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人生の最終段階での医療・ケアに関する検討について

人生の最終段階での医療・ケアを考える(「医療・ケアについての『もしも手帳』」の紹介)

最終更新日 2020年5月11日

「人生の最終段階での医療・ケア」とは

     令和元年8月から、配布場所が拡大しました。詳しくは、 こちら。

近年、医療の発達により、回復が見込まれない状態となっても延命をすることが可能なケースが増えています。

しかし、延命のための処置をするとチューブや機械につながれたままとなるなど、人によっては好まない状態で生き続けることになります。そのため、最期まで充実した人生を送るためにどうしたいかを考える方も増えてきています。

■なぜ、事前に考えるのか

最期を迎えるにあたり、受ける医療やケアについて何を望み、何を望まないのか意思決定をする局面が訪れます。個々のケースによりますが、気管挿管や人工呼吸器の使用、経管栄養、胃ろう等の是非等、いわゆる延命治療といわれる内容を含む治療への自分の希望を表明する必要に迫られることがあります。
しかし、いざ意思決定が必要になったとき、自分で意思表示できる状態とは限りません。病状の悪化や認知症、老衰などその時の状態は不明確です。
そのため、事前に希望を考え、残しておくことが推奨されます。

■医療・介護の現場では

以下のような状況がしばしばおこります。事前に考えるとともに、考える際のプロセスで誰と共有するかも必要になります。

  • 回復の見込みがない病状で、救急で搬送されてきた患者に救命処置を行ったところ、家族が望まない。本人の希望と家族の希望が一致しない。
  • 介護の現場で、本人が認知症のため本人の意思確認ができない。
  • 患者本人の意思表示ができない状況で、延命治療を巡り、家族内で意見が違う(遠方の家族との意思疎通ができていない)
  • 身寄りがなく、救急搬送された際に本人の意思確認ができない。

■どのように考えるのか

アドバンス・ケア・プランニング※(ACP)の考えに基づき、意思決定は主治医等の医療従事者やケアプランに関わる介護従事者との話し合いを経ることが望ましいとされます。
話し合いにあたっては、単なる治療方法の選択ではなく、最期を迎える際に本人が何を重要視するか、人生観や価値観等のバックボーンとなる考えを踏まえた話し合いを繰り返し行う必要があります。
また、家族等の信頼のおける人とも話し合い、考えを共有し、家族や後見人等と医療・介護関係者との関係性づくりを進めておくことが推奨されます。


アドバンス・ケア・プランニング(ACP:愛称「人生会議」)

万が一のときに備えて、どのような医療やケアを望んでいるかについて、本人を主体として家族や信頼のおける人、医療・介護従事者たちがあらかじめ話し合うプロセスのこと。

《目的》

「人生の最終段階」において、本人の人生観や価値観を含め、希望に沿った医療・ケアが行われること

《重要なこと》

  • 本人が主体である
  • 本人の考え・価値観を家族や信頼のおける人、医療・介護従事者が共有する
  • 話し合った内容を記録に残してく
  • 定期的に見直し、繰り返し話し合う

《話し合う内容》

  • 状況(家族構成、病歴、介護サービス等)
  • 価値観(大切にしていること、気がかりなこと等)
  • 意向(希望する医療・ケア、最期を過ごす場所等)
  • 意思決定できなくなったときに代わりに医療・介護従事者と話し合ってほしい人など

横浜市の取組~医療・ケアについての『もしも手帳』~

横浜市では、人生の最終段階での医療・ケアについて、市民の方それぞれが元気なうちから考え、希望を意思表示できるよう医療従事者や介護従事者、弁護士等の多職種からなる検討会を開催し、啓発の方法を検討してきました。
そして検討会での議論を踏まえ、市民の方への啓発ツールとして「医療・ケアについての『もしも手帳』」(PDF:3,013KB)を作成しました。

■もしも手帳の目的

「人生の最終段階」での医療やケアについて、自分の考えを残しておくために、元気なうちから考えるきっかけとなることを目的としています。また、本人の考えを家族等の信頼のおける人や医療・介護従事者などと話す際の手助けとなることも期待しています。

■内容・形式

「治らない病気等になり」かつ「意思表示ができなくなった」ときを想定し、中面に3つの質問を用意しています。選択肢をチェックする方式とし、回答しやすくしています。

見開き面には最後を迎えるまでの身体機能の変化について、代表的な3パターンの特徴を紹介しています。

  • がん
  • 全身の機能は比較的良好に保たれた期間が続く
  • 死亡前1〜2か月で、急速に状態が悪化する
  • 予後の予測が比較的容易
  • 心不全・呼吸不全(慢性疾患)
  • 感染症の発症などによる急激な悪化と改善を繰り返しながら穏やかに状態が悪化する
  • 死亡直前は比較的急速に変化する
  • 認知症・神経難病・老衰
  • 全身の機能が低下した時間が長く続く
  • 全体的にゆるやかな低下が続き、死亡まで機能が低下していく

■使い方

1、「考えてみる」

まずはご本人が質問に答えながら、自分の考えを整理してみます。
考える際には質問の順にこだわらず、答えた質問を振り返ることも有効です。

2、「話し合ってみる」

もしも手帳を見ながら、ご本人が整理した考えを人生の最終段階の医療・ケアにおいて関わってもらう人たちと話し合います。
これにより、ご本人が「もしも」の際にご本人が望む医療・ケアを関わってもらう人に伝えることができます。また、話し合うことで考えている内容がより深まる可能性もあります。

3、「かき直す」

話し合いや時間の経過、状況の変化によってご本人の考えが変わることがあります。考えが変わった際は再度かき直しておきます。かき直したらまた話し合いをしておくようにします。

■形態・配布方法

見開きで薄く、持ち運びしやすいコンパクトなサイズ(9.5cm×13cm)です。
お薬手帳のケースとセットでお配りします(説明チラシ(PDF:833KB)も合わせてお渡しします)。
考えた内容を携帯することで、かかりつけ医やかかりつけ薬局等との話し合いにつながります。

■配布場所

市内全域の各区福祉保健センター高齢・障害支援課在宅医療連携拠点地域ケアプラザで配布を開始しました。
お近くの薬局、診療所などの医療機関でも配布している場合があります。(下記リスト参照)

■注意事項

もしも手帳は「遺言書」や「事前指示書」ではなく、法的拘束力や救急現場での強制力はありません。

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このページへのお問合せ

医療局疾病対策部がん・疾病対策課在宅医療担当

電話:045-671-2444

電話:045-671-2444

ファクス:045-664-3851

メールアドレス:ir-gantaisaku@city.yokohama.jp

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