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第4回「市長と語ろう!」

最終更新日 2024年1月10日

開催概要

≪テーマ≫ 地域活動、脱炭素( 大学生が取り組む、ゼロカーボンアクションの普及啓発)

フェリス女学院大学 国際交流学部 知足ゼミの皆様と市長との集合写真。

≪日時≫

令和5年11月7日(火曜日)  10:00~

≪会場≫

フェリス女学院大学 緑園キャンパス(泉区)

≪対話団体≫

フェリス女学院大学 国際交流学部 知足ゼミ

≪団体概要≫

環境と開発、環境ガバナンス、環境経済・政策学を専門分野とする知足教授のゼミナール。ゼミでは、社会に貢献できる知性と行動力をもった人材を養成するため、行政や企業と連携し、環境問題の解決やSDGsの達成に向けた実践的な取組を行っている。

対話概要

※ 文意を損なわない範囲で、重複部分や言い回しなどを整理しています。

市長挨拶

市長

おはようございます。
是非今日は環境問題、脱炭素行動に取り組む皆さんの活発な意見を聞かせていただければなと思っています。
特に日本は海外の先進国に比べると脱炭素に向けた動きが遅いと思っています。経済活動を優先させていたという側面もありますので、どうしても環境に対する配慮が遅れ気味なのは否めないと思います。ただ、日本も先進国として責任を果たしていくために、環境問題に関してはもうまったなしだと思います。
企業活動の脱炭素については、企業の創意工夫により進んでいると思いますが、一方で家庭における脱炭素については、例えば電気自動車や水素自動車などに置き換えていくなどの行動変容が必要だと思っています。したがって、日本全体として、環境問題への取組はこれから始まり、これから加速していく段階なのだと思います。
本市を含め多くの自治体や団体が、2030年までにCO2の排出量を50%削減することを打ち出しています。本市としてもその目標を達成すべくいろいろ取り組んでいます。また、2027年には「GREEN×EXPO 2027」が開催されます。これは環境をテーマにした博覧会という位置づけになります。元々の園芸博覧会という「花」「緑」というところを、もう少し拡張・拡大して、「環境」「自然」を守り、脱炭素にチャレンジする我々人類の努力を「GREEN×EXPO 2027」で発信したいと思いますし、しなければいけないというふうに思っています。
環境問題への取組というのは若い世代の方々、もっと言うと我々の子ども、孫世代さらにその先まで引き継いでいくものですから、「GREEN×EXPO 2027」も是非皆さんのような若い世代の方々に主役になってほしいと思っています。
環境問題に関していろいろ取り組まれてきていると思いますので、今日はざっくばらんにそのお話をお聞かせいただければと思います。

脱炭素の取組は、あえて「カジュアルにできますよ」というふうに

参加者

これまで行ってきたゼロカーボンに向けた産官学連携について簡単に説明させていただきます。
環境問題について、足元から行動するということを非常に重要視していまして、先ほど市長がおっしゃられた行動変容ということが非常に重要だと思っています。
これまでも脱炭素の取組は多くあるのですが、「危機を訴える」とか、「知識埋め込み」というふうに説教っぽくなってしまい、中々一般の人の心に届かない。これをどうするかというところで、あえて「カジュアルにできますよ」というふうに取り組んでいくことが、このゼミのポイントになっています。

様々な主体と連携した取組

参加者の写真。

参加者

企業との環境課題解決マッチング会に2019年からゼミとして参加しています。例えば、市内自動車メーカーの環境に配慮した車の認知度が低く、これをどうやって高めていくかということで、実際に学生が乗ってみて、自治体の婚活イベントなどで活用する案が出ました。これは諸事情により実現には至りませんでしたが、我々からは出てこないアイデアが、やっぱり若者からは出てくるものだなと思いました。
外資系家具メーカーに対しては、「子ども向けのサステナブル博士になろう」という命題に対して提案した内容を評価いただき、すぐに導入、実践していただいたりもしています。学生たちの若い感性、世界観は、私のような中年・高年とはまた全然異なるもので、若い人に何か届けたいのであれば、やはり若い人が伝える方が良いのではないかと思っています。
また、今の四年生がその外資系家具メーカーからの「LEDをどうやってもっと普及するか」課題に対してSNSの活用などを提案し、最優秀賞をいただいたこともあります。
次に横浜市地球温暖化対策推進協議会(※)との共同での取組となります。脱炭素の取組に対する一般の方々の関心はやはりまだまだ薄いということで、横浜市や協議会の取組として市民の方々に普及を試みてもなかなか届きにくい現状があるそうです。そこで、「日常からゼロカーボン」というパンフレットを作成しました。学生の視点から見て、日々どのようなことをしたらCO2の排出を減らすことができるか、省エネにつながるか、ということをゼミで議論しました。
加えて、協議会と協力して、本パンフレットの紹介動画を作りまして、学生がアフレコにチャレンジしています。どちらも大学のHPで公開しています。

