インフルエンザ(季節性インフルエンザ)について
インフルエンザウイルスの感染により起こる急性の呼吸器感染症です。例年、国内では毎年冬に大きな流行があります。
最終更新日 2023年2月10日
みんなで予防!インフルエンザ
みんなで予防に取り組み、この冬の同時流行を防ぎましょう。
今シーズン(2022/2023)は、過去2年間流行がなかったインフルエンザが、新型コロナウイルスと同時に流行する恐れがあり警戒が必要です。
季節性インフルエンザの基本情報
インフルエンザとは?
「インフルエンザ」とは、インフルエンザウイルスに感染することで熱やのどの痛みなどの症状を引き起こす感染症です。
インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3種類がありますが、このうち季節性インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、主にA型、B型があります。
多くの場合、インフルエンザウイルスに対する薬を使って治療します。薬による治療のほか、十分な休養も大切です。
また、季節性インフルエンザの場合、流行前にワクチンを接種することによって発症や重症化を防ぐことができます。
主な症状
ウイルスに感染して1日から3日後に次のような症状が始まります。多くの場合、1週間から2週間で回復しますが、通常のかぜよりも全身に症状があらわれやすく、子ども、高齢者、免疫力が低下している人、心臓やじん臓、呼吸器などに持病がある人、妊娠をしている人では重症になることがあります。また、中には重症化し死に至ることがあります。
- 突然の熱、寒気
- せき、鼻水、のどの痛み
- 頭痛
- 関節や筋肉などの体の痛み
- 疲労感
未成年者では、けいれん、異常言動、異常行動を起こすことがあり、十分な見守りが必要です。
高齢者の場合には典型的な症状(高熱と全身倦怠)を示すことなく、微熱や長引く呼吸器症状のみを呈する場合も少なくありません。
インフルエンザ関連の死亡は高齢者に多くみられます。
合併症
中耳炎などの比較的軽いものから、肺炎、脳炎、心筋炎など入院を要する重篤なものなど、様々な合併症があります。また、心臓やじん臓、呼吸器などに持病のある人は、病状が悪化することがあります。中には、後遺症が残る場合や、死に至る場合があります。
乳幼児や高齢者、妊婦、免疫力の低下している人は、特に重症化しやすいため、インフルエンザにかからないよう予防が大切です。
予防のポイント
感染経路を知って予防対策をしよう!
話をしたり、くしゃみや咳をするときに生じる細かいしぶき(飛沫)の中にウイルスが含まれ、近くの人がそのしぶきを口や鼻の中に吸い込み、ウイルスに感染します。(飛沫感染)
こうしたしぶきが付いた物を手で触った人が、その手で自分の口や鼻に触れて、ウイルスに感染することもあります。(接触感染)
石けんを使ったこまめな手洗いと、咳エチケットも、インフルエンザ予防に有効です。
→インフルエンザにかからないための対策(横浜市保健所)
→咳エチケット(横浜市保健所)
感染力のある期間は休養しよう!
インフルエンザは、発症してから約1週間、ウイルスが排出され、他の人に感染させる可能性があります。特に乳幼児や免疫力の低下している方では、ウイルスを排出する期間が少し長くなる場合があります。インフルエンザにかかった場合は、ゆっくり休み、人に会う機会を減らしましょう。
なお、学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、熱が下がった翌日から2日(幼児にあたっては3日)を経過するまで」を出席停止期間の基準としています。
予防接種をしよう!
インフルエンザワクチンの接種により重症化を予防することができます。
- 生後6ヶ月以上の方は、医師が接種可能と判断した場合に、インフルエンザワクチンを接種することができます。
- 65歳以上の方、心臓・じん臓・呼吸器・免疫機能に1級相当の障害のある60歳から64歳の方は、定期接種の対象者です。
あなた自身・家族がインフルエンザにかかったかもしれない、と思ったときは…
受診のタイミング
特に未成年者や高齢者が、インフルエンザにかかったかもしれない、と思ったときは、必ず医療機関を受診しましょう。
重症化のサインがみられる場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。
重症化のサイン
未成年者の場合
- 呼吸が速く、苦しそうな様子があるとき
- 水分や食事がとれず、脱水の症状が現れているとき(半日以上、尿がでない等)
- けいれんしたり呼びかけに反応がないとき
- 異常言動、異常行動を繰り返すとき
- 症状が長引き悪化してきたとき
大人の場合
- 呼吸が苦しい、息切れがある
- 胸の痛みが続いている
- 症状が長引き悪化してきたとき
- 特に高齢者の場合は、微熱や長引く呼吸器症状があるとき、元気がなく、ぐったりしているとき
看病(療養)するときの7つのポイント!
- 十分に休み、水分をとれる環境を整えましょう。
- 処方された薬は、指示された通りに飲みきりましょう。(症状がよくなったあとも、体の中に残ったウイルスを他の人に感染させてしまうことがあります。)
- 接する人はマスクを着けましょう。
- 可能な限り、他の人と過ごす部屋を分けましょう。
- 妊娠している人、持病のある人は、できるだけ接触を避けましょう。
- 看病した後は、石けんでよく手を洗いましょう。
- 部屋は1日数回窓を開けるなどして、換気しましょう。
関連情報
流行状況
- インフルエンザの市内流行注意報発令に伴う注意喚起について(医療機関の皆様へ)(PDF:880KB) 横浜市は令和5年2月9日にインフルエンザ流行注意報発令を公表しました。詳細は上記リンクをご参照ください。
- インフルエンザの市内流行開始に伴う注意喚起について(医療機関の皆様へ)(PDF:644KB)
横浜市は令和4年12月28日にインフルエンザの流行期入りを公表しました。詳細は上記リンクをご参照ください。 - 横浜市の流行状況(インフルエンザ流行情報) 横浜市衛生研究所が定期的に横浜市内の流行状況を更新しています。ご参照ください。
- 全国の流行状況(外部サイト)
国立感染症研究所が定期的に全国のインフルエンザの発生状況を更新しています。ご参照ください。
啓発資料
詳細情報
季節性インフルエンザ以外のインフルエンザについて
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