病気を調べる（改訂5版）

病気を調べるためには、正確な病名を知る必要があります。聞きなれない言葉も多いので、診察時にメモを取るなどすると、ご自分で調べるときに役立ちます。自己診断をせずに医師にご相談ください。
※図書での刊行が少なくなってきているため、信頼できる情報源で調べると良い場合もあります。

※このブックリストは「病気を調べる（改訂4版）」、「病院を探す（改訂3版）」のブックリストを統合して改訂したものです。

病気の概略を知るには、医学事典が便利です。お探しの病名の資料が見つからない場合、まずは事典をご覧ください。診療科目も一緒に調べておくと便利です。

『病気がわかる事典　家庭の医学』（外部サイト）

山川達郎／ほか監修、成美堂出版、2021年　場所：4階　自然科学部門　医療・健康情報コーナー　490

こどもから高齢者の疾患まで、各専門医がわかりやすく解説しています。病気の項目には受診科、原因、症状、治療法が記載されており、症状と病名から調べることができます。

＜ウェブサイト＞

『家庭の医学+』（株式会社保健同人フロンティア）（外部サイト）

図書『家庭の医学』をデジタル化したウェブサイトです。科学的根拠に基づいた医療・健康情報や応急処置の方法、全国の医療機関、市販薬・処方薬などを調べることができます。

『南山堂医学大辞典　第20版』（外部サイト）

南山堂、2015年　場所：4階　自然科学部門　医療・健康情報コーナー　490.3

日本の医学定番辞典です。小項目からも検索でき、医学用語の意味や表記を確認する時に役立ちます。

＜ウェブサイト＞

MSDマニュアル　家庭版（メルクマニュアル）（外部サイト）

メルクマニュアルは世界中で定番の医学事典です。病気の解説だけでなく症状や診断、予防、治療法などについても説明しています。2006年をもって冊子体の刊行は終了し、その後はインターネット上で更新されています。

「Standard textbook」シリーズ（医学書院）

場所：4階　自然科学部門　医療・健康情報コーナー

医学生向けに基礎知識を押さえた標準教科書です。専門性はやや高いですが、事典に掲載のない病名が見つかることも多く、内容も詳細です。診療科名ごとの出版で『標準○○学』のタイトルが目印です。

「病気がみえる」シリーズ（メディックメディア）

場所：4階　自然科学部門　医療・健康情報コーナー　492

「みて、理解する」をコンセプトとした標準教科書です。オールカラーで図版も多く、解説も平易です。診療科名ごとに出版されています。

『病気の地図帳　増補改訂版』（外部サイト）

矢﨑義雄／監修、講談社、2024年　場所：4階　自然科学部門　医療・健康情報コーナー　491.6

医学的な知識がなくても病気になった時の体の変化がわかるよう、図解している図書です。一項目が見開きで完結しています。

一人ひとり症状や治療法は異なりますが、標準的な診断や治療法を知ることで、ご自身の病気の特徴を理解することができます。また、別の治療法を模索するためにセカンドオピニオンを受けるなど、様々な選択肢も広がり、医師との良好なコミュニケーションにもつながります。

『今日の治療指針』（外部サイト）

福井次矢／ほか総編集、医学書院、毎年刊行　場所：4階　自然科学部門　医療・健康情報コーナー　492

治療法を中心に、疾患の病態や診断のポイントがまとめられています。事項索引があり、疾患名や処方薬から検索できます。医師の定番書です。

『診療（治療）ガイドライン』（各科専門医学会／編、金原出版ほか各医学書出版）

場所：4階　自然科学部門　医療・健康情報コーナー

病気の診断や治療で判断に困ったときの手助けとなるように、医学的な情報や専門医の助言がまとめられた“標準的な指針”です。発表媒体は図書、雑誌、ウェブと様々です。医療・健康情報コーナーでは、図書として出版されているガイドラインを収集しています。

＜ウェブサイト＞

東邦大学・医中誌診療ガイドライン情報データベース（東邦大学医学メディアセンター、医学中央雑誌刊行会）（外部サイト）

更新頻度が高く、データも豊富です。ガイドラインの有無と掲載先を確認する際に便利です。

Minds　ガイドラインライブラリ（(公財)日本医療機能評価機構）（外部サイト）

Mindsガイドラインライブラリでは、日本で公開された診療ガイドラインについて、一定の基準で評価選定の上で公開しています。トップページから、診療ガイドラインや一般向けの解説等を検索の上、閲覧いただけます。

