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焼却工場 ごみ焼却の様子

最終更新日 2019年3月7日

金沢工場全体焼却工程図
金沢工場全体図

各設備の概要(下の数字をクリックすると各設備の概要がわかります)

(1)計量設備
収集車が集めたごみの重量を測定します。

ごみの重さを測る設備
計量設備

(2)投入ステージ
収集車が集めたごみをごみピットに投入する場所です。扉の向こうがごみピットになります。
また、投入ステージ内は負圧に保たれており、臭気が外に漏れないようになっています。
事業系ごみの搬入物検査はここで行います。

ごみ収集車がごみをごみピットに落とす場所
投入ステージ

(3)ごみピット・クレーン
ごみピットは搬入ごみを一旦貯留し、搬入ごみ量の変動、焼却量の変動に対応するための設備です。
ごみクレーンはごみを掴んで焼却炉に投入するための設備です。金沢工場には3基のごみクレーンがあり、夜間はほぼ自動で運転しています。

ごみクレーン運転の様子
動画

ごみをつかむごみクレーン
ごみピット・ごみクレーン

(4)ごみ焼却炉運転中の焼却炉
焼却炉は連続的にごみを燃やす装置です。焼却炉に入ったごみはストーカ(火格子)と呼ばれる台の上で燃えて灰になります。ストーカは、乾燥ストーカ、燃焼ストーカ、後燃焼ストーカの3つの部分に分かれています。まず、乾燥ストーカ上でごみは乾燥され、次に燃焼ストーカ上で炎をあげて勢いよく燃え、最後に後燃焼段ストーカ上で完全焼却されます。
焼却温度は850~950℃の高温になります。

ごみ焼却の様子
動画

ごみを燃やす装置。名前はストーカー
焼却炉内部

ごみが燃えている画像
運転中の焼却炉内部

(5)ボイラー設備
ボイラは、蒸気を発生させる大型の湯沸器のような装置です。圧力と温度を高めて取り出されます(約400℃、3.9MPa)。取り出された蒸気はごみ焼却に必要な熱源として利用されたり、蒸気タービン発電機で発電に利用されるほか、余熱利用施設(リネツ金沢)へ熱供給する為の熱源としても利用されています。

ボイラー設備画像
ボイラー設備

(6)排ガス処理設備
ごみの焼却によって発生した排気ガスには、塩化水素や、硫黄酸化物、窒素酸化物及び水銀などの有害物質を含んでいます。
ろ過式集塵器(バグフィルタ)は、布製の袋状のフィルタになっており、フィルタ直前に消石灰と活性炭を吹き込むことにより、消石灰によって排ガス中の塩化水素(HCl)や硫黄酸化物(SOx)等の酸性ガスを中和除去し、活性炭によって、水銀(Hg)やダイオキシン類を吸着除去します。

その後、排ガスにアンモニア水気化ガスを吹き込み、脱硝触媒で窒素酸化物(NOx)を分解除去します。

排ガス処理設備(バグフィルタ)
バグフィルタ

排ガス処理設備(脱硝設備)
脱硝設備

(7)煙突
処理した排ガスを大気に放出するところです。高さ130mの煙突内部は、各焼却炉から1本ずつ合計3本の鋼製煙突が通っています。
※冬場には煙突から白煙が見られますが、これは排ガス中の水蒸気が外気に冷やされ白く見えるものです。

煙突の画像
煙突

(8)灰ピット・クレーン
焼却炉から出た灰は、灰押出装置で冷やされた後、灰コンベアで搬送され、灰ピットに貯められます。また、ろ過式集塵機で捕集した灰(飛灰)も飛灰処理設備で処理された後、ここに搬送され貯められます。

灰クレーンは灰を溶融設備に投入したり、灰搬出車に積み込む役目を果たしています。
灰搬出車に積み込まれた灰は、埋立処分場に運ばれます。

灰ピットクレーン画像
灰ピット・灰クレーン

(9)飛灰処理設備
飛灰処理設備は、ろ過式集塵器(バグフィルタ)で集められた飛灰を処理するところです。重金属固定剤、セメント、水を混練機で混ぜ合わせて、重金属が溶出しないように処理をした後に、灰ピットへ送られます。

飛灰処理装置の画像
飛灰処理装置

(10)蒸気タービン発電機
ごみを燃やして出た廃熱から約400℃の蒸気がつくられます。この蒸気のほとんどは蒸気タービン発電機に送られ電気を作り出しています。この発電機は、最大35,000kWの発電能力を有し、この量は約8万世帯の家庭の消費電力に相当します。

蒸気タービン発電機の画像
蒸気タービン発電機

(11)排水処理設備
排水処理設備は工場内の各設備から出る排水を凝集沈殿処理やろ過処理などをして綺麗にする設備です。
排水処理を行った水は基本的に全量工場内で再利用しています。

排水処理設備の画像
排水処理設備

(12)中央管制室
中央管制室は金沢工場にある全ての装置の運転状況を監視し、操作する場所です。この焼却工場の大きな特徴は、コンピュータにより各機器が自動運転されていることです。卓上のモニターで工場内全ての運転状況が一目でわかります。また、ビデオカメラが工場内に約70台設置してあり、モニター監視できます。
運転監視は交替勤務で、24時間休むことなく行われています。

中央管制室の画像
中央管制室

このページへのお問合せ

資源循環局適正処理計画部金沢工場

電話:045-784-9711

電話:045-784-9711

ファクス:045-784-9714

メールアドレス:sj-kanazawakojo@city.yokohama.jp

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