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飲酒について

最終更新日 2023年8月14日

もくじ

コロナ流行前と同じ飲み方で大丈夫?

急性アルコール中毒のリスクが高まります

これまで、新型コロナウイルス感染症の影響で自粛していた友人や仕事関係などの方との交流を再開しているかと思います。
しかし、ここ数年お酒を飲む機会が減っていた方が、いきなり同じ量・ペースで飲むのは危険です。


お酒を飲まない期間が続くとアルコールを分解する力が弱くなっているため、「急性アルコール中毒」の

リスクが高まります。

みなさんで急性アルコール中毒の予防策を共有し、久しぶりのお酒の席で楽しい時間を過ごしましょう。

急性アルコール中毒とは

急性アルコール中毒は「急性アルコール中毒は、短時間に多量のお酒を飲むことにより血中アルコール濃度が急上昇して、脳に影響を与える状態です。
急性アルコール中毒になると、嘔吐、呼吸状態が悪化するなどの症状が起こり、危険な状態に陥ります。
搬送者数は年々増えており、とくに大学生や新社会人では一気飲みとして飲酒させられ、死亡に至るケースが毎年発生しています。

急性アルコール中毒を予防しよう

  • 自分の適量を知るとともに、その日の体調にも注意しましょう。

  • 短時間に多量な飲酒(一気飲み)をすることはやめましょう。
  • お酒が飲めない体質の方は、周囲の人に「お酒が飲めない体質です」と事前に伝えておきましょう。
  • 飲酒の無理強いは、しないようにしましょう。
  • 周囲の人は酔った人に付き添い、一人にしないようにしましょう。
  • 酔った人が吐いた場合、吐いたものが喉につまらないように注意しましょう。

引用:東京消防庁ホームページ「急性アルコール中毒にならないための注意点」


その他、次のような工夫もおススメです。

  • 以前よりも控えめな量をこころがける
  • ゆっくり飲む
  • 空腹時の飲酒は避ける
  • ソフトドリンクやお酒を交互に飲む

栄区の飲酒の現状

栄区と横浜市の飲酒状況の比較
 栄区横浜市
週3以上、飲酒をしている人の割合33.5%32.4%

1日あたりの飲酒量 1合以上(20g以上)飲む人の割合

67.2%63.2%

参考:令和2年度 健康に関する市民意識調査(令和3年9月)

上の表のとおり、栄区は横浜市全体と比べて、週3以上の飲酒をしている人、1日1合以上飲む人の割合がやや高い状況です。

お酒の飲み方

厚生労働省で定義されている「節度ある適切な飲酒量」は1日平均純アルコールで約20gとされています。


純アルコール約20gの目安

しかし、日本の基準量は国際的にみると突出して高いといわれています。
アルコールを分解する力が弱い女性、高齢者、お酒で顔が赤くなりやすい方は、より少量が適当です。

※ 飲酒習慣のない方に対して、この飲酒量を推奨するものではありません。
※ 未成年の方、妊娠中・授乳中の方は少しの飲酒も控えましょう。
※ アルコール依存症の方の飲酒については、主治医に相談しましょう。

飲酒による体とこころへの影響

過度な飲酒が続くと、次のとおり様々な健康問題のリスクが高まります。

  • 肝臓の障害(脂肪肝、肝炎、肝硬変)
  • その他内臓の障害(膵炎、胃炎、胃潰瘍、消化管出血など)
  • 生活習慣病(肥満、糖尿病、高血圧、心疾患など)
  • がん(口腔・咽頭・喉頭がん、肝臓がん、大腸がん・乳がんなど)
  • 精神・脳への障害(認知症、睡眠障害、うつ病、依存症など)

食事・おつまみのポイント

アルコールの分解・排泄のためには多くのビタミン・ミネラルが必要です。
主食・主菜・副菜をそろえることで、いろいろな栄養素がとれるようになります。お酒を飲むときも、どれか一つに偏らず、まんべんなく必ず食べるようにしましょう。

主食 おにぎり・寿司・ピザなど  ※食べすぎ注意!特に、塩分と油の多いラーメンは注意
主菜 焼き鳥・冷ややっこ・刺身・枝豆、卵焼き、チーズ等  ※揚げ物だけにならないように!
副菜 野菜サラダ、お浸し、酢の物、野菜スティック等  ※積極的に選びましょう!

