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南消防署蒔田消防出張所(新築)
最終更新日 2019年2月13日
南消防署蒔田消防出張所
名称 | 南消防署蒔田消防出張所 |
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所在地 | 横浜市南区宿町3丁目 |
構造規模 | 地上3階建て、鉄筋コンクリート造 |
延べ面積 | 768.41m2 |
設計 | 有限会社湯澤建築設計研究所 |
工期 | 平成26年11月~平成28年2月 |
施工 | 【建築】馬淵建設株式会社 【電気】株式会社横山電気工業 【空調・衛生設備】相模設備工業株式会社 【通信指令】日本電気株式会社 |
外観
外観
ホースタワー
車庫
車庫上部
訓練室
受付
事務室
廊下
階段室
厨房及び食堂
男子洗面所
女子洗面所
救急消毒室
設計者からのコメント
【4つの基本コンセプト】
以下の4つを基本方針として設計を進めました。
1.消防車や消防隊員の活動が身近に感じられ、地域の安全を見守る「地域防災の核」となる消防出張所。
2.狭小敷地ながらも空地や植栽帯を確保するなど屋外空間を充実させ、プロムナード沿いの良好な角地景観形成。
3.建物内外でスムーズな消防活動動線となるコンパクトな平面・断面計画。
4.市民のみなさんが親しみ、安らぎを得られるよう、緑化や内装材の木質化。
【外観コンセプト】
中学校、教会が面する街として重要な交差点であることを考慮して、大きな2つのボリュームからなる簡潔な構成としました。
車庫・事務室からなる下部のボリュームは、「地域防災の核となる開かれた庁舎」として消防車や消防隊員の活動が地域にとって身近なものとなる開かれた構成となっています(吹付けタイル仕上げ)。
訓練室のある上部のボリュームは「消防隊員の活動のシンボル」として街を守るための消防隊員の日常訓練の場を象徴化したものとし、下部ボリュームとは異なる仕上げ材としました。構造上、上階は軽量化を図るために乾式仕上げを採用し、鋼板折板仕上げとしています。
地域のランドマークになるホースタワーは見通しの良い交差点側に配置しています。また、ホースタワー自体を緑化し景観にも配慮しています。
【コンパクトな平面・断面計画】
計画敷地は非常に狭いため、横浜市の同規模の消防出張所が通常2階建てなのに対して、この消防出張所は3階建ての計画となっています。
このような敷地条件のため非常にコンパクトで無駄のない機能的な平面・断面計画が要求されました。
1階には消防車などが収納される車庫と受付・事務室が配置されています。事務室は道路側の2辺がガラス張りの見通しの良い事務室になっており、地域の防犯効果を期待できます。
また、壁仕上げは温かな木質素材で仕上げられており、受付に来る市民のみなさんに親しみや安らぎをあたえる空間としています。
2階は階高の高い車庫の周囲を取り囲むように仮眠室などの消防隊員のバックヤードとなっています。西面には西日除けスクリーンを設置し、空調負荷の低減を図るほか、視線もコントロールしプライバシーの確保を図っています。
3階は訓練室、食堂、休憩コーナーなどが配置されています。2階に比べてひとまわりボリュームが小さいので、2階の屋上部分は3階のテラスや室外機置き場として活用されています。テラス部分は屋上緑化やコンクリート保護層のある外断熱とすることで、ヒートアイランドの抑制や空調負荷の低減を図っています。
建物中央に位置する階段は各階どの部屋からもアプローチしやすい位置にあり、スムーズな消防活動動線を実現しています。
断面計画で特徴的なことは、1階にある車庫の高い階高を有効に利用したということがあります。高い階高の車庫周囲に事務室と消防隊員のバックヤードとなる仮眠室などを2階建てで計画することで、建物の高さを抑え、工事費の縮減も図っています。
また、事務室は浸水被害に備え地面より約60cm嵩上げしています。
さらに、北側道路側は3階部分をセットバックさせて、地域への圧迫感を軽減しています。
公共建築部では、公共建築物の設計、建設を担当しています。
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電話:045-671-2956
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メールアドレス:kc-eizenkikaku@city.yokohama.jp
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