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日限山地域ケアプラザ (新築)
最終更新日 2019年2月12日
日限山地域ケアプラザ
名称 | 日限山地域ケアプラザ |
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所在地 | 横浜市港南区日限山1丁目 |
構造規模 | 鉄筋コンクリート造、地上2階建て |
延べ面積 | 733.5m2 |
設計 | 株式会社みかんぐみ |
工期 | 平成27年4月~平成28年2月 |
施工 | 【建築】株式会社伊勝 【電気】新興電設工業株式会社 【空調・衛生設備】有限会社佐藤工業所 【昇降設備】中央エレベーター工業株式会社 |
西側正面全景
東側外観全景
西側外観(夜景)
アプローチ
エントランス・エレベーター
事務室からエントランスホールを見る
廊下
階段
事務室
ホール
多目的ホール
地域ケアルーム
ボランティアルーム
調理室
バルコニー
授乳室
男子トイレ
女子トイレ
多目的トイレ
設計者からのコメント
日限山地域ケアプラザは、横浜市港南区では9館目となり、敷地は、公園やグラウンド等の地域に開かれた広い緑地帯が多く残る山の頂上付近に位置しています。
敷地上空にある送電線の制約によって、敷地西側に広く残される空地を、地域に開かれた庭として位置づけ、緑地帯を寸断せず、地域の緑を連続させるように配慮しました。また、隣接する日限山自治会館の連携をはかり、広場の一体利用を可能とし、敷地条件のなかで、空間を最大限に活用した地域ケアプラザとしました。
オープンな広場を介して、南北に50mの間口、奥行7mという細長い建物となり、特別高圧架空線下という特殊な条件によって、奥行や高さの制限がありますが、それがデメリットにならぬよう、階高を抑えつつ天井高を確保できる構造とし、広がり感があり、わかりやすく多目的に利用できる平面計画としています。
西側の大きな庇や避難を考慮したバルコニーが縁となり、そこからケアプラザ内のアクティビティを垣間みることが出来る一方で、東側の住宅地にも背を向けぬ様出入り口を設け、窓やベンチの配置の工夫やスカイラインの変化によって、地域になじむ表情をもたせています。
建物の中央付近に玄関ホールを設け、その両側に必要諸室を配置することで、コンパクトな動線計画としています。また、玄関ホールに隣接する情報ラウンジの吹き抜け空間は、重力換気を促せるよう、南西側に延びた庇の下から風を取り込み、東側の高窓から抜ける風通しの良い空間としました。
全長約50mにわたって伸びる庇は、長く水平に延びるスラブラインと開放的な大きなバルコニーによるシンプルなファサードを印象づけ、地域ケアプラザに訪れた人々の寄り付きとなるだけでなく、日射遮蔽機能としての役割を担っています。
本建物の主体構造は、壁式鉄筋コンクリート造とし、一部、建物西側には鉄骨造のバルコニーを取り付け、先端にある鉄骨柱と、RC躯体とで支持しています。先端の鉄骨柱は、バルコニー上部のRC庇の支持構造にもなっているため、2階床面より上にそのまま建ち上がり、RC庇は鉄骨造バルコニーの建方後に屋根スラブコンクリートを打設する計画としました。室内外の壁面に、コンクリート打放し面が多くある建物であり、コンクリートの耐久性や建物の美観上から、ひび割れやコンクリートの色むらが生じないよう配筋、型枠建込み、スリーブの配置、コンクリート打設に至るまで、綿密な計画を立て、送電線による制約にも柔軟に対応できるよう、施工者及び監理者と協力し合い、工期内に良質なコンクリートが打設できるよう躯体工事監理に努めました。
内装計画では、温かく落ち着いた色彩を基調とした素材を選定し、家具や建具、手摺等の利用される皆様の手に触れる部分は、積極的に木質化を図りました。また、より多くの方々に利用して頂けるようわかりやすい案内表示とし、指定施設整備基準適合施設として、バリアフリー対応にも配慮しました。
今後、この建物が横浜市港南区日限山の福祉・保健活動を主とした地域の寄りどころとして、皆様に親しまれ、大切に使われ続けることを願っております。
公共建築部では、公共建築物の設計、建設を担当しています。
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電話:045-671-2956
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