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インタビュー4

最終更新日 2019年1月16日

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→vol.4

(このインタビューは2005~2007年に実施したものです。)

井手さん

大棚町

井手佐智子さん

大棚町生まれ
すぎの森幼稚園卒
横浜市立中川小学校卒
横浜市立中川中学校卒
神奈川県立荏田高校卒
その後もご実家から通学、通勤され、
結婚後も大棚町の
現在のお宅にお住まいです


そこはまるで天上の景色。
花々のあふれる春の早渕川。

早渕川に産湯をつかり…とまではいかずとも、生まれてからずーっと早渕川と一緒に暮らしてきた、いつも元気で笑顔いっぱいイメージの女性、井手さんをインタビューしました。言葉の端々に、結婚後もこの地に住み続けることをえらんだという「ふるさと」早渕川や都筑への愛が感じられる、とてもあたたかくすてきなお話をうかがえました。

朝はカメと一緒にラジオ体操?!

─リビングから川の水面が見られるし、空も広くていいですね

この部屋から見る川が好きなの。朝6時半にラジオ体操を始めるころになると、アゴ(護岸の下の犬走りのような通路部分をこう呼んでいるとか)から出てきて、川の中のあの流木にイシガメが甲羅干しに登ってくるの、ご出勤って感じで。一匹また一匹と流木にあがってきて10匹。流木の上のてんこ盛りのカメを見るのが毎朝の楽しみの一つよ。
ここは歴博通りにも近いけれど、すごーく静かでせせらぎの音も聞こえるし、陽が高くなってくると川面に反射した光が天井にキラキラうつる、それも好き。
でも一番まちどおしいのは、春ね。川の護岸にナノハナとムラサキハナダイコン(諸葛菜)がパーっと咲く頃になると上流からサクラの花びらが流れてくるの。
今年は寒かったせいか、ちょっぴりずれたけれど、菜の花の黄色と花菜の紫色でうめつくされている中を桜の花びらのピンクがゆっくり流れていくのを一度見たら忘れられない。天国を流れる川ってこんなではないかと思うくらい夢のようにきれいよ。あぁ今年もこの景色を見られてよかったなぁと思うの。つぎの春には絶対見てね、おすすめですから。

川の中にあった?生家

─早渕川の思い出はいっぱいありそうですね

早渕川の護岸整備工事で(今お隣にある)実家を建て替えるまで、小学校の低学年くらいまでは、うちは今の川の真上くらいの位置にあって、すぐ土手だった。水もすごくきれいだったから母はよく洗い物・姉や私のオシメなんかも洗っていたんですって。私はもちろん覚えていないけど(笑)
物心ついたときから川は身近な存在だったからよく遊びました。ザリガニ釣ったり、ダムをつくったり、今はコイしか見えないけれど、サカナもいっぱいいたし、特にハヤって体の下側が銀色でキラキラしていてきれいなのね。(前回の吉野先生のインタビューを見ながら)そうそう、吉野先生の体験とダブるわね。横浜線の音も聞こえたし…。
ヘビはいっぱいいたわよ、自転車で川沿いを走っているとアオダイショウが土手沿いの木からブラーンて下がってきたりして。よく犬とか猫が入れられた段ボール箱がドンブラコって流れてきたのも思い出すわね。まだ生まれてすぐ位の子犬とか子猫を川に流して捨てるのでしょうけど、かわいそうなのでうちのところで引き上げて飼うはめになる。ほんとによく段ボールが流れてきたわね。

─川はよく氾濫しました?

