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生活上の被害対策
最終更新日 2024年7月25日
近年、私たちの生活と野生動物との距離が近くなり、野生動物による騒音や家屋侵入などのトラブルになるケースが生じています。このような生活被害を受けないために、動物の特徴をよく知り、被害発生を防ぎ、トラブルを回避できるよう心がけましょう。
野生鳥獣に対する横浜市の対策については、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(以下「鳥獣保護管理法」といいます。)及び特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律に基づき行っています。詳しくは、「横浜市野生鳥獣対策事業のご案内」(PDF:2,014KB)をご覧ください。(印刷してご利用になれます)
アライグマ
生態
アライグマ
- 食肉目アライグマ科
- 原産地は北アメリカ。
- 頭胴長(頭の先から尾の付け根までの長さ)55センチメートル前後、尾の長さ30センチメートル前後
- 尾に5から10本の縞々模様がある。
- 近年、市南部を中心に数が増え、市内全域に広がっている。
被害状況
家屋(屋根裏等)に住み着く、農作業被害、金魚やコイ、亀などペットへの加害、生態系への影響など。
対策
横浜市の対策事業
「神奈川県アライグマ防除実施計画」に基づき、「生息分布域の縮小」と「個体数の減少」を目標として捕獲を行っています。
対策事業の対象となる被害については、下記「対策事業の対象」をご覧ください。
アライグマを寄せ付けないためにできる工夫について
- 侵入口になる隙間をふさぐ。(縁の下、換気口、軒下、戸袋など)
- 屋根に届く枝を切り、庭に置いたものなどを整理する。
- ペットフードの残りや採り残しのカキなどの果実を放置しない。
- 池に金網を設置し、鳥小屋などは金網を丈夫にして鍵をかける。
- 獣の臭い(体臭、フン尿))を消す。木酢液や漂白剤の臭いが効いた例もあります。
- 追い出しには、煙の出るタイプの殺虫剤を焚く。
対策事業の対象
次のような被害があれば、対策事業の対象になります。
- 木造家屋の天井裏に棲みついてしまった。(毎晩のように動物が歩き回る音がする。天井に染みができて尿らしきものが垂れてきた。)
- 庭で飼っている金魚やコイ、亀等が食べられてしまった。
- 家庭菜園のトマトやキュウリなどの野菜が食べられてしまった。
個人の住宅の場合
- アライグマ捕獲従事者証の発行とご希望される方への「はこわな」の貸し出し(最長1年間:アライグマの回収は市が契約した専門業者が行います)。貸し出し用「はこわな」の在庫については、環境活動事業課まで電話でお問い合わせください。
電話:045-671-3448
- 専門業者による「はこわな」の設置とアライグマの回収(原則2週間)
法人施設の場合
- この事業は一般住宅への支援事業です。そのため、法人施設への貸出は行っていません。
※ただし、法人であっても社宅など人が居住しており罠の管理が可能であれば例外的に貸出を行う場合があります。
- アライグマ捕獲従事者証の発行とご希望される方への「はこわな」の貸し出し(最長1年間:アライグマの回収は市が契約した専門業者が行います。) 貸し出し用「はこわな」の在庫については、環境活動事業課まで電話でお問い合わせください。
電話:045-671-3448
次のような場合は対策事業の対象にはなりませんが、下記のような対応策により、一定の効果がみられる可能性があります。
庭に現れる(通り抜ける)
市内全域に生息しているので、どこにでも現れる可能性があります。夜行性のため、特に夜間の対策が重要です。
- ネコやイヌのエサが好物なので、夜間は屋外に置いたエサを回収する。
- 生ごみを夜のうちに出さないようにする。
庭やベランダにフンをされる
同じ場所にフンをする習性があるため、糞をする場所を変えさせます。
- 嗅覚が鋭いので、漂白剤(塩素:直接撒かない)や木酢液・唐辛子エキスなどの強い刺激臭がある薬剤を容器(ペットボトル等)に入れて周辺に設置します。