飲酒と歯・口の健康

酸蝕(さんしょく)

酸性度の高いアルコール飲料(ワインやレモンを使用した飲料)は、長時間摂取することで歯の表面を溶かしやすくなり、酸蝕(さんしょく)を引き起こすリスクがあります。
※酸蝕(さんしょく)とは、酸性度の高い飲食物によって歯の表面のエナメル質が溶かされること

歯や口にやさしい飲み方 

  • 長時間アルコールだけを摂取せず、適度に水やお茶を含み口の中を中性へ戻す
  • 飲酒後そのまま寝ると虫歯や歯周病のリスクが高いため歯磨きをする

寝酒はNG

寝酒は一時的に入眠を促しますが、睡眠が浅くなり、熟眠感が得られません。

最初はコップ1杯で眠れていても、体がアルコールに慣れていき、2杯、3杯…と増えていってしまいます。
寝酒は、肥満、生活習慣病、不眠症、うつ病、依存症の一因となりやすいです。
寝酒で対処するよりも、まずは睡眠習慣やストレス軽減方法を見直しましょう。

詳しくは、【横浜市ホームページ】「お酒と睡眠 ~「眠るための飲酒」は避けましょう~」をご覧ください。

リスクのある飲酒(未成年、妊婦、若者、女性、高齢者)

未成年の飲酒

民法の成年年齢が18歳に引き下げられても、お酒やたばこに関する年齢制限は、20歳のままです。

未成年の飲酒はなぜ問題なのでしょうか。
成人に比べて、より臓器障害を引き起こしやすく、脳の発達、骨の成長にも大きく影響するからと言われています。
お酒の飲み始めが早ければ早いほど、将来、事件・事故に巻き込まれる可能性が高まること、アルコール依存症になるリスクが高くなることが多くの研究で確認されています。

妊婦の飲酒

妊婦さんが妊娠中にお酒を飲むと、早産、妊娠高血圧症候群などのリスクが増加します。

特に、胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)を引き起こす可能性があります。お子さんの発育不全、特徴的な顔つき、多動学習障害などが起こります。FASDには治療法はなく、唯一の対策は要望です。また少量の飲酒でも、妊娠のどの時期でも影響を及ぼす可能性があるため、妊婦さんはお酒をやめるようにしましょう。

アルコールは母乳にも移行し、乳児の発達に影響を与えるため、授乳中もお酒は控えましょう。
長期にわたる飲酒や飲酒量が多い場合には、プロラクチンの低下による母乳分泌量の減少が観察されたという報告もあります。

若者の飲酒

一般に若い方はアルコールの分解が遅いため、急性アルコール中毒のリスクが高まります。
自分の限界がわからず、無理をしてしまいがちです。
大学生や新社会人の方は、歓送迎会などのお酒が出るイベントは無理をしないようにましょう
また、お酒の席で、周囲の人に、一気飲みやお酒を強要しないようにしましょう。

女性の飲酒

女性は男性より酔いやすい体質で、血中アルコール濃度が高くなりやすいと言われています。
女性の飲酒については、次のようなリスクがあります。

  • 男性の半分の量・期間で、肝臓病やアルコール依存症になる危険性がある
  • 乳がんや胎児性アルコール症候群などの女性特有の疾患のリスクを増大させる

高齢者の飲酒

年齢とともに、お酒を分解する力は低下します。  

 

 また、体の水分量が低下するため、お酒を飲む量が少なくても、血液中の濃度が高くなりやすいです。さらに、習慣的な多量の飲酒は、認知症になる危険性を高めます。
 退職、自由な時間の増加、配偶者や友人の喪失、病気やけがなど、ライフイベントがきっかけで飲酒量が増えることもあります。ご家族や周りの方々は、孤立しないよう声をかけたり、見守ったりしていきましょう。

お酒の問題に関する相談先

生活習慣改善相談(栄区にお住まいの方)

お酒を減らしたい、たばこを卒業したい、食生活を見直したい、歯と口のことを相談したい、高血圧・高脂血症など他の生活習慣病を予防したい方、お気軽にご相談ください。
詳しくは、生活習慣改善相談をご覧ください。

精神保健福祉相談(栄区にお住まいの方)

横浜市では、お住まいの区の福祉保健センター(区役所)と横浜市こころの健康相談センターにて、アルコール・薬物・ギャンブル等の依存症でお困りのご本人・ご家族等からのご相談をお受けしています。
詳細は、依存症個別相談(来所・電話)をご参照ください。

参考文献・資料

このページへのお問合せ

栄区福祉保健課健康づくり係

電話:045-894-6964

電話:045-894-6964

ファクス:045-895-1759

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