普段は土手の下のほうでちょろちょろ流れている小川みたいな感じなのに、ちょっと雨が降るとすぐに膝くらいまで水が出ちゃう。飼ってたウサギが小屋ごと水没して溺死したのはショックだったし、鎖につないであった犬がアップアップしてて、すんでのところで助けたっていうこともあった。整備工事前の小学校低学年のときは午前中であろうが少しまとまった雨が降ったらすぐに授業を取りやめて帰されるわけ。今考えるとひざまでの水の中を一年生とかを帰すほうが危ないように思うけれど。でもそれが毎回だったわね。

小学校から、バス通学。今でも歌える中学の校歌。ヒッチハイクで登校も。

─小学校は中川小ですね、あの山の上から雨の日帰るのも勇気がいった…

いえいえ、まだ低学年の頃は清林寺の下にあったの。私は吾妻山の停留所からバス通学(!!)をしていたし、遠くから通う子供はみんなバスで通ってた。あちらの茅ヶ崎城址の下辺りからも橋を渡って──そういえばまだ(茅ヶ崎橋は)木の橋だったのよね──このバス停まで結構人の行き来がありましたね。東横線に出るか田園都市線に出るかどちらにも便利だったこともあるけれど。
高校時代はバスを柚子の木で降りたら友達と学校までヒッチハイク(!!)するのが、しょっちゅう。みんな親切に乗せてくれてた。今じゃ考えられないけど、のどかだったわねぇ。
中川小も、いまは「なか中」のグランドの横に講堂・体育館として使っていた建物が残っているだけですっかり何もなくなっちゃってるけど、あの講堂のならびに理科室とかがあって怖かった思い出があるわ。

─あの建物は風情があっていいですよね。

そういいでしょ、なんか残しておくだけじゃなくて使ってあげたいわよね。あの横に張った板(下見板)の外観が捨てがたいわよね。小4くらいかな、その中川小学校が新しくなって引っ越すときは、みんな自分の椅子を持ってアリの行列みたいにぞろぞろ歩いて引越ししたのを思い出すわ。
そういえば、早渕川って言葉がすぎの森幼稚園、中川小、中川中学校の校歌のすべてに入っているのよね、川の近くに住んでいたからすごくそれがうれしいっていうか、あぁ早渕川ってすごいんだなってなんとなく誇りだった。「なか中」の校歌はいいのよ。ほんと名曲、♪山は富士が根秀峰を仰ぎ川は早ぶち瀬はなりとよむ─って今でも歌えるくらい。「なか小」の校歌もゆったりしていていいし、「すぎの森」の園歌は、ちょっと早くって♪すっきっ、すき、すき、すっきっ─て、やっぱり覚えてるものね。息子たちにつきあって、もう一度学校に行ってるようなものだから。

─ずっとここで育って、学校もここから通って、結婚してからもここですよね。

そうなの、高校のときから私はここに住むんだっていってたの。なぜだかわからないけど好きなのよ、この川のそばが。でも川の南、向こう岸に住んでるお友達に聞くとそれほど川のイメージはないみたいね。家の前に、こう、川が流れてるっていう感覚はこちら側の感覚かもしれない。

─ご親戚も多い

向こうに見える茅ヶ崎城址のふもととかが伯父、この川沿いにも叔父の家があるのでいとこたちも多くこの辺りに住んでいるわね。どうも、昔鎌倉時代に北条氏の家来として移り住んで以来らしい。でもなんか今茅ヶ崎城がツルツルになってるわね。向こうのマンションが見えるくらいスカスカでどうしちゃったのかしら。

─公園にするということらしいですね。孟宗竹が侵食しすぎたので伐採したら竹林の下草ってもともと少ないからスカスカになっちゃったって

そういえば、歴史博物館の前も、ケーキを切ったみたいにスパーってね。あそこも茅ヶ崎城も昔は竹もあったけれど木もいっぱいあってよくあそんだもの。ひみつ基地とか作ったり、木登りしたり…。でも少し木は残しておいてくれてるみたいね。山の上に杉山神社のお社があったからかしらね。(前回すぎの森幼稚園横の神社跡の写真を見ながら(画像:214KB))都筑っていたるところに杉山神社があったのよね。

古くからの人も、新しい人も一緒にまちのことに関われるようにしたい

─ニュータウン開発でだいぶ風景も変わってきていると思いますが、どう思います?

