最終更新日 2025年1月1日
ここから本文です。
2025年1月
今月の本棚
『ニッポン獅子舞紀行』
稲村行真/著 青弓社 書誌番号:1124023232 ラベルの記号:386
獅子舞に入れ込んだ著者が約5年の歳月をかけて全国の五百以上の獅子舞を取材し、厳選してまとめた渾身の1冊です。日本全国で親しまれてきた民俗芸能ですが、地域ごとに獅子舞のデザインや舞い、お祭りの中の役割に特色があります。鹿のような角に白いたてがみのようなものをつけた東北のしし踊りや厄として祓われる石川の獅子殺し、伊勢大神楽を演じるために全国を旅する獅子舞など、地域の文化を垣間見ることができます。
『なぜ彗星は夜空に長い尾をひくのか』
渡部潤一/著 誠文堂新光社 書誌番号:1124033051 ラベルの記号:447
彗星が現われるとニュースになるほど珍しいことですが、実は彗星は1年に10個から多ければ数十個も訪れているのはご存知でしょうか。ほとんどが肉眼で見えないため、日々天文学者たちが望遠鏡を覗き、彗星を探しています。著者もまた様々な彗星を追い、その感動を読者にも分けてくれます。途中で崩壊してしまった彗星に嘆いたり、彗星の周期を予測して共にやってくる流星群を観察したりと彗星を追い求める著者のロマンがたくさん詰まった1冊です。
『黒馬物語』
アンナ・シューウェル/著, 三辺律子/訳 光文社 書誌番号:1124008226 ラベルの記号:933/シ
馬車が身近な移動手段であった当時、馬は身近な動物でした。その一方、人間の都合や見栄えのために、しっぽを切ったり、頭を下げさせないようにするための「止め手綱」を用いたりと、過酷な仕打ちを受けていました。そんな中、『黒馬物語』が出版されます。一頭の黒馬の視点で馬たちの状況が語られる物語は、人間たちが馬の気持ちを考えるきっかけとなり、イギリスでは「止め手綱」の禁止につながりました。
このページへのお問合せ
教育委員会事務局緑図書館
電話:045-985-6331
電話:045-985-6331
ファクス:045-985-6333
ページID:685-067-229