＜診療ガイドラインが見つからなかったら＞

診療科別、疾患別の専門書をご覧ください。また、医学教科書にも「病気の標準的な症状・治療法」が記載されています。情報の鮮度が重要ですので、治療法を探す場合は出版年にご注意ください。

＜参考文献を活用する＞

専門書をご覧になるときは、索引・参考文献をご活用ください。索引は目的の病名を探すのに便利ですし、章や巻末に記載された参考文献などから、さらに詳しい情報が得られます。

良い病院・医師の条件は人によって様々です。病院探しを始める前に、ご自分の条件を明確にすると、情報も選びやすくなります。

『病院の実力　総合編』（外部サイト）

読売新聞医療部／編、読売新聞東京本社、毎年刊行　場所：4階　自然科学部門　医療・健康情報コーナー　498.16

全国の医療機関に対して、疾患ごとに「病院選びの指標」となる事項をアンケート調査した結果です。各病院の治療別患者数や常勤の担当医師数などがわかります。

＜ウェブサイト＞

医療情報ネット（ナビイ）　厚生労働省（外部サイト）

診療日、診療科目、対応可能な疾患・治療内容、対応可能な言語など様々な情報から全国の医療機関・薬局を検索できます。

横浜市医師会　地域医療連携センター（外部サイト）

「医療機関検索」では市内の病院・医療機関を名前・地域・診療科目や診療時間・医療体制などから検索できます。夜間急病センターや休日急患診療所の場所も調べられます。

横浜市の医療機関

市内区ごとの医療機関名簿（病院・一般診療所・歯科診療所）などを紹介しています。

日本医療機能評価機構（外部サイト）

日本医療機能評価機構が、一定の基準の下で病院を評価・認定しています。

雑誌には、新しい情報や、より専門的な情報が掲載されています。掲載誌を調べるための論文検索には国立国会図書館サーチ（https://ndlsearch.ndl.go.jp/）（外部サイト）が便利ですが、医療・科学技術分野の情報掲載は少ないため、専門データベースにアクセスする必要があります。

＜ウェブサイト＞

CiNii Research　国立情報学研究所（外部サイト）

学会・協会誌、大学研究紀要、国立国会図書館の雑誌記事索引データベースなど、学術論文情報を検索対象とする論文データベース・サービスです。

医学中央雑誌　医中誌Web（外部サイト）

国内発行の医学・歯学・薬学およびその関連領域から収集された、最も利用されている医学文献情報のデータベースです。中央図書館3階PCリサーチコーナーにて検索ができます。

医学文献検索メディカルオンライン（外部サイト）

医療関係者のための医療情報の総合ウェブサイトです。一般の方は登録できませんが、学会誌、学術雑誌のキーワード検索は会員でなくても利用できます。

PubMed（英語）（外部サイト）

米国国立医学図書館が提供する無料医学情報サービスで、世界中で重宝されている定番のウェブサイトです。

横浜市立大学　医学情報センター（外部サイト）（電話：045-787-2556）

福浦キャンパス（金沢区）にある医学・看護学分野の図書館です。市民利用制度があります。

患者会とは、同じ病気の患者や家族が、情報交換や悩みを話し合うことを目的として作られた団体・グループです。患者にとって必要な情報を、広く一般にも提供しています。

＜ウェブサイト＞

日本患者会情報センター（外部サイト）

横浜市難病講演会・交流会

＜ウェブサイト＞

からだのとしょしつ（外部サイト）

東邦大学医療センター大森病院提供の情報サイトです。

インターネット上の医療情報の利用の手引き（日本インターネット医療協議会）（外部サイト）

医療情報の信頼性をどう判断するかが簡潔にまとめられています。インターネットだけでなく、本などから情報を得るときの参考にもなります。

横浜市医療安全相談窓口（電話：045-671-3500）

お探しの医療機関について、自治体の相談窓口に問い合わせることもできます。

自分に合った良い医療を受けるための方法論、医師とのコミュニケーションのとり方、情報収集法など、患者が持つべき心構えから情報選択のポイントまでがまとめられています。

『医者が教える正しい病院のかかり方』（外部サイト）

山本健人／著、幻冬舎、2019年　場所：4階　自然科学部門　498.0

『患者のコミュニケーション力』（外部サイト）

宮原哲・中山健夫／著、朝日新聞出版、2023年　場所：4階　自然科学部門　490.1

『その医療情報は本当か』（外部サイト）

田近亜蘭／著、集英社、2024年　場所：4階　自然科学部門　490

※このリストは資料や調べ方をご紹介するものであり、特定の治療法・団体などをすすめるものではありません。
　診断・治療・薬などの判断については医療機関へおたずねください。