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区長瓦版平成28年9月　(区長からのメッセージ)

最終更新日 2023年12月14日

「緑のカーテン」で夏を涼しく！

連日、猛暑が続いていますが、昨年の世界の平均気温偏差(1981～2010年の30年平均値を基準値として平均気温から基準値を差し引いた値)は、+0.42℃で1891年の統計開始以来、最も高い値となりました。日本においても、1990年代以降、平均気温が高温となる年が多くなっており、長期的には100年あたり1.16℃の割合で上昇していると言われています。近年、世界や日本で高温となる年が頻出している要因として、気象庁は二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響が考えられると発表しています。現在の大気中の二酸化炭素濃度は、約200年前と比べ、約1.3倍になっており、現在の二酸化炭素排出量は、樹木などが自然に吸収する量の2倍にも達しています。このまま気温上昇が進むと、異常気象が起こりやすくなり、水・食糧難や生態系に異変が起こるなど、我々の生活に様々な面で深刻な影響が生じることが懸念されています。　神奈川区役所では、環境行動目標を定め、紙の使用量の削減、エコオフィスの取組を進めるとともに区庁舎に太陽光発電パネルの設置、保育園に家庭用燃料電池の設置、プロサッカーチームの横浜FCの運営主体である株式会社フリエスポーツクラブとECOパートナー協定を締結してカーボンオフセットを推進するなど様々な環境行動に取り組んでいます。

【区役所屋上に設置してある太陽光パネル。2.6haの森林　が吸収する二酸化炭素相当分を削減することができます】

【横浜FCとの神奈川区民DAYでのカーボンオフセット】

過去に行った区民意識調査では、地球温暖化に対して、「危機感を強く持っている」や「危機感がある」と答えた人が9割以上であったのに対して、「温暖化対策についてほとんど行動していない」と答えた人が6割以上いました。そこで神奈川区では、親子エコ教室などのエコ啓発講座の開催や家庭、事業所で育てる「緑のカーテン」の普及啓発をすることで無理なくできる身近な取組を知っていただき、行動につなげていただくための「エコスクラム事業」を進めています。
その中でも、楽しく・涼しい「工夫の省エネ」であるゴーヤなどで作る「緑のカーテン」は、多くの区民の皆様に知っていただきたいと思います。充分に葉が茂った「緑のカーテン」は夏の日差しを8割以上遮ってくれると言われています。また、葉から水分が蒸発する時に熱を奪う蒸散作用で壁面の表面温度の上昇を抑えてくれます。
夏の厳しい日差しを遮る「緑のカーテン」で涼しく過ごせる空間づくりの魅力を多くの区民の方にPRし、実践していただくために、「緑のカーテン」写真コンテストを毎年実施しています。今年は、次のとおり写真コンテストの写真の展示と投票を行います。