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- 2章 まちづくりプラン
- 2―1―(1)水辺の緑のまちづくり方針
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2―1―(1)水辺の緑のまちづくり方針
最終更新日 2024年1月12日
目標像
- 川とその周辺の農地を一体的に保全し、田園的な風景が保たれているまち
- 治水機能を強化し、散策をしながら豊かな生態系を感じることができ、農業とのふれあいを楽しめる水辺空間があるまち
- 次世代につなぐ活力ある農業のあるまち
現状と課題
- 鶴見川(支流の恩田川も含む)とその周辺に広がる農地は、一体となって開放感のある景観を形づくっています。
- 川沿いは、多くの区民が散歩やジョギングを楽しむ場となっており、一部ではプロムナードとしての整備も行われています。
- 護岸改修など、治水対策のための整備が進められてきましたが、コンクリートで固められた護岸や堤防では、豊かな生物多様性を育むことはできません。
- 区民の自然環境への関心の高まりとともに、親水施設の整備や自然に配慮した護岸整備を求める声が大きくなっています。
- 川沿いに広がる農地では、農用地区域や農業専用地区に指定されているところもあり、都市農業が営まれています。
- 農業を支える担い手の高齢化や後継者不足などにより、不耕作の農地や遊休化しつつある農地もあり、農業を取り巻く経済状況などもふまえた対策が課題となっています。
- 高速横浜環状北西線の整備に伴い、地域の営農環境が変化するため、地域の特性を生かした、さらなる農業振興策が求められています。
まちづくり方針
1川の水質改善
動植物の生息環境を回復させるとともに、区民が水にふれ、楽しめるように川の水質を改善します。そのために流域全体で生活排水、事業所排水の混入防止を強化するなど下水の適切な処理を進めます。また、水域に生息する多様な微生物・動植物による川の自然浄化能力を高めていきます。
2自然豊かな河川への整備
河川敷や堤防などの川辺の生き物の生息環境を改善し、生物多様性に配慮した川の自然環境の回復に努めます。そのために、区民が水辺に親しむ空間と自然環境を保全する空間を分離するとともに、自然に配慮した護岸の整備を検討します。なお、自然環境を回復させる際には、ヨシやオギなどの在来種による植生の回復を目指します。
3河川への親水化
自然にふれ、散策を楽しみ、レクリエーションやイベントも開ける空間に整備します。そのため、誰もが安全に川に近づけるように階段やスロープを設置したり、プロムナードやベンチ、植栽・花壇など、親水施設の整備を検討する一方で、不法耕作の排除に努めます。なお、水辺の拠点整備にあたっては、親水や環境学習、防災などの機能を持つものとします。また、高水敷を誰もが利用できる広場等に整備することを検討します。
4農地の保全・活用
川沿いに広がる良好な農地の保全を図ります。特に、遊水機能があり、田園風景を形づくるとともにヒートアイランド現象の緩和にも寄与する水田については、区民の関わり方も検討しながら、水田として継続できるように保全を進めます。また、区民と農とのふれあいを通じて、地域ぐるみで農のあるまちづくりを進める「恵みの里」を展開するとともに、市民農園などで区民が収穫体験や農作業を楽しみながら農地を保全する取組を進めます。
農地を保全するという観点からも地産地消を推進します。
5治水と防災
河川改修、新たな遊水施設の整備を検討するとともに、開発等に伴う雨水流出量の増大を抑制するため、「特定都市河川浸水被害対策法」に基づく規制や、雨水貯留浸透施設の整備を推進します。また、遊水機能を維持するために川沿いに広がる農地の保全を図ります。さらに、住民の迅速な避難を誘導するための防災情報ネットワークの構築などにより、災害への対策を進めます。地震等の災害時に避難空間、応急仮設住宅建設用地等として活用することのできる農地の協力を求めます。
6高速横浜環状北西線の整備を契機とした農業振興等
高速横浜環状北西線の整備による営農環境の変化に対し、将来の地域の農業の発展につながる農業振興策を検討、実施します。また、農道等の周辺道路や地域振興策に資する施設の整備を行います。
このページへのお問合せ
緑区総務部区政推進課 まちづくり調整担当
電話:045-930-2217
電話:045-930-2217
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