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薬を調べる(改訂5版)

最終更新日 2023年12月28日

はじめに

薬は、大きく2種類に分けられます。
・医療用医薬品(処方薬)…医師の処方箋に基づいて購入する薬
・一般用医薬品(市販薬)…処方箋に基づかない販売が認められ、薬局等で誰でも自由に選び購入できる薬
大衆薬またはOTCという呼び方が一般的
また、医薬品には有効成分に対して付けられる一般名と、製品に対して付けられる販売名(商品名)があります。
これらの薬を調べるために参考となる資料とインターネットサイトをご紹介します。

もくじ

『JAPIC医療用医薬品集 2021-1巻(外部サイト)、2巻、別冊』
・著者名:日本医薬情報センター/編
・出版者:日本医薬情報センター
・出版年: 2020.9
・所蔵場所:中央図書館4階・医療情報コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113811429
・医療用医薬品のほぼ全品目を収録。添付文書*1をもとに、効能・効果、用法・用量、使用上の注意(禁忌・副作用)などを掲載しています。
*1添付文書:薬事法に基づき、医薬品の使用に際しての必要な情報を提供する目的で薬剤に添付される文書のこと。
『治療薬マニュアル 2020』(外部サイト)
・著者名:北原光夫/[ほか]編
・監修者:高久史麿 矢崎義雄
・出版者:医学書院
・出版年:2020.1
・所蔵場所:中央図書館4階・医療情報コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113752965
・最新の添付文書情報を元にまとめた医薬品集。各薬品の特徴、効能、用法、注意・禁忌事項、動態、構造式などが記載されています。臨床解説も充実しており、医師・薬剤師の定番です。
『今日の治療薬 解説と便覧 2020年版』(外部サイト)
・著者名:浦部晶夫/編
・著者名:舘田一博/[ほか]執筆
・出版者:南江堂
・出版年:2020.1
・所蔵場所:中央図書館4階・医療情報コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113752982
・専門医による薬効群ごとの解説に加え、表形式の便覧で各薬品の特徴、効能、用法、注意・禁忌事項、動態、小児用量などが記載されています。こちらも医師・薬剤師の定番ですが、一般の人にもわかりやすい内容です。
『医者からもらった薬がわかる本 2020-2021年版』(外部サイト)
・著者名:医薬制度研究会/著
・出版者:法研
・出版年:2020.5
・所蔵場所:中央図書館4階・医療情報コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113785186
・一般向けに作られた薬の本の元祖です。国内で使用されている内服薬・外用薬・一部の注射薬・漢方薬約13,000種を掲載、ジェネリック医薬品(→3参照)も分かります。英米独仏4カ国での承認販売状況や、米国における妊娠時服用の安全性基準の5段階評価を記載しています。
『メディクイックブック 2015年版 第1部 患者さんによくわかる薬の説明』(外部サイト)
・著者名:鈴木康夫/編
・出版者:金原出版
・出版年:2015.3
・所蔵場所:中央図書館4階・医療情報コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113260374
・医療従事者がインフォームドコンセント*2に役立てる目的で編集されており、患者への説明に使用できるようになっているため、分かりやすい内容です。薬の使い方と効果・副作用と注意・薬の相互作用などについてコンパクトにまとめられています。
*2インフォームドコンセント:日本医師会により「説明と同意」と訳され、患者が医師から十分に説明を受け、患者の理解と納得の上で治療を行うこと。
『治療薬ハンドブック 2020 薬剤選択と処方のポイント』(外部サイト)
・著者名:高久史麿/監修
・出版者:じほう
・出版年:2020.1
・所蔵場所:中央図書館4階・参考書コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113752050
・薬効ごとに治療薬の使用についての解説や各薬剤の比較・分類があります。同一薬効薬剤間の比較に重点が置かれ、薬剤の便覧に対応するOTCの記載があります。

薬の名前がわからない時は

『医療用医薬品識別ハンドブック2020』(外部サイト)
・著者名:医薬情報研究所/編
・出版者:じほう
・出版年:2019.9
・所蔵場所:中央図書館4階・参考書コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113720504
・薬剤の本体や包装材にある識別記号(数字やアルファベットからなる。識別コードともいう)から、製品名(会社名)、一般名、
薬効や規格・剤形などの情報が調べられます。内服薬・外用薬合わせて約9,000品目を収載しています。

『治療薬マニュアル』(外部サイト)『医者からもらった薬がわかる本』(外部サイト)にも識別コード索引があります。

『JAPIC一般用医薬品集 2021』(外部サイト)
・著者名:日本医薬情報センター/編
・出版者:日本医薬情報センター
・出版年:2020.9
・所蔵場所:中央図書館4階・医療情報コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113813762
・国内の薬局薬店で販売されているほとんどの一般薬(配置薬を含む)約10,500品目を、その添付文書を情報源として編集しています。国内の一般医薬品に関する基本的な資料です。
『OTC医薬品事典 2020-21』(外部サイト)
・著者名:日本OTC医薬品情報研究会/編
・出版者:じほう
・出版年:2020.4
・所蔵場所:中央図書館4階・医療情報コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113781031
・薬局・薬店で販売されている主要な大衆薬と新指定医薬部外品約2,600品目を収録しています。収録数は少ないのですが、薬の専門家が消費者に説明することを目的に、カラーイラスト、写真を多く用いて分かりやすく編集されています。索引が豊富で症状別索引があるのが特徴です。

先発医薬品の特許が切れた後に、先発医薬品と成分や規格等が同一であるとして臨床試験などを省略して承認される医薬品を「後発医薬品」(ジェネリック医薬品)と呼んでいます。先発医薬品に比べて安価であることが大きなメリットです。

