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消防本部庁舎(本館)

最終更新日 2024年8月8日

消防本部整備工事

建物概要
名称消防本部庁舎(本館)
所在地

保土ケ谷区川辺町2の20

構造規模

鉄筋コンクリート造
一部プレストレストコンクリート造及び鉄骨鉄筋コンクリート造
地上7階、地下1階

延べ面積

11,443㎡

設計株式会社松田平田設計
工期令和2年9月16日から令和5年7月31日
施工

(建築工事)戸田・小俣・小雀建設JV
(電気設備工事)メルビック・京浜・東邦JV
(昇降機設備)フジテック株式会社
(空気調和設備工事)川本・康栄社JV
(衛生設備工事)株式会社ビオン工業

施設案内消防本部庁舎案内

設計者からのコメント

既存の横浜市消防本部が抱える主な課題として、「大規模災害時に災害対応の方針決定及び緊急消防援助隊などの関係機関との調整を行うためのスペースが不十分」「情報収集機能の中枢である司令センターが消防本部と別棟になっている」「耐震構造基準には適合しているが、大規模地震発生時に、建物内部や重要機器が被害を受ける恐れがある」等があった。この課題を解決すべく、「大規模災害発生時において消防防災活動の中枢となる機能を発揮する拠点」を設計コンセプトとして、消防防災活動の中枢としての役割を果たす庁舎を計画した。
設計コンセプトから以下の4つの基本方針を定めた。
①迅速かつ機動的に消防機能を発揮できる庁舎
消防本部機能を迅速かつ機動的に発揮できるよう、「消防本部運営室」「消防本部会議室」「緊急消防援助隊受援室」等を設置することで、消防本部体制の強化を図った。また司令センターと本部運営室等の機能を1フロアに集約した。あわせて各部の執務スペースは、災害状況等の収集・対応がしやすいよう1フロアに集約し、各フロアごとに作戦室をレイアウトとした。
また非常時の災害対応能力の向上として、屋上に「飛行場外離着陸場」を設置した。
②大規模災害にも消防機能を継続発揮できる庁舎
大規模災害であっても消防機能を維持できるよう、「免震構造の採用」「重要室(電気・機械室・システムサーバ室、非常用電源設備等)の上階配置」「通信回線の多重化及び重要幹線の二重化」「インフラエネルギーの多様化」を行い、消防本部機能の継続性を確保した。
③安心、信頼を実感できる庁舎
市民が「公助」に触れ、安心・信頼を実感できるよう、司令センター、本部運営室を一望できる見学スペースを設置した。既存棟改修部分には、消防団や行政関係機関との連携強化として、非常時に緊急消防援助隊などの関係機関が執務や休憩ができるスペースを設置した。
④社会の変化に柔軟に対応できる庁舎
消防職員が能力を十分に発揮できるよう、「災害時対応」を考えたオフィス・レイアウトとして、視線を遮る柱がないオープンスペースとし、「レイアウトフリーオフィス」を導入した。これは将来的な環境変化にも柔軟に対応できるものである。
指令システムの機能を停止することなく円滑に更新できるよう、本部会議室を挟んで、本部運営室を司令センターの代替スペースとした。
ユニバーサルデザインの導入や自然環境への配慮、将来的な女性職員の増加に配慮した諸室構成など、人と環境に優しい機能の整備を行った。
建設時には、建築工事、電気設備工事、空調設備工事、衛生設備工事である本工事のほか、司令センター工事など複数の別途工事を本工事中に施工検討を行うなど多岐にわたる施工調整を行った。無事、本館工事が竣工を迎えられ、関係各所に感謝する。
現在、旧司令センター既存棟の改修工事を行っており、来年の全館開所に向け、引き続き鋭意邁進する所存である。

このページへのお問合せ

建築局公共建築部営繕企画課

電話:045-671-2956

電話:045-671-2956

ファクス:045-664-5477

メールアドレス:kc-eizenkikaku@city.yokohama.lg.jp

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