これが人がいなくなっちゃうような変わり方だったら困るけれど、にぎやかになるのはうれしいわね。自分の生まれ育ったところを気に入ってくれる人が増えるってことはうれしいし、もっといいところを知ってほしいなと思うし。
地下鉄ができたので子供たちの学校を選択する幅が広がったのはいいことだと思う。できた当初はセンター北なんか駅を降りる人が5人ぐらいしかいなかったんだから、そりゃにぎやかになるっていいわよ。でもよく考えると、谷戸のほんと水ったまりだったところを埋めたり、山を切り崩したような場所のおうちは地震とか来たとき大丈夫なのかしらって時に思うこともあるわ。(我が家もそのうちのひとつ?─記者)

─早渕川に関しての願いみたいなものってありますか?たとえば第3部会では早渕川の両側をプロムナードとして歩けるような道に整備していくことも提案しているのですが

土手ね。土手がいいのよ。いま子供たちって行き場がなくてコンビニとかでたむろするだけじゃない。土手にすわって夕陽を眺めたり、青春って感じでいいのにね(笑)でも整備もいいけれど、やっぱ、水がきれいじゃないとだめよね。
川全体気味が悪いくらい真っ白になることがよくあるのよ、ご近所の方がすぐ通報してくれるの。何匹かコイも死んだことがあるし。開発工事の泥なのかなんなのかわからないけれど、結構頻繁に真っ白になる。水質自体は中学の息子が去年調べて(右の写真を参照)まあまあきれいなほうらしいけれど、それでも、昔と比べたらね。

─私たちのいる第3部会で南と北で切れている緑道をつなげていこうという提案をまとめています。ここの近くの茅ヶ崎橋を通るルートの案も考えたのですが(南北緑道連結ルート図参照

みなきたウォークができて便利になったし、みんなよく使っていると思うわ。緑道は、自転車やウォーキングで廻ったりするけれどグルーッとはできないのよね。今れんげ公園から降りてきてその先がないのよね。茅ヶ崎橋から大塚歳勝土に上がってゆく緑道とまでは行かなくても歩くのにいいみちがあるといいわね。バス通りの車がとっても多いから横断するあそこを何とかしなくちゃね。
それと、歴博通りと地下鉄の間に早渕川までいけるように道ができているけれどあの原っぱはどうなるのかしらね。

─あそこは、親水公園として秋ぐらいにオープンするのだそうです

しんすい?浸水じゃなくて親水ね。あそこは犬の散歩にちょうどいいわ。川にも降りられるのね。桜も植えてくれたようだし楽しみだけど、草ボーボーだわよ。どうするのかしらね。

─あの親水公園はほかの公園と違って区の管轄じゃないので、普通の愛護会方式じゃなくて別の組織の愛護会を立ち上げるらしいです。7月ごろから募集をしていくとか聞きました

愛護会って?(いわばゴミ拾いとか、草刈とかやる人たちを募集するってことで──記者)
そうなの。後から来た人たちがいろいろ考えてくれてるのね、もとから住んでてしかも近くのうちみたいなところもやらなきゃね。そういう情報があんまり伝わってこないのはなぜかしらね。新しく来た人たちの中で終わっちゃわないでもっといろいろ知り合えるきっかけがあるといいわね。こういうインタビューでいろんな人を紹介するのはとてもいいじゃない、もっとやってね。
それとなくハッパをかけていただきました。行動力とシンの強さそして、ユーモアあふれる井手さんが、このまちをすごーく好きなわけが少しわかったような気がします。これからも、ずっと早渕川と都筑を愛していってくださいね。ありがとうございました。


井出家のリビングより──毎朝流木にてんこ盛りのカメが…




名曲、中川中学校校歌はこのホームページから(外部サイト)



昔よく遊んだという山は公園として整備された



若者たちがたたずむ



中学生の息子さん涼平君の力作「川の水の水質調査」



家の前を流れる川の行く末が、鶴見川という全国水質ワースト3の川という悲しい結果に衝撃を受けた彼は、支流各地を巡り水質を検査した。



親水公園
ビオトープとなるワンドを備えた親水公園


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