『ジェネリック医薬品リスト 令和2年8月版』(外部サイト)
・著者名:医薬情報研究所/制作
・出版者:じほう
・出版年:2020.8
・所蔵場所:中央図書館4階・医療情報コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113805243
・診療報酬点数上評価すると指定した後発医薬品を、先発・代表医薬品名で引けるように表記・配列したものです。なお、歯科用薬剤は掲載対象外です。
『今日のジェネリック医薬品 2014―2015』(外部サイト)
・著者名:増原慶壮/編 北村正樹/編 「今日の治療薬」編集室/編
・出版者:南江堂
・出版年:2014.7
・所蔵場所:中央図書館4階・医療情報コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113175181
・厚生労働省がホームページで公開している情報と添付文書をもとに、先発医薬品に該当するジェネリック医薬品を調べることができます。また、該当するジェネリック医薬品がない先発医薬品や、先発医薬品のないジェネリック医薬品も調べられます。
『レセプト事務のための薬効・薬価リスト 平成31年版』(外部サイト)
・著者名:医薬情報研究所/制作
・出版者:じほう
・出版年:2019.4
・所蔵場所:中央図書館4階・参考書コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113685847
・レセプト(診療報酬請求明細書)業務向けに薬価基準収載医薬品の薬価、効能・効果、用法・用量、禁忌・併用禁忌、保険の扱い(厚生労働省保険局通知の概要)を掲載しています。
『保険薬事典plus+ 薬効別薬価基準 令和2年8月版』(外部サイト)
・著者名:薬業研究会/編
・出版者:じほう
・出版年:2020.8
・所蔵場所:中央図書館4階・参考書コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113805244
・薬価基準収載医薬品を薬効ごと一般名順に掲載しています。適応・用法情報、生物由来製品および特定生物由来製品の区別もわかります。
『JAPIC漢方医薬品集 2014』(外部サイト)
・著者名等:日本医薬情報センター/編
・出版者:丸善出版
・出版年:2014.1
・所蔵場所:中央図書館4階・医療情報コーナー
・ラベルの記号:499.8
・書誌番号:1113124158
・国内に流通するすべての医療用・一般用の漢方製剤について、組織、効能、用法・用量、使用上の注意などの情報を収録しています。巻末に、医療用漢方製剤の効能・効果に対応する標準病名の一覧があります。
『漢方のくすりの事典 第2版』(外部サイト)
・著者名:鈴木洋/著
・出版者:医歯薬出版
・出版年:2011.6
・所蔵場所:中央図書館書庫
・ラベルの記号:499.8/394
・書誌番号:1111047329
・日本の漢方薬、家庭薬などに配合されている和漢生薬や民間薬の他、中医学で常用されている生薬、欧米のハーブなど計約780種類について解説した資料です。カラー写真も掲載しています。

副作用は添付文書で確認ができます。1、2で紹介した各資料でもご覧いただけます。禁忌事項飲み合わせについては、次の資料が参考になります。

『投薬禁忌リスト 令和2年版』(外部サイト)
・著者:医薬情報研究所/制作
・出版者:じほう
・出版年:2020.4
・所蔵場所:中央図書館4階・参考書コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113775539
・医療用医薬品で、添付文書に警告や禁忌等の記載のあるものを収録し、禁忌、原則禁忌、併用禁忌、原則併用禁忌、重大な副作用等を記載しています。巻末には、医薬品と飲食物・嗜好品等との相互作用の一覧があり、服用時の注意として参考になります。
『妊婦・授乳婦とくすり 改訂第5版』(外部サイト)
・著者名:安田忠司/著
・出版者:ヴァンメディカル
・出版年:2013.3
・所蔵場所:中央図書館4階・参考書コーナー
・ラベルの記号:499.1
・書誌番号:1113030710
・添付文書に基づき、妊婦・授乳婦に投与する際の注意をそのレベル順に並べ、解説しています。

(1)薬を調べる

厚生労働省 医薬品・医療機器(外部サイト)
医薬品や医療機器等の情報を調べる(医薬品医療機器総合機構)(外部サイト)
iyaku Search 医薬品情報データベース(日本医薬情報センター)(外部サイト)
医薬品添付文書や医薬文献など、医薬品情報の検索ができるデータベース。
おくすり110番ハイパー薬事典(医薬品情報研究会)(外部サイト)
病院の薬約1万品目収録。
くすりのしおりR (くすりの適正使用協議会)(外部サイト)
医療用医薬品約16,500種類収録。
上手なセルフメディケーション おくすり検索(日本OTC医薬品協会)(外部サイト)
市販の薬情報の検索。

(2)ジェネリック医薬品を調べる

かんじゃさんの薬箱(日本ジェネリック医薬品学会)(外部サイト)

(3)漢方薬を調べる

日本漢方生薬製剤協会(外部サイト)
漢方医学・漢方薬の概略を分かりやすく解説。

(4)副作用を調べる

厚生労働省 医薬品・医療機器等安全性情報(外部サイト)

参考資料

国立国会図書館ホームページ テーマ別調べ方案内 薬学(外部サイト)
『廣川 薬科学大辞典』第5版 廣川書店 2013年(外部サイト)
※中央図書館では、みなさまの医療情報収集のお手伝いもしています。4階カウンター・電話・電子申請にてお問い合わせください。
※資料提供は特定の治療法・団体・信条などをすすめるものではありません。また、診断・治療・薬などの判断については医療機関へおたずねください。

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教育委員会事務局中央図書館調査資料課

電話:045-262-7336

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ファクス:045-262-0054

メールアドレス:ky-libkocho-c@city.yokohama.jp

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