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第9回横浜市都市美対策審議会表彰広報部会議事録(平成25年10月21日開催)

最終更新日 2020年2月27日

第9回横浜市都市美対策審議会表彰広報部会議事録

概要
議題
  1. 第7回横浜・人・まち・デザイン賞まちなみ景観部門について(審議)
  2. その他
日時平成25年10月21日(月曜日) 午後3時から午後4時30分まで
開催場所横浜市開港記念会館2階7号室(中区本町1-6)
出席者
(敬称略)
委員:佐々木葉(部会長)、金子修司、鈴木智恵子、関和明
書記:青木治(都市整備局担当理事(企画部長))、綱河功(都市整備局都市デザイン室長)、
小池政則(都市整備局地域まちづくり部長)、塚田洋一(都市整備局景観調整課長)
欠席者委員:竹谷康生
開催形態公開(傍聴者なし)
決定事項議題1:選考方法について了承した。また、選考方法やPR手法、募集リーフレットの体裁等について本日の意見をもとに引き続き事務局で検討を行う。
議事

議事

1 第7回横浜・人・まち・デザイン賞まちなみ景観部門について(審議)
資料を用いて事務局から説明を行った。
○佐々木部会長

それでは、きょうは選考の進め方にかかわることの議論ですので、今ご説明いただいたところはどこでもいいと思いますので、ご質問、ご意見をいただければと思います。いかがでしょうか。

○鈴木委員

賞の広報についてですけれども、大分力をまた入れるように、いろいろと新しいところでも広報するということになって、また私は拝見していないのですけれども、パネル展をやっているし、やはりやる前とやった後の結果を、両方市民の皆さんに知っていただくような広報はすごく大事だと思うので、すごくいいことだと思います。ほかに、例えば、横浜市でテレビ神奈川の番組枠を持っていますね。ああいうもので、写真もいいですけれども、実際にだれかが尋ねていくようなちょっとした番組をつくって、こういうものがありますみたいな紹介の番組などをすると、割と親しみやすくていいのではないかと思うのです。
あと、前回のときもご提案をしたのですけれども、受賞案件をめぐるバスツアーのような、市民が参加するようなものをやって、これだけ横浜市が景観に力を入れていますというのをPRしてもよいのではないでしょうか。そして、横浜駅東口の方からみなとみらいや山下町のあたりまで、水際沿いは本当にきれいに整備されてきていると思います。その辺はよく知ってもらいたいと思うので、そういうバスツアーなどもいいのではないかと思うのです。

○佐々木部会長

ありがとうございます。広報は2つあって、どれだけ応募してもらえるかというための部分と、受賞が終わってからの作品を紹介するということ。今は特に後半のほうをどうやってやるかということですね。

○鈴木委員

審査する前に現地調査を行いましたね。あれが結構自分が楽しかったので、ほかの人も見たら結構楽しいのではないかと思ったのです。ちょっとレア系というか、そういうものも入っているし、いわゆる商業建築ばかりでもないですし。だから、そういうものではないものは、よほどそういうものに興味を持っている方でないとやはり知らないのです。横浜市は市民の人も結構そういうことに興味を持っている人が多いと思いますので、そういう機会をつくったら、応募する人もふえるのではないかと思います。

○佐々木部会長

過去の受賞作品を載せた地図みたいなものがありましたよね。

○塚田書記

受賞作品を紹介するパンフレットの中で、賞の内容や受賞作品の地図などを掲載し配布しています。過去についても、情報をリストにして紹介したり、また、ホームページでも公開したりしています。先ほどもバスツアーなどのお話も以前いただいておりまして、予算化も含めて検討していますけれども、なかなか厳しい。お金をかけない中でできるだけそういったことでチャレンジしていければと考えております。

○金子委員

改めてこうやって見ると、今、鈴木先生がおっしゃったように、やはりこれは選ばれたものを見ると、結構明確な視点で選んだかなという思いがあります。これは、普通の人は余りわからないかもしれません。こういう賞を顕彰しましたというのを、本当に普通の人にわかるようなものがあると、いいのかもしれませんね。ある意味では、ちょっと専門的なところに特化している部分もあるし、我々専門家にとってはよくわかるかもしれないですが、まちの人たちが、「ああ、横浜ってこういうところがあるの」「こういうのもあるの」というようなことがわかると、例えば第6回で表彰した吉田町の防火帯建築とか、ヨコハマアパートメントだと、これは実に横浜らしいし、こうやって見ていくとよかったなと思うのです。そういう何か工夫が本当はもっとあってもいいかもしれません。

○関委員

この賞は特にまちなみ景観部門のほうは都市美審の広報部門です。ほかの事業はどういう広報をやっているのかわからないのですけれども、昨年から審査を担当させていただいて、実は昨年までは私自身が余り知りませんでした。歴史的なものだけでもなくて、やはりこれからの都市の都市空間を美しくというか、良くしていくという、あるいは良くしているものがこうですよということをもっとアピールするわけですから、そういう意味では、どういうものが受賞されたかという今までの蓄積をできるだけ広報する。それによって、逆に応募もふえていくのかなというふうに思います。何かそのサイクルを考える上では、展示はもちろんですけれども、こういうパンフレットとか、ちょっとイベント的な仕組みもやって、応募してもらうものを増やすだけではなくて、既に表彰したものがたくさんあるわけですから、そういうストックをなるべく周知するという、それは本当に大事かなと思いました。
それで、資料3の広報案の中で、過去の受賞者への情報提供という、これは情報提供だけではなくて、例えば第6回に表彰した「BankART STUDIO NYK」はNPOが市の委託を受けて管理を行い、5年間続けてあの場所が同じようにマネージされている。既に受賞した案件はもう受賞できないわけですから、逆に広報の一端を担ってもらうみたいな、そういうことをすると良いかと思います。また、来年のトリエンナーレ期間の前後などで、別のイベントとリンクさせるみたいなことで、横浜市でやっているいろいろ広い意味でのまちづくりとか、都市景観の魅力アップみたいなものもいろいろ連携していくと、この賞もその意味で、受賞するというと何か価値があるものになるのではないか。

○鈴木委員

そうですね。この賞のランクが上がってくるというか、賞自体がアップしていくような。

○関委員

吉田町のギャラリーの方だって、受賞されてから誰が受賞するのかというのは、ちょっともめたようでしたけれども、受賞することが決まってから、では自分たちも何か今度それをきっかけにして、またトライをしていくみたいなことをちょっとおっしゃっていたので、そういう意味で、あげっぱなしではなくてというのも非常に大事ですね。まちなかでしたら、歩いてのