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デング熱、ジカウイルス感染症など
最終更新日 2021年9月16日
蚊媒介感染症は、ウイルスや原虫等の病原体を持った蚊が、ヒトを吸血することで感染する感染症全般を指し、代表的なものとして、ウエストナイル熱・黄熱・ジカウイルス感染症(ジカ熱)・チクングニア熱・デング熱・日本脳炎・マラリア等があります。
海外では、蚊を媒介する感染症が多く報告されています。
海外へ渡航する際は、渡航前に現地の流行状況を確認し、必要に応じて感染予防や対策を行いましょう。
また、これらの感染症の多くは、日本に広く生息する蚊(ヒトスジシマカ等)も媒介できることがわかっています。
海外で感染して帰国した人から国内に感染が拡大することを防止するため、帰国後も注意が必要です。
感染を防ぐための対策は、感染を防ぐためには(ページ下部)をご確認ください。
蚊媒介感染症のポスター
原因 | ジカウイルス(フラビウイルス科フラビウイルス属) |
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感染経路 | ジカウイルスを保有する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類)に刺されることで感染します。また、献血や性交渉によっても感染する場合があります。 |
発生地域 | アジア、中南米・カリブ海諸国、アフリカ、オセアニア・太平洋諸島、北米地域 |
症状 | 2から12日(多くは2から7日)の潜伏期間の後、軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹、結膜炎等が現れます。また、妊婦の感染は胎児の小頭症発生や神経症状(ギランバレー症候群)の原因となることがわかっています。 |
治療 | 特別な治療法はなく、対処療法を行います。 |
予防 | ワクチンはありません。蚊に刺されないようにすることが、唯一の予防方法です。 |
原因 | デングウイルス(フラビウイルス科フラビウイルス属) |
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感染経路 | デングウイルスを保有する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類)に刺されることで感染します。 |
発生地域 | アジア、中南米、アフリカ等の熱帯・亜熱帯地方で流行しています。 また毎年、世界中で5,000万人から1億人の罹患者がいると報告されています。 |
症状 | 2から15日(多くは3から7日)の潜伏期間のあと、突然の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹等が現れます。一部は重症型のデング出血熱になることもあります。 |
予防・治療法 | ワクチンはありません。また、特別な治療法もなく、対処療法を行います。 |
原因 | チクングニアウイルス(トガウイルス科アルファウイルス属) |
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感染経路 | チクングニアウイルスを保有する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類)に刺されることで感染します。 |
発生地域 | アフリカ、南アジア、東南アジアで発生。平成19年にはイタリアでも流行が報告されています。 |
症状 | 3から12日(通常3から7日)の潜伏期間の後、突然の発熱、関節痛、頭痛、筋肉痛、発疹等が現れます。 |
予防・治療法 | ワクチンはありません。また、特別な治療法はなく、対処療法を行います。 |
原因 | ウエストナイルウイルス(フラビウイルス科フラビウイルス属) |
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感染経路 | 自然界では、鳥(主にカラス)と蚊の間で感染が繰り返されており、ウエストナイルウイルスを保有する蚊(アカイエカ等のイエカ類、ヒトスジシマカ等のヤブカ類)に刺されることでヒトに感染します。 |
発生地域 | アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、西アジアの広い範囲で発生しており、近年まで報告のなかったヨーロッパやアメリカ等の西半球でも流行が発生しています。 |
症状 | 2から14日の潜伏期間の後、突然の発熱、頭痛、背部痛、筋肉痛、発疹等が現れます。重症化すると、髄膜炎や脳炎を発症することがあります。 |
予防・治療法 | ワクチンはありません。また、特別な治療法はなく、対処療法を行います。 |
原因 | マラリア原虫
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感染経路 | マラリア原虫を保有する蚊(ハマダラカ)に刺されることで感染します。 |
発生地域 | アフリカ、アジアや南太平洋諸国、中南米等、熱帯・亜熱帯地方で発生しています。 |
症状 | 10から30日の潜伏期間の後、発熱、顔面紅潮、頭痛、筋肉痛、呼吸器症状、胃腸炎症状等が現れます。また発熱は、発熱期と無熱期を繰り返します。(潜伏期間、症状、発熱の間隔はマラリア原虫の種類によって異なります) 速やかに治療を行わないと、重症化し、死に至ることもあります。 |
予防・治療法 | 抗マラリア薬の予防内服が有効です。また、マラリアと診断されたら、抗マラリア薬の投与を行い治療します。 |
原因 | 黄熱ウイルス(フラビウイルス科フラビウイルス属) |
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感染経路 | 黄熱ウイルスを保有する蚊(主にネッタイシマカ)に刺されることで感染します。 |
感染サイクル |
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発生地域 | アフリカや中南米の熱帯地方で流行しています。 世界保健機構(WHO)の試算によると、年間8万から17万人の罹患者と6万人の死亡者がいるとされています。 |
症状 | 3から6日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、筋肉痛、背部痛、嘔吐等が現れます。多くは感染しても症状がないか軽症のみで終わりますが、発症者の約15%は重症化します。その場合、数時間から一日程度の寛解(完全に治癒していないが、一時的に症状が軽減または消失すること)期に引き続き、高熱の再燃と、黄疸や出血傾向が進行し、20から50%が死亡すると言われています。 |
予防・治療法 | 予防接種が有効です(接種は特定の接種機関でのみ実施しています)。国によっては、入国に際し、黄熱の予防接種証明書の提示を求められる場合があります。また、治療法は対処療法が中心となります。 |
感染が疑われる方が受診した場合、国立感染研究所作成の「蚊媒介感染症の診療ガイドライン(外部サイト)」を参照し、次のとおりご対応ください。
デング熱が疑われる患者を治療する際は、処方する解熱剤にご注意ください。
平成29年度
平成29年6月1日「蚊の対策をバスと地下鉄で呼びかけます~今年の夏も蚊を増やさない!蚊に刺されない!~」(PDF:405KB)
平成28年度
平成28年5月18日「蚊媒介感染症の予防啓発を強化します」(PDF:733KB)
平成27年度
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