※横浜市地球温暖化対策推進協議会:地球温暖化対策推進法第40条第1項に基づく地域協議会。Zero Carbon Yokohama(横浜市では「2050年までの温室効果ガス実質排出ゼロ(脱炭素化)」を本市の温暖化対策の目指す姿(ゴール)としており、そのことを表す言葉として用いている。)の達成に向けた活動主体の1つとして、省エネや再エネなど、市民や事業者に対して、低炭素なライフスタイルの実践に繋がる様々な啓発活動に取り組んでいる。

また、先ほどの外資系家具メーカーとコラボして、大学生の一日ということで3分くらいの短い動画ビデオブログの中で、フェアトレードコーヒーとかプラントベースミートといったサステナブル系の製品をおしゃれに表現してテープを撮らせていただきました。
その他にも泉区ともコラボさせていただいています。まずは脱炭素化に向けた行動変容をデザインしたエコバッグを作成しました。先ほどお話ししたパンフレット「日常からゼロカーボン」の電子データを見るための二次元コードもデザインの中に含まれており、お祭りなどで配布していただいています。
また、泉区は車の利用が多いということを聞いていますので、シェアサイクル普及のためのリーフレットを区役所に協力をしていただきながら、ここにいる学生が作らせていただきました。
最近では、区民祭りにブース出展させていただきました。イベントでは、環境教育を兼ねた子ども向けのオリジナルタンブラー製作ワークショップを開き、子どもたちがすごく楽しそうにしていたのが印象的でした。学生が進行することで、雰囲気がやわらかくなったのだと思います。

横浜市とフエ市を比較しながら、互いに何らかの示唆を得ることができないか

参加者

ゼミ活動ではないのですが、フェリス女学院大学ではアジア現地実習というものをベトナムでやっています。フエ市というところがあるのですが、こちらは気候変動の影響をすごく受けて、大雨や洪水などが激化しており、漁業や農業に影響を受けることに憂慮されています。そういったことで、フエ大学でフェリス女学院大学の学生が気候変動やゴミの問題など様々な問題に関して、共同でグループワークを学生さんとやったりしています。
そういった中で、横浜市とフエ市を比較しながら、互いに何らかの示唆を得ることができないかということをやっています。例えば、横浜市ではウェブサイト上のチャットでごみの分別について教えてくれる機能がありますが、フエ市の学生に紹介すると「すごくいいね、ベトナムでもつくるべきだ」という話があったりして、お互いに参考になりました。

今の学生たちがこれからの脱炭素の担い手

参加者

最後に課題になりますが、皆で絞り出したアイデアがどのように成果に繋がっているのか分かりづらいとは思うのですが、今の学生たちがこれからの脱炭素の担い手ですので、卒業して、その後の進路先でも主体的に担ってほしいというふうに思っております。

環境に関する活動に興味を持ったきっかけ

市長

世界的に見ても、これまでは経済活動が優先されていたものの、それではいけないだろということで、経済活動と環境を守る活動の二つを両立させないといけないという流れになっています。そういった中で、企業だけではなかなか進まなかったことが、皆さんのような若い方々、あるいは世界的にみればNGOなどに突き動かされて企業が変わってきたというのが2010年くらいからかと思います。今では、企業は環境に配慮していかないと社会的に評価されにくい時代がきています。
若い世代の方々の声が企業を動かして、今に至るわけですが、一方で今後は、まさに今皆さんが取り組んでくださっている多くの人たちの行動変容を起こすということが重要だと思います。今、行動変容に関してあの手この手でゼミの活動の中で取り組まれていると思うのですが、皆さんは最初からこの活動に興味を持っておられたのですか。環境に関する活動に興味を持ったきっかけを教えてください。

参加者

元々環境問題にすごく興味があって、自分でも行動したいという気持ちはありました。大学に入って、知足先生の授業や、ほかの環境問題の授業を受ける中で、自分たちに何かできることがあるかなというふうに考えるようになり、ゼミに入って泉区の方やいろんな方に協力していただいて、自分たち自身や市民の皆さんの行動変容に取り組んでいます。

