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こんろ火災

最終更新日 2024年7月18日

住宅火災の出火原因ワースト1位は「こんろ」です。

市内で発生した住宅火災の出火原因はこんろが最も多くなっており、出火の経過としては、「放置する・忘れる」「可燃物が動いて火源に触れる」「使用方法不良(清掃の維持管理不適等)」等となっています。

市内住宅火災における最近の傾向を示したグラフ

     ※配線器具とは、壁付コンセントやテーブルタップなどをいいます。

こんろ火災を防ぐために

対策① 火をつけたらその場を離れないようにしましょう!

火元を離れ電話している間に出火したイラスト

こんろ火災の出火経緯として、最も多いのは『放置する・忘れる』です。
 〈過去に発生した火災事例〉

  • 豚の角煮を作っていたところ、寝てしまい、時間経過とともに鍋の中身が炭化し空焚き状態になり、出火した。
  • 揚げ物を作るため、食用油の入った鍋を加熱しようとガスこんろに点火した後、電話がかかってきたため、その場を離れたところ、食用油が過熱し出火した。

このように、こんろ火災の多くは、使用者の不注意により発生しています。

対策② こんろ周りやグリルはこまめに清掃しましょう!

こんろの油汚れを放置したまま使用していると、こびりついた汚れや油が加熱されて、出火する危険性があります。
また周囲に燃えやすいものを置いておくことも、火災につながる危険性があります。
火災を防ぐために、定期的なお手入れをお願いいたします。

対策③「着衣着火」には要注意!

着ている衣類に火が付くことを「着衣着火」といいます。
燃えひろがると、重度のやけどや死亡事故につながる可能性があります。
 〈着衣着火を防ぐポイント〉

  • 調理の際は、ゆったりした服や袖口の広がった服を避ける。
  • 鍋底から炎がはみ出さないよう適切な火力に調整する。
  • 防炎処理(*)されたアームカバーやエプロンをつける。

   (*)防炎製品の詳細については、こちらをご覧ください → 防炎表示と防炎ラベル(外部サイト)

〈もしも衣類に火がついてしまったら…〉
 万が一、炎が衣類に燃え移ってしまったら、素早く衣服を脱ぐか、水をかけるタオルなどで叩くなどして消火してください。
 背中などで手が届かない場合は、近くに浴室があればシャワーによる消火してください。
 水による消火ができない場合は、その場に倒れて左右に転がり消火してください。

    対策④ Siセンサーコンロを使用しましょう!

    Siセンサーコンロとは、全てのバーナーに次の3つの安全装置が搭載されているコンロです。
     〈Siセンサーコンロの安全装置〉

    • 鍋底の異常な過熱を検知し自動消火する『調理油過熱防止装置』
    • 煮こぼれなどで火が消えると、ガスを遮断する『立ち消え安全装置』
    • こんろと魚焼きグリルの火を一定時間で消火する『消し忘れ消火機能』

    万が一の際に、自動で消化することで火災を防いでくれます。
    複数あるバーナーのうち1つだけに温度センサーが設置されている場合があります。
    揚げ物調理をする際は、必ず温度センサーが付いているバーナーを使用しましょう。

    食用油が発火する前には煙が発生しますので、調理中の出火防止には住宅用火災警報器(煙式)の設置も有効です。

    対策⑤ カセットコンロは正しく使用しましょう!

    カセットこんろは持ち運びがしやすく、便利な道具ですが、使用方法を誤ると大きな事故につながります。
    使用する際には取扱方法をよく確認し、正しく使用しましょう。
    〈危険な使用方法〉

    • カセットこんろに適合していない/古いカセットボンベを使用している。

      →ガス漏れや爆発する恐れがあります。

    • 調理以外の用途(木炭や練炭の火おこしなど)に使用する。

      →カセットボンベが過熱し、爆発などの恐れがあります。

    • こんろを覆うような大きな調理器具は使用しないようにしましょう。

      →調理器具の熱がカセットボンベに伝わり爆発することがあります。

    • 2台以上並べて使用する。

      →熱がこもり、カセットボンベが過熱、爆発する恐れがあります。

    ガストーチの取扱いに注意!

    カセットボンベが正しく取り付けられていないことに起因した火災が多く発生しています。

    ガストーチとは

    カセットボンベに接続して用いる簡易的なガスバーナのことです。
    正しく使用すれば便利な道具ですが、使用方法を誤ると危険です。
    使用する際には取扱方法をよく確認し、事前に点検しましょう。

    予防対策

    ・取扱方法をよく確認しましょう
     簡易的な製品ですが、製品によって機能・性能は様々ですので、取扱説明書を良く読みましょう。
    ・事前に点検しましょう
     カセットボンベが正しく取り付けられていない場合などがありますので、使用前に必ず点検しましょう。
    ・古いボンベに注意
     古くなって劣化したボンベが原因でガス漏れを起こすこともありますので、腐食や変形しているものは使用しないようにしましょう。

    電気調理器(IH調理器、電気こんろ、電気クッキングヒータ等)は安全?

    『こんろ火災』というと、実際に火を使うガスこんろからの火災をイメージし、「IHコンロなど火を使わない電気調理器からは火災は起こらない」考える人も多いのではないでしょうか?
    しかし、炎の出ない電気調理器具は、ガスコンロと比べて電源が入っているかどうかわかりにくいという特徴があります。
    過去のこんろ火災の中には、電気調理器から出火しているケースもあり、火を使わないからといって油断はできません。

    飲食店での『こんろ火災』が増えています。

    住宅でのこんろ火災は、Siセンサーコンロや住宅用火災警報器の普及により減少しているものと考えられます。
    一方、飲食店や店舗などのこんろは、安全装置がない大口こんろが多いため、火災に至ることが多いと推測されます。
    使用中はそばを離れないことや、使用後はスイッチを切ること、周囲を整理整頓することなど、これまで紹介してきた注意事項を同様に守ってください。

    こんろは日常生活には欠かせないものですが、そのほとんどは使用者の不注意により火災が発生しています。この機会にもう一度こんろからの出火防止について考えてみましょう。

    このページへのお問合せ

    消防局予防部予防課

    電話:045-334-6406

    電話:045-334-6406

    ファクス:045-334-6610

    メールアドレス:sy-yobo@city.yokohama.jp

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