ここから本文です。
9月号 秋は防災の季節 地震・火災体験ツアーリポート
横浜市民防災センターでは、「風水害体験ツアー」や「地震・火災体験ツアー」などを通して、分かりやすく楽しく防災・減災について学ぶことができます。今回は「地震・火災体験ツアー」に行ってきました!
最終更新日 2024年1月19日
災害シアター
まずはじめに、「災害シアター」で映像を通じて、防災について学びました。
今回は『ぐらがくる』というコメディタッチで分かりやすく、「自助・共助」の大切さを学ぶことができる映像を視聴しました。
楽しい雰囲気の映像でしたが、災害に備えることの大切さや、「自助・共助」の必要性が丁寧に紹介され、防災への意識を高めることができました。
他にも、幼稚園児などの子どもにも分かりやすく作られたアニメーションや、大人向けの少し怖いテイストのものなど、いくつかの映像があり、参加者の希望に沿った内容を選ぶことができます。
地震シミュレーター
次に、「地震シミュレーター」で地震体験をしました。
震度3から7までの揺れや、東日本大震災や阪神淡路大震災などの過去の地震、戸建住宅や超高層ビルの揺れなど、さまざまなシチュエーションの揺れが体験できます。
シミュレーターでの体験なので、前もって揺れが来るとわかっている状況ですが、それでも立っているのがやっとでした。実際にはこの揺れが突然やってくるという恐ろしさを、改めて認識することができました。
また、室内や室外などの選択したシチュエーションに応じて、どのようなものが倒れ、落ちてくるのかの再現映像がスクリーンに映し出されます。
実際の震災時に同じようになるとは限りませんが、備えの参考にすることができます。
火災シミュレーター
続いて体験したのは、「消火体験」と「煙体験」の2つの体験からなる「火災シミュレーター」です。
「消火体験」では、消火器を使った消火活動の疑似体験ができます。モニターに表示される火に向かって、専用の消火器を使い、上手く命中させると火が消えます。消火器の使い方や消火のポイントなどを、ゲームのような感覚で、楽しく学ぶことができます。
ちなみに、一般的な消火器は射程距離が3~5m程度で、10~15秒ほどで消火剤を出し切るため、ある程度近づいてから、炎ではなく、燃焼しているものに向けてかけると良いそうです。また、炎が天井まで到達しているような場合には、無理せず、避難しましょう。
「煙体験」では、体に害のない煙を充満させた通路で、煙からの避難行動を体験できます。
体験とはいえ、視界不良の中、避難は十分に困難でしたが、実際の火災では熱さもあり、煙も黒く、有害物質が含まれるなどさらに過酷になるようです。
火災というと火が怖い、と思ってしまいがちですが、煙の怖さも忘れてはいけませんね。
減災トレーニングルーム
最後に「減災トレーニングルーム」で、これまでの体験の総まとめとして、地震発生から避難までを疑似体験しました。
まず、地震が発生した際は、机などの下に避難します。基本的な方法ですが、実際にこれで助かった方も多くいるそうです。
揺れが収まったので、屋外へ避難する準備として、ヘルメットや非常用持出袋などを装備していると、ストーブにタオルが落下し、火が出ました。慌てず、消火器を使って消火します。先ほどの消火体験で学んだことがここで生かされました。
屋外へ避難する前に、コンロを消し、ブレーカーを落とすことで、火災を予防します。
家庭ごとに事情が異なるため、地震発生時の対応も人それぞれ異なってくることになりますが、自分の家だったらどうするのか、ということを考える良いきっかけになりました。
今回参加した「地震・火災体験ツアー」を含め、横浜市民防災センターの体験メニューでは、災害に対する備えの大切さを再認識することができるとともに、ガイドスタッフから、災害時の実体験に基づく具体的な話や役に立つ豆知識などを教えてもらうこともできます。
地震はいつ起こるかわからない、今この瞬間に起こっても不思議ではないものです。だからこそ、今すぐに備え、身を守る行動を学んでおくことが大切ですね。
【施設概要】
横浜市民防災センター
神奈川区沢渡4-7
体験ツアー予約方法はこちらをご確認ください。
リンク先=https://bo-sai.city.yokohama.lg.jp/inquiry/(外部サイト)
関東大震災写真展
神奈川変電所と石油工場の火災(現横浜駅の建設地)
市庁舎にて、98年前に発生した関東大震災の写真展が開催されます。
横浜市内における被害状況を知り、防災に対する備えを改めて考えてみましょう。
【開催日】令和3年9月25日~9月30日まで
【場所】横浜市役所アトリウム 展示スペースB
【展示内容】関東大震災当時の写真約30点
このページへのお問合せ
横浜市民防災センター
電話:045-312-0119
電話:045-312-0119
ファクス:045-312-0386
ページID:668-001-293