参加者

高校生ぐらいのときからSDGsがテレビでもよく話題に出るようになって、興味をもっていたので、環境のゼミに入りました。

活動の中で楽しかったこと、難しかったこと

市長

参加者の写真。

今いろいろ皆さん活動されていると思いますが、企業との連携を通じて市民の皆様に行動変容を起こしてもらう活動の中で楽しかったこと、難しかったことはどういったことがありますか。

参加者

泉区の区民祭りでワークショップを出展した時に、思ったよりも子どもたちが環境問題に真剣に考えてくれました。例えば、ゴミの写真を見せると「こんなに汚いんだ」とか、ウミガメが海のゴミに絡まっている写真を見せると「かわいそう」という感じで、結構反応もありました。環境課題を考えた上でマイボトル作りをしたのですが、ただ作るだけではなくて、環境のことを考えてもらった上で、そういうことができたことはよかったと思っています。

参加者

自分たちがグループワークで環境問題について話し合って、一から企業や行政に提案をしていく過程がすごく楽しいです。

参加者

今までの大学の講義では受け身になっていることが多かったのですが、実際に行政や企業と連携しながら、主体性をもって行動することで難しいと感じることもあるのですが、自分たちが考えて課題に取り組むことが楽しくやりがいを感じます。

市長

まさに課題解決型の授業そのものですよね。外に出て、いろんな人たちとディスカッションして、社会課題の解決に向かっていく。普通の大学の理論とかを学ぶことというのは一個の完全な科学だから一個の解答、正解を学ぶということだと思うのですが、課題解決型の授業で行うことは、解答が一つではないと思いますし、正解がそもそもあるかないかもわからないですよね。そういった現場に参加するということが、課題解決型の良さであり、難しさでもあると思います。

参加者

私は実際に家具メーカーに行ったとき、竹を原材料とした製品が多く作られていることを知りました。それで今、竹製品を使ったピクニックをした様子を動画配信するという取組をしています。私も一消費者としては知らないこともありましたが、自分自身の行動変容を考えながら新たな知識を得ることができ、さらにそれを実現していくことが楽しいなと思います。

参加者

楽しいことはたくさんありますが、企業の方とコラボしていく中で難しいなと私が感じたのが、環境問題を解決する案を持っていく上で、企業の利益も考えて、この二つを両立させた案を出すということがすごく難しく感じました。
具体的には、家具メーカーとコラボしていただいた際に、白熱電球よりもLED電球を勧めるために、お客様にLED電球が環境課題を解決するメリットを持っているということを伝えるだけではなく、如何にしてこの家具メーカーのLED商品を売ることができるかということを両立させる案を考えたときは難しいなと思いました。

市長

企業と消費者がいて、企業の合理的な行動と消費者の合理的な行動は必ずしも一致しているわけではないと思います。企業とすればどうしてもビジネスが最優先になりますよね。私が学生の頃にも環境の話はありました。その時は、企業に対して儲かろうが儲かるまいが環境に配慮しなさいという風潮がありました。でも、企業にとっても合理的な行動が起こるようにしないといけないし、一方で消費者にとってもどのくらい節約になるか、そういった点は当然重要になってくると思いますので、様々な主体が様々なことを考えているからこそ、そのバランスをとるというところの難しさはありますよね。

参加者

私が難しく感じたのは、環境問題の解決のための案を皆で考えたときに、案は思いつくのですが、それが実現できるかということが難しいと思いました。
良い案が浮かんで、実際にワークショップなどやってみようとなったときに、工作する子どもたちが怪我をしないかとか、企業にとって実現できることに落とし込むことは難しかったです。

まず知ってもらう機会を増やす

市長

市民の皆さんに行動を変えてもらうのは難しいと思うのですが、今後どういった取組を考えられますか。

参加者

やっぱり市民の方に広めていく中で、まず知ってもらう機会を増やすことだと思います。

市長

おっしゃるとおりですね。
先程も小さいお子さんが意外に興味を持っていらしたとおっしゃっていましたが、やはりSDGsなど環境に関しての情報に触れる機会が増えたということがよかったと思います。認知度が上がってきて、最初はよくわからないけど、配慮しないといけないという雰囲気をつくり、実際に関心を持ってもらって勉強してみると、本当にこれは大変なことだと感じていただいて、一人ひとりが責任をもって行動しないといけないと思っていただく。いきなり一気に説明して「はい、そうですか」とはならないと思いますので、広げるためのにじみ出しが重要ですよね。それを、時間もそんなに残されていないなかで効果的にどのようにやっていくか、まさに工夫をしなくてはならないところですよね。

