あじさいプラザ開館記念オープニング期間中のあれこれ（令和４年４月８日）

　３月１日に区民文化センター「あじさいプラザ」が瀬谷駅「ライブゲート瀬谷」にオープンし、１か月が経過しました。
　まん延防止等重点措置期間中のため、残念ながら縮小開催となった音楽多目的室前でのテープカットから始まり、開館記念イベントとして、オープン初日は瀬谷区出身のアーティストが参加するメンターオタンゴコンサートでは情熱的なアルゼンチンタンゴで心癒されました。
　３月12日の真打２名による「あじぷら亭」では期待を裏切らない噺(はなし)で、会場は笑いに包まれておりました。高座のしつらえなどで、多目的室の雰囲気が「寄席」に変わったことにびっくりいたしました。
　会議室では、アーティシャルフラワーのワークショップを行い、お申込みいただいた区民の方に楽しんで作品を作り上げていただきました。

　オープニング月間中、区内で文化活動をされている様々な団体の皆様が、作品展示やコンサートを開催、オープニングを盛大に盛り上げていただきました。
　私が拝見できた催しを中心に、いくつかをご紹介させていただきます。
　オープニングイベント第一弾として、３月１日から３月７日にかけて瀬谷区美術協会の「瀬谷区美術展」が開催され、143点もの絵画や写真がギャラリーを飾りました。
　多くの方が来場され、ギャラリーを生かした大型の絵画を始め、水彩、油彩、日本画、写真など、隼人高校の生徒さんの作品も含め、多彩な作品を楽しんでおられました。

　瀬谷区文化協会の皆様には、ステージイベント「ひろげよう人の輪」（３月３日）で、舞踊や詩吟、落語、フラダンス、計32組の演者の方々による多彩な舞台を、また「花の絆～天と地と花～」（３月16日から21日）では、華道の奥深い伝統を重んじられた中でも、お一人お一人の感性を感じられる生け花を展示していただきました。会期途中で大きな地震があり、展示物に影響がなかったか大変心配されたそうですが、作品に大きな影響がなく、最終日まで素敵な展示となりました。

　「花回廊 春秋おもてなし」（３月10日から３月13日）では、瀬谷茶華道協会の皆様による生け花の作品展示とお茶席が催されました。ギャラリーの広い空間が存分に活用された大きく華やかな作品と立席でのお茶席で、華道、茶道という文化を体験し、和の雰囲気を存分に楽しんでいただけたと思います。

　平成絵手紙塾さんの「泣いて笑って人生色々絵手紙展」（3月16日から21日）では、ギャラリーいっぱいに彩り豊かな絵手紙が展示されていました。
　こんな味のある素敵なはがきが郵便ポストに入っていたら、受け取った方に笑顔が広がっていくだろうな、と実感しました。
　墨笑友の会さんの「墨を通して幸せを共有しよう(墨アート)」（３月23日から３月28日）は、作品１つ１つ丁寧に墨の濃淡や文字の形を考えて表現されておりました。文字で風景が創造できることに驚きました。

　１tas１さんの「「１tas１」1キルトといろいろ」（３月23日から３月27日）では、キルト作品を中心とした作品展示でした。入口を赤い布で飾り、奥には昔のお店を再現したカウンターを展示するなど、ギャラリーを面白く利用されており、様々な利用の仕方を提示していただいたように感じました。

　音楽多目的室でも様々なステージイベントが行われました。
　まずは、３月２日、インドネシアの民族楽器、大小様々な長さの竹を組み合わせた楽器で演奏するインダプトゥリさんの在東京インドネシア共和国大使館推奨コンサート「竹楽器アンクルンとインドネシア舞踊」が行われ、オーケストラを思わせる演奏に、これほど多彩で豊かな音色が竹で奏でられることに驚きつつ、心地よく聞かせていただきました。華やかなインドネシア舞踏も見ごたえがありました。

　３月５日には、毎年秋に開催されている「瀬谷区ジュニアコンサート」の出演者と卒業生による「音楽の広場コンサート」。
　小学１年生から６年生、そして「ジュニアコンサート」卒業生、３９名がピアノや声楽、ヴァイオリンの音色を奏で、オープニングを盛り上げてくれました。若々しく、そして日々練習を積み重ねてきただろう演奏に、観客の皆様もうっとりと聴き入っていらっしゃいました。

　瀬谷三曲会さんの「あじさいプラザ開館記念三曲演奏会」（３月３日）、ギター・カサブランカさんの「花・花々の演奏会」（３月４日）と、せやあじさいコーラスさんの「あじさいジョイフルコンサート ～合唱で楽しいひとときを～」（３月４日）、TAP DANCERSさん「TAP DANCERS 2022 in あじさいプラザ」（３月５日）。
　続く３月６日の音楽多目的室は、一日でククイ オハナさんの「ハワイアンフラダンス -PILIALOHA-」、瀬谷混声合唱団さんの「カジュアルコンサート －歌の花束－」、KARAKUさんの「参加無料ダンス体験＆発表会」と多彩なステージが続きました。
　新型コロナウイルス感染症の状況がなかなか収まらない中、皆様、一層徹底した感染対策も加わって準備や運営など大変だったかと思いますが、そうした中でも文化活動を絶やさず、ご来場の皆様とも楽しそうにされている姿を拝見することができました。また、いずれの展示、ステージ共に素晴らしく、瀬谷区民の方の文化活動の奥深さを実感できるものでした。
　新たにオープンした区民文化センター「あじさいプラザ」をこれからどんどん活用していただき、瀬谷区の文化の拠点としていただきたいと考えております。
　これからもあじさいプラザでは様々な催しを予定しています。あじさいプラザのホームページでもご案内しております。
　区民の皆様もぜひ、身近で文化芸術を体感できる場所として、あじさいプラザに足をお運びください。

瀬谷区民文化センター「あじさいプラザ」（外部サイト）

令和４年４月８日

瀬谷区長 植木 八千代