）　青貝蒔絵

四　伊勢原地方

（一）　大山独楽
（二）　弓矢

五　その他の工芸品

（一）　横浜洋家具
（二）　張子だるま
（三）　小田原提灯
（四）　竹ものさし

１０　近代音楽の発祥

一　軍楽隊の養成

（一）　海軍軍楽隊
（二）　陸軍軍楽隊

二　音楽教育

（一）　官制音楽教育
（二）　唱歌教育

三　民間の音楽活動

（一）　外国人による洋楽導入
（二）　邦人の活動

四　結論

１１　小田原の桐座

はしがき
一　小田原の桐座

（一）　北条時代の大橋家
（二）　江戸時代前期の大橋家　桐家
（三）　江戸後期の大橋家　桐家
（四）　明治・大正時代の桐座

二　江戸の桐座

（一）　幸岩（幸若）家前期
（二）　幸岩（幸若）家後期

三　小田原桐座と江戸桐座の関係

（一）　桐大内蔵と桐尾上
（二）　なぞの人桐長桐

むすび

１２　ゲーテー座の演劇と映画

一　序説
二　ゲーテー座の演劇

（一）　バンドマン一座
（二）　ミルン一座

三　ゲーテー座の映画

（一）　谷崎潤一郎の見た映画
（二）　封切された映画作品

四　むすび

執筆分担一覧
図版提供者一覧
あとがき
口絵

１　足柄峠
２　東明慧日賛　金沢実泰画像　県立金沢文庫保管
３　木造阿弥陀如来坐像　浄楽寺蔵
４　『群書治要　巻第十五』奥書　宮内庁書陵部蔵
５　『群書治要　巻第廿九』奥書　宮内庁書陵部蔵
６　鷹図
７　露柱庵春鴻肖像　鴫立庵蔵
８　江の島弁才天開帳参詣群集之図　県立博物館蔵
９　二宮尊徳像　報徳二宮神社蔵
10　横浜鈍宅之図　県立博物館蔵
11　横浜商館天主堂図　県立博物館蔵
12　横浜名所一覧　県立博物館蔵
13　鎌倉彫　文庫
14　寄木細工　文机
15　真葛焼　色絵梅花文花瓶　東京国立博物館蔵
16　洞窟の頼朝　大倉集古館増
17　南風　『日本近代絵画全集』第二十巻「今村紫紅」（講談社版）から
18　丸山教奉納額　丸山教本庁蔵