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【コラム】マンションのインターホン交換:適切な時期・費用とコストダウンのポイント
最終更新日 2026年3月2日
マンションのインターホンの種類
集合住宅システム(オートロック式): マンション共用エントランスにオートロック対応の集合玄関機を設置し、各住戸内の親機と連動させた方式です。エントランスで来訪者をカメラ付き玄関機で確認し、室内から解錠できます。マンション全体が一体の有線システムになっており、基本的に一戸だけ新しい機種に交換することはできません。
住戸完結システム: 各住戸の玄関扉外側(共用廊下側)に子機を設置し、住戸ごとに完結した独立型インターホンです。共用エントランスにオートロック玄関機がないマンションで採用されています。機種によっては無線式インターホンに取り替えるなど管理組合の許可次第で各戸ごとの交換も可能です※。ただし各戸バラバラに交換するより、マンション全体でまとめてリニューアルしたほうが1戸あたりの費用を抑えられます。
※個別交換が可能でも管理規約上共用部分とされることがあるため注意が必要です。全戸一斉に交換したほうが割安になる場合も多いでしょう。
主なメーカーと最新インターホンの機能
マンション向けインターホン市場は「パナソニック」と「アイホン」の2社が大半を占めており、どちらも多機能で高品質な製品を提供しています。近年は大型カラー画面で来訪者の顔を確認でき、不在時の訪問者を自動録画する機能や、スマートフォン連携による外出先からの通話・解錠など、セキュリティと利便性が大幅に向上しています。インターホンは非常時の全戸同時放送や高齢者に配慮した操作性向上など年々進化しており、ますます安心・便利になっています。
インターホン交換の適切な時期(耐用年数)
集合住宅用インターホンの更新目安は設置後約15年とされ、それを過ぎると故障が増え突然使えなくなるリスクも高まります。また各メーカーとも生産終了後の部品保有期間は約7年で、それを超えると修理できなくなる可能性が高くなります。一般的には設置後10~15年をめどにリニューアルを計画することが推奨されています。
特に能美防災(NOHMI)製の古いインターホンを使っている場合は注意が必要です。同社は既にインターホン事業から撤退しており、2022年3月をもって補修用部品の供給が終了しています。故障しても修理できないため、該当マンションでは早めの交換を検討しましょう。
マンションのインターホン交換にかかる費用
マンション全体でインターホンを更新する場合、費用相場は1戸あたり約10~18万円(税別)です。機種の種類や機能、配線工事の有無などによって費用は増減します。特に古いアナログ方式から最新のデジタル方式へ更新する際は高額になりやすいでしょう。
費用負担は管理規約によって様々ですが、一斉交換時は共用設備として管理組合が修繕積立金から負担するのが一般的です。逆に各戸の親機のみ交換するケースでは各区分所有者の負担となる場合もあります。高額な工事になるため、事前に見積もりを取り予算計画を立てておくことが重要です。
インターホン交換費用を抑えるためのポイント
インターホン工事を適正な費用で行うには、業者選定と相見積もりが欠かせません。管理会社や馴染みの業者だけに任せきりでは、中間マージンや不透明な価格に気付けない恐れがあります。コストダウンのために心がけたいポイントを3つ紹介します。
中間業者の無駄を省き複数の見積もりを取る: 代理店や管理会社など複数の中間業者が介在しがちなため、中間マージンの少ない業者も含めて複数社から見積もりを取り、慎重に比較しましょう。
しがらみのない業者を選ぶ: 特定業者との関係があると競争が働かず見積りが割高になる恐れもあります。発注ルートを変えるだけで費用が数割安くなる場合もあるため、しがらみにとらわれず中立的な業者を選びましょう。
価格だけでなく実績や対応力も重視する: 安さだけを売りにする業者は施工品質やアフターサービスに不安が残る場合があります。過去の施工実績、経営の安定性、アフター対応の充実度、提案内容の妥当性なども確認しましょう。
これらのポイントを踏まえて業者選定・交渉を行えば、無駄な出費を抑えつつ質の高いインターホン交換工事を実現できます。計画的な機器更新でマンションの安全・安心な暮らしを守っていきましょう。
インターホン工業会では、集合住宅用のインターホン設備は設置後約15年で更新を推奨しており、生産終了後は約7年で補修部品が尽きる可能性があるとされています。
能美防災の集合住宅向けインターホンシステムでは、生産中止後約15年が経過し2022年3月で補修部品の供給が終了。修理対応も終了したため、早めにシステム全体の取替えを検討するよう案内されています。
マンション向けインターホン市場は長年にわたり2大メーカーがシェアを占めています。最新のインターホンは大画面・録画機能・ズーム/暗視カメラ・スマホ連携・非常時放送など機能が充実しており、防犯・防災・利便性が飛躍的に向上しています。
マンション全体のインターホン交換工事費用は戸あたり約10~18万円が相場。全戸一斉交換する場合は管理組合負担(修繕積立金)となるケースが多いとされています。
本記事の監修者
別所 毅謙
株式会社スマート修繕 執行役員/第一コンサルティング統括部 統括部長
マンションの修繕/管理コンサルタント歴≒20年、大規模修繕など多くの修繕工事に精通。管理運営方面にも精通しており、アドバイス実績豊富。 過去に関わった管理組合数は2千、世帯数は8万を超える。 メディア掲載「WBS(ワールドビジネスサテライト)」、「NIKKEI NEWS NEXT」、「首都圏情報ネタドリ!(NHK)」、「めざまし8」、「スーパーJチャンネル」。二級建築士。
参考URL:https://smart-shuzen.jp/(外部サイト)
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電話:045-671-2954
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