参加者

やっぱり子どもとか私たちの世代だと環境問題が身近になってきていると感じます。

市長

環境問題は身近になってきているのですね。高校生のときは、結構授業とかでも普通にありましたか。それとも、自分で本を読んだりしましたか。

参加者

環境問題に関しての授業があったわけではないですが、例えば自治体の方が学校に来て講演してくださったこともありました。環境問題が身近になってきているなと実感する良い機会になりましたし、「私たちが何か取り組んでいかなければいけない」とか、「今までの生活じゃだめだ」というふうに思うようになりました。

市長

私が子どものころは、30度超えると結構暑いなって感じでした。でも、今はもう最低気温が30度みたいなことが普通で、今年の夏も異常な暑さだったと思います。11月に入っても季節外れの暑い日もありましたが、地球温暖化の問題は環境問題に由来した気候変動だと思います。

参加者の写真。

環境問題が異常気象を引き起こし、結果として巨大な台風が発生したり、大雨で河川の氾濫が頻発したりしています。また、先日、北海道では気温がものすごく上がったことで、牛が餌を食べないようになり牛乳が出なくなっているというニュースを見ました。牛乳が出なくなり、その量が減ってしまうことで、様々な食品に巡り巡って影響を相当与えます。環境問題が気候変動に発展することが、我々の普段の生活のいたるところでマイナスの影響を与えかねないということをもっともっといろんな方々に知ってもらう必要があるなと思います。
私が皆さんぐらいの年齢のときには、「エコ活動」というようなことを言っていたのですが、正直、単に節電ぐらいの意識でしかなかったと思います。しかし、なぜそれが必要なのかということを伝えられるとより人々の行動変容というのが起こりやすくなるのかなと思いますよね。

企業と学生の環境課題解決マッチングで最優秀賞を受賞

市長

あと、企業と学生の環境課題解決マッチングで最優秀賞を受賞されたと伺ったのですが、どういった点が評価されたのでしょうか。

参加者

マッチングの相手方となった企業は先ほどからもお話に出ている家具メーカーで、「どうしたらLED電球をもっとお客さんに売れるか」という課題でしたが、受賞した際にいただいたコメントとして、「発表の内容が白熱電球とLED電球の比較がよくできていた」という点と、お客様の年齢層毎に合わせた提案をするなかで、そのイメージに合わせた写真や手書きのイラストを使用したことが、評価していただく方々からするとイメージしやすかったという点で、企業側からしても、こういうふうにしたら、実現することができるのではないかというように連想ができたということを言っていただきました。

市長

企業側からは、こうした方が良いみたいなことはありましたか。

参加者

事前の打ち合わせなどで先方と話し合う機会があり、その時に言われたことを意識しながら提案を発表したので、その場では特にそういったご指摘はありませんでした。

行政や企業と一緒に取り組むことで実現できることが多くある

市長

今皆さんがやっている行政や企業との連携は有意義なものになっていますか。

参加者

学生だけではできないことが多くあるなかで、行政や企業と一緒に取り組むことで実現できることが多くあると感じています。

市長

例えばどのようなことですか。

参加者

また区民祭りの話になってしまいますが、同じ日にフェリス女学院大学でも学園祭がありました。学園祭で同じことをやったとしても、そこまで子どもたちは来なかったのかなと思っています。区民祭りに出展したからこそ、小学生以下の子どもたちもたくさん来てくれて、一緒にワークショップをして環境問題について、考えてもらう機会にすることができたのだと思っています。

市長

学園祭ではあまり接点が無いような層にまで、行政と連携することで接点を作ることができたということですね。

様々な主体と協力して進めていかないといけない

市長

先生にお伺いしますが、行政や企業と学生が連携するということは意図的にやっているのですか。それとも流れでこういう状況が生まれているのでしょうか。

参加者

意図的に行っています。やはり発信力が全然違うことを感じています。我々のゼミだけですとメッセージを伝えたくても、その範囲に限りがあると思っています。
区や各所に協力いただければ、区民の方に、ものすごくよく知ってもらえますし、企業であれば年間のお客さん何百万人、一日で何万人だったりします。なので、メッセージを伝える範囲を広げるためにも、大変重要だと思っています。