時々天井裏に動物が入ってくる
動物が木造家屋に侵入することはよくあり、エサを探したり通路として通り抜けることもあります。
- 工務店に依頼するなどして、侵入できそうな隙間を金網などで塞ぎます。
その他
被害を受けている家屋がある場合、近隣でもお困りの方がおられることもあります。ご近所などで、ネコなどのエサの管理やごみの管理など、地域や近隣で対策に取り組むことで、周辺での被害軽減につながります。また、天井裏に棲みつくなどでお困りの方がおられる場合は、動物園課にご相談いただくようお伝えください。
ハクビシン
生態
ハクビシン
- 食肉目ジャコウネコ科
- 原産地は東南アジア
- 頭胴長(頭の先から尾の付け根までの長さ)60センチメートル前後、尾の長さ40センチメートル前後
- 体型は細長く尾が長い。
- 鼻から額にかけて白い筋がある。
- 市内全域に生息している。
被害状況
家屋(屋根裏等)に棲みつく、農作物被害(特に果実)、生態系への影響など。
対策
横浜市の対策事業
家屋に棲みついたり、家屋敷地内農作物に被害を与えるハクビシンの捕獲を行っています。詳細は下記「対策事業の対象」をご参照ください。
農地や山林、法人の管理施設など、家屋敷地外の被害は横浜市の事業の対象となりません。
鳥獣捕獲許可を取り、鳥獣保護管理法に基づいて実施しています。
ハクビシンを寄せ付けないためにできる工夫
対策事業の対象
鳥獣保護管理法上、敷地内にいる等だけでは捕獲ができません。
次のような被害があれば対策事業の対象になります。
- 木造家屋の天井裏に棲みついてしまった。(毎晩のように動物が歩き回る音がする。天井に染みができて尿らしきものが垂れてくる。)
- 家庭菜園の果物などを食べられた。
個人の住宅の場合
- 捕獲許可証の発行とご希望される方への「はこわな」の貸し出し(最長1年間:ハクビシンの回収は市が契約した専門業者が行います。) 貸し出し用「はこわな」の在庫については、環境活動事業課まで電話でお問い合わせください。
電話:045-671-3448
- 専門業者による「はこわな」の設置とハクビシンの回収(原則2週間)
法人施設の場合
- 捕獲許可証の発行(最長1年間:ハクビシンの処分は各自で専門の業者に依頼等してください。)
ご自身で捕獲される場合
鳥獣保護管理法に基づく鳥獣の捕獲等許可申請書(様式ダウンロード:様式PDF(PDF:111KB)/様式エクセル(エクセル:64KB))にご記入の上、環境活動事業課(電話:045-671-3448)へご相談ください。なお、「はこわな」の貸し出しをご希望される場合は、その旨を必ずお伝えください。(ご希望があればファックス又は郵送にて様式をを送付いたします。)
また、JA(農協)組合員の方の農業被害については、直接JA横浜にご相談ください。
次のような場合は対策事業の対象にはなりませんが、下記のような対応策により、一定の効果が得られる場合があります。
その他
タイワンリス(クリハラリスの一亜種)
生態
タイワンリス
- 齧歯目リス科
- 原産地は台湾南部
- 頭胴長(頭の先からは尾の付け根までの長さ)20センチメートル前後、尾の長さ18センチメートル前後
- 市南部を中心に、近年、急に数が増えている(市内に生息するリスは全てタイワンリス)。
被害状況
家(戸袋等)に棲みつく、果樹・野菜等の農作物被害、樹木や電線をかじる、生態系への影響など
対策
横浜市の対策事業
「神奈川県タイワンリス防除実施計画」に基づき、「分布拡大の防止」を目標として捕獲を行っています。
対策事業の対象となる被害については、下記「対策事業の対象」をご覧ください。
寄せ付けない工夫
タイワンリスの移動経路となる樹木の剪定や下草刈りなど
対策事業の対象
次のような被害があれば、対策事業の対象になります。
- 家の戸袋等に棲みつかれてしまった。(タイワンリスは天井裏に棲みつくことはありません)
- 家庭菜園の果樹・野菜等が食べられてしまった。
個人の住宅の場合
- タイワンリス捕獲従事者証の発行とご希望される方への「はこわな」の貸し出し(最長1年間:タイワンリスの回収は市が契約した専門業者が行います)。貸し出し用「はこわな」の在庫については、環境活動事業課まで電話でお問い合わせください。
