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発症や重症化を防ぐために

アレルギー疾患は、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層に影響を及ぼす慢性疾患であり、生活の質を大きく左右しますので、乳児期からの発症予防と重症化予防が重要とされています。これから紹介する方法を実践すれば、すべての方が必ず予防できるというわけではありませんが、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

最終更新日 2025年11月25日

赤ちゃんのアレルギー疾患の発症・重症化予防

アトピー性皮膚炎の発症・重症化予防

・お肌が乾燥しがちな赤ちゃんやアレルギーのハイリスクの赤ちゃん(※)は、早い時期から保湿を中心としたスキンケアを行いましょう。
 (※)ハイリスクの赤ちゃん…両親または兄弟姉妹にアトピー性皮膚炎の方がいる赤ちゃん
・赤ちゃんの湿疹はいつか治るだろうと放っておかず、早期に治療を始めて湿疹ゼロのすべすべなお肌を目標にしましょう。

食物アレルギーの発症・重症化予防

・母乳に加え、粉ミルクを飲み始めた赤ちゃんでは、少量(最低10ml)でよいので粉ミルクを定期的に継続して飲んでおくのがよいでしょう。
・食物アレルギーが発症する可能性が高い乳児期早期に発症したアトピー性皮膚炎の赤ちゃんに、しっかりと湿疹の治療を行い、湿疹ゼロを目指した治療を行ったところ食物アレルギーの発症を予防できたという報告(※)もありますので、湿疹はいつか治るだろうと放っておかず、早期に治療を初めて湿疹ゼロのすべすべなお肌を目標にしましょう。
(※)Yamamoto HK, et al. Enhanced early skin treatment for atopic dermatitis in infants reduces food allergy. J Allergy Clin Immunol. 2023
・離乳食の開始を遅らせたり、特定の食べ物を制限したりせずに、生後5-6か月から開始し様々なものを食べさせましょう。
・離乳食に慣れてきたら生後6か月頃からしっかり加熱した鶏卵を少量から始めるとよいでしょう。
・食物アレルギーと診断されたら、自己判断せずに、医師の判断に基づく必要最小限の除去を実践しましょう。

参考文献

「赤ちゃんのアレルギー疾患の発症・重症化予防」はNPO法人アレルギーを考える母の会発行の「赤ちゃんのアレルギー疾患が気がかりな保護者の方へ」(監修:国立成育医療研究センター・アレルギーセンター長)の情報等をもとにご案内しています。

乳児のスキンケアに関するリーフレット

こどものスキンケア実演動画

アレルゲンの回避・室内環境づくりのポイントについて

アレルギーの患者さんにとって、ダニやホコリ、カビなど、室内環境にある吸入アレルゲン回避のための環境整備は重要です。いずれも室内からなくすことはできませんので神経質になる必要はありませんが、ちょっとした工夫とこまめな掃除で増えないようにすることで、より快適な環境をつくることができます。詳細は下記リンクよりご確認ください。

アレルギーの治療について

アレルギーの病気の治療は、大きく分けると「症状に対する治療」と「炎症を抑える治療」、そして「免疫療法」があります。各治療の詳細は下記リンクよりご確認ください。

緊急時の対応(食物アレルギー)

アナフィラキシーとは

アナフィラキシーとは、複数の臓器に急速に重い症状があらわれ、命を脅かしかねない重篤なアレルギー反応です。アナフィラキシーのうち、血圧低下や意識障害などがあらわれたものをアナフィラキシーショックと呼びます。短時間で進行し、命に関わることもあるため、アドレナリン自己注射薬(製品名:エピペン)の使用、救急搬送を要請するなどの早期対応が重要です。

食物アレルギーの疾患情報は下記リンクよりご確認ください。

このページへのお問合せ

医療局医療政策部医療政策課

電話:045-671-2466

電話:045-671-2466

ファクス:045-664-3851

メールアドレス:ir-seisaku@city.yokohama.lg.jp

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