市長

産官学といいますけど、行政と組む、あるいは企業と組むことで訴求力、影響力が大きくなるということですね。

参加者

学生にとっても、大変良い経験だと思い、信じています。

市長

机の上では学べない話ですからね。先ほどお話しした通り解答が一つじゃない、そもそも解答があるかどうかわからないということが難しいと思います。

参加者

そうですね。ゼミの活動は本を読ますことに注力するという先生もいます。私自身、元々そうであったのですが、特に環境問題では実践も伴っていないとだめだなというふうに思うようになりました。横浜市地球温暖化対策推進協議会のベテランの方にも「行政の批判とかしている場合じゃないですよ」と助言いただいて、やはり、今は様々な主体と協力して進めていかないといけないのだと思っています。そういう意味でも本当に協力というのを私は望んで実践しています。

「環境問題への取組」で一個人の行動変容を起こすということがまさに「共有価値」

対話会の様子。

市長

海外に「シェアードバリュー(Shared Value)」という言葉があります。「共通の価値観」ということです。また「クリエイティングシェアードバリュー(Creating Shared Value)」つまり「共有価値の創造」という言葉もあります。「CSV」と言ったりしますけど、官と学でまさにCSVをするということが重要だと思います。「環境問題への取組」で一個人の行動変容を起こすということがまさに「共有価値」なのだと思います。今日のお話は泉区とフェリス女学院大学の「シェアードバリュー」がうまくできたということだと思っています。お互いの価値を共有することができれば、それに向かって、我々は皆さんのような行政だと思いつかないようなアイデアをいただけますし、また皆さんにとっては先ほど先生がおっしゃったような効果が期待できるかもしれないです。同じ社会価値を共有して、それに向かってまず行動を起こすことが重要であると感じました。私が学生のときにも思っていたのが、「文句言っているだけじゃだめだよな」というのはありました。批判するのは簡単ですけど、やはりそれに向かって何か前向きな活動を起こすということが重要だと思っています。何か一つでもいいので前向きに動かすことを、皆さんのような若い世代の方一人ひとりがやっていただければ世の中というのは強烈に動くと思います。欧州の環境問題の取組などは、若い方々がものすごく気持ちをもって進めてくれているので、行政も企業も動いている側面もあると思います。だから、日本においても、この取組を更に加速させるために皆さんのような行動が必要だと思います。

グリーンに対する意識を広く共有する「GREEN×EXPO 2027」

市長

「幸せを創る明日の風景」をテーマに、2027年に「GREEN×EXPO 2027」が開催されます。そこで「幸せ」とは何かということなりますが、「花」や「緑」を見るということももちろん「幸せ」だと思いますが、目の前の「幸せ」もさることながら長期的な「幸せ」を創りたいというのが横浜市として考えていることになります。長期的な「幸せ」の中にもいろいろあると思いますが、環境を守り、持続可能な社会をつくるという「幸せ」を次世代に向けて創っていく、そのために何をしていけばいいかということをみんなで考えるEXPO(博覧会)にしたいと考えています。
GREENは「花」「緑」という意味もありますが、今では「グリーン水素」というように、いわゆる環境に優しいという意味もあります。その「環境に優しい」というグリーンの意味と世界へ発信する場であるEXPOを掛け合わせることによって、グリーンに対する意識を広く共有するというような意味を込めて「GREEN×EXPO 2027」と名付けています。次世代の「幸せ」を創るために「グリーンの大切さ」「グリーンの持つ意味」を「GREEN×EXPO 2027」で広く知ってもらいたいと思っています。

市長コメント

市長の写真。

市長

皆さんのように環境を守ろうと活動してくださっている方々、特に若い世代の方々の思いがとても重要だと考えています。
企業との取組や区役所と連携してエコバッグを作るなどしていますが、行政だけで市民の皆さんの行動変容を促すようなものを作ると、つい固いものになってしまいがちですが、やはり若い世代のみなさんのセンスはものすごく重要だと思っています。ですので、人々に環境問題解決への取組の必要性について知ってもらい、さらに行動を変えてもらうためにも、引き続き皆さんと協力、連携をさせてもらえると嬉しく思いますし、一緒に頑張っていければと思います。
今日はありがとうございました。

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市民局総務部広聴相談課

電話:045-671-2335

電話:045-671-2335

ファクス:045-212-0911

メールアドレス:sh-shukai@city.yokohama.jp

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