電話:045-671-3448
- 専門業者による「はこわな」の設置とタイワンリスの回収(原則1か月)
法人施設の場合
- この事業は一般住宅への支援事業です。そのため、法人施設への貸出は行っていません。
※ただし、法人であっても社宅など人が居住しており罠の管理が可能であれば例外的に貸出を行う場合があります。
- タイワンリス捕獲従事者証の発行とご希望される方への「はこわな」の貸し出し(最長1年間:タイワンリスの回収は市が契約した専門業者が行います。) 貸し出し用「はこわな」の在庫については、環境活動事業課まで電話でお問い合わせください。
電話:045-671-3448
カラス
生態
ハシブトガラス
- 横浜市では主にハシブトガラス、ハシボソガラスの2種類(全長50から56センチメートル)です。
- 雑食性、生ごみも食べ、3から7月にかけて街路樹や鉄塔などに繁殖のための巣を作ります。
- ヒナが巣立った後(8から2月)は、緑地などで集団で生活します。
カラスが集団で人を襲うことはありません。
人に向かってくる場合は、巣の卵やヒナを守るための行動ですので、夫婦ペアで行います。カラスが自分よりも大きな人間を攻撃するのは、相当な覚悟の上での行動です。また、よく誤解されますが、飛びながらクチバシで突っつくという動作は、体の構造上できません。攻撃する時は、目の届かない後ろから、足の爪で蹴ります。
カラスの生態を正しく知っていれば、怖がることはありません。
被害状況
数が増えている、ごみを荒らす、騒音、威嚇・攻撃
注意:ヒナがいるなどの理由がなければ、基本的に人を襲うことはありません
対策
対策については、特設ページ「カラスの被害と対処」をご覧ください。
ドバト
ドバトは、人に飼われていたハトが野生化したもので、各地で増加しています。
生態
- 木の実など、主に植物性のものを食べます。
- 群れで行動します。
- 繁殖期は1年中で、年数回産卵します(通常産卵数は2個)。
被害状況
- フンや羽毛による汚れ、悪臭、ドバトを原因としたアレルギー・ぜん息・皮膚炎、エサやりによるトラブル
対策
横浜市では、ドバトの駆除は行っておりません。
ドバトによる被害やトラブルを減少させるためには、寄せ付けないための対応が必要です。また、ドバトにエサを与えることは、人為的に数を増やし、特定の場所に集めることにもなり、問題を引き起こす大きな要因になっています。ドバトにエサを与えないことが、大切な対策となりますので、皆様のご協力をお願いします。
寄せ付けない工夫
- ドバトがとまりやすい所にテグスを張ったり、プラスチック製の剣山のようなものを設置すると効果があります。ベランダ等には、防鳥ネットを隙間なく張ると効果的です。(その他、様々な対策製品がホームセンターなどで販売されています。)
- 巣を作られないためには、普段からベランダ等の清掃や整理が大切です。巣作りが始まっていたら、速やかに除去してください。
卵やヒナを捕獲・処分する場合は、鳥獣保護管理法に基づく横浜市長の捕獲等の許可が必要になります。
- ハトが集まる原因は、多くがエサやりです。エサやりは、鳥獣保護管理法で規制された行為ではありませんので、市で対応できないことがほとんどです。他の方に迷惑をかけないように、地域の皆様で話し合ってやめるようにしましょう。
個人で捕獲する場合には
野生鳥獣をむやみに捕獲すること(鳥類の卵の採取も含む)は鳥獣保護管理法により、禁止されています。自己防衛をしても生活被害や農作物被害を防ぐことができず、個人で野生鳥獣等を捕獲する場合には、横浜市長の捕獲許可が必要です。
- 詳しくは、捕獲等許可のページをご覧ください。
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このページへのお問合せ
みどり環境局公園緑地部環境活動事業課
電話:045-671-3448
電話:045-671-3448
ファクス:045-633-9171
メールアドレス:mk-yasei@city.yokohama.lg.jp
ページID:582-563-136