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アシナガバチの駆除について
最終更新日 2024年7月24日
アシナガバチは、スズメバチと比較すると攻撃性が低い種類ですが、巣を守るためには攻撃してくるので、駆除には危険が伴います。
ここでは、より安全な駆除方法をご紹介しますが、刺されないことを保障するものではありません。
アレルギー体質の方は、決して御自身で駆除をしないでください。
殺虫剤を使用する際には、事前に近隣の方へ「ハチ駆除のため薬剤を使用する」と伝えるようにしましょう。
駆除の前に
アシナガバチは、巣に振動を与えたり棒でつついたりして刺激を与えなければ人を襲うことはありません。
11月頃には死んでしまい、女王蜂だけが落ち葉の下や朽木の中で冬眠するため、巣もその夏限りで、空になった巣は二度と使われることはありません。
また、アシナガバチは、庭木のイモムシなどを食べる益虫でもあります。
したがって、人がほとんど近づかない場所や、隣家と近接していない高所に営巣した場合、必ずしも駆除が必要ではありません。
しかし、通路や出入り口の付近など、生活に支障がある場所に巣ができた場合には、なるべく早いうちに駆除を行ったほうがよいでしょう。
殺虫剤の用意
- 殺虫剤は、ハエ・カ用(有効成分にピレスロイドを含む)のものを用意します。
- 最近では、ハチ駆除専用の殺虫剤も販売されています。噴射威力が強く、薬剤が直線的に3~5m程噴射します。
ハチの巣の観察と準備
日中に、アシナガバチであることと、巣の位置を確認します。
作業の邪魔になるようなものを片付けます。
作業服の確認
- 長袖、長ズボンで、帽子をかぶります。黒い色のものは避けます。
- 手袋(軍手など)をし、首にはタオルを巻きます(肌を露出しないようにします。)。
- 屋外の場合、長靴や、動きやすい靴を履きます(サンダル等はつまづきやすいので避けます。)。
駆除作業
①ハチの活動がおさまる夕方(日没~1時間程度)に行います。
②人通りがないことを確認します。
③風向きを調べ、風上から巣に近づき、巣に、数秒間、殺虫剤を噴霧します。
- ハチがいっせいに飛びますが、薬をかけている人に向かって攻撃してくることはありません。
- ハチが飛んで怖い場合は、いったんその場を離れ、しばらくしてから、再度、巣に薬をかけましょう。
- 殺虫剤がかかったハチは、飛び去っても、やがて死んでしまいます。
- 巣の真下から噴霧すると上からハチが降ってきますので、真下には立たないでください。
- 作業の時は、小さな子供等は近づけないようにしてください。
- 落ちたハチでも、反射的に刺すことがありますので、素手で触れないようにしてください。
後片付け
- 後片付けは翌日、明るくなってから行います。
- 再度、殺虫剤をかけ、ハチがいないことを確認してから巣を落とします。
- 巣は、つぶして、ごみとして処分してください。
もしアシナガバチに刺されたら
刺されてしまった場合には、傷口を流水でよく洗い流し、抗ヒスタミン剤が含まれる軟膏で処置しましょう。
患部のひどい腫れやじんましん、めまい、吐き気などの症状が見られたら、すぐに医療機関で受診しましょう。
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