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2―1―(3)森と谷戸のまちづくり方針

最終更新日 2024年1月12日

目標像

  • 森と谷戸が保全され、様々な動植物が共存するまち
  • 区民が自然に親しむとともに、山林等の所有者の理解のもと、自らも保全に参加するまち

森と谷戸のエリア図


現状と課題

  • 丘陵地には森や谷戸などの豊かな自然が広がっています。特に三保・新治に広がる緑地は、市内でも有数の緑地帯であり、市内でも熱帯夜の少ない地域になっています。
  • 緑地の一部は特別緑地保全地区や市民の森として指定されたり、公園として整備されていますが、開発などにより減少したり、十分に維持・管理されないために荒廃し、放置されているところもあり、またそのようなところでは不法投棄なども発生しています。
  • 谷戸の消失や荒廃にともなって、小川が枯れたり、荒れたりしています。
  • これまで森や谷戸などの自然環境は、農業(農家)がその営みの中で支えてきましたが、里山が持つ経済価値の希薄化・農業従事者の減少などにより、管理が困難になっています。また、農地についても従事者の高齢化や後継者不足などにより、維持が困難になっています。
  • 自然環境への関心を持つ区民が増え、市民の森や公園などを中心としてボランティアによる樹林地の管理活動が盛んになってきています。
  • 梅田川では、子どもたちや地域がプランづくりに参加して、親水施設の整備や自然に配慮した河川改修が行われ、以来、川の保全活動やイベントが行われています。

まちづくり方針

1三保・新治の緑の保全・活用

 三保・新治に広がる緑を、緑の10大拠点のひとつとして保全するとともに、生き物とのふれあいや自然観察、農体験などが楽しめる場として活用します。新治では、緑の育成に関わる人材育成や活動拠点の活用を進めるとともに、区民と農とのふれあいを通じて、地域ぐるみで農のあるまちづくりを進める「恵みの里」を展開します。

2緑地の保全と自然を生かした公園の整備

 長津田地区など比較的まとまりのある森や谷戸、さらには八朔地区など区内に点在する谷戸についても、土地所有者や地域の協力を得ながら、特別緑地保全地区や市民の森の指定など緑地保全施策を活用し緑地を保全します。また、横浜動物の森公園や新治里山公園などの公園整備に際しては、本来の里山の自然を尊重し、生物多様性に配慮した環境整備や環境回復に努めます。

3大規模施設における緑の保全

 市街化調整区域に存在する大学等の大規模施設では、その緑の環境を適切に維持・管理するとともに、その環境を区民が享受できるようそれぞれが工夫していきます。
 また、新たな大規模施設の設置にあたっては、元の地形や植生を生かしながら、緑にあふれる環境を維持・創造します。

4水源の保全

 区内には各所に湧き水と源流があり、そこではホタルなども生息しています。その水源域となる樹林地での開発は、水の涵養能力を低下させ、水源を枯渇させるおそれがあります。また、産業廃棄物や残土の受け入れ、不法投棄は水源を汚染する恐れがあります。このようなことから、水源域を把握し、その保全を図るとともに、動植物が生息できる水辺環境の回復に努めます。

5農地の保全

 長津田地区や鴨居原地区など、農業専用地区や農用地区域に指定した農地を中心に、農業振興を進めます。また、地産地消を推進します。

6自然や農業に親しむ場づくり

 区民が自然に親しみ、農業を体験する機会を充実していきます。そのため、農家や樹林地の所有者と連携を図りながら、区民が農業体験や樹林地の維持・管理活動が行える場を増やしていきます。特に、子どもたちが環境学習や農業体験ができる場を設けることにより、緑の育成を担っていく次世代の人材を育成します。

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このページへのお問合せ

緑区総務部区政推進課 まちづくり調整担当

電話:045-930-2217

電話:045-930-2217

ファクス:045-930-2209

メールアドレス:md-kikaku@city.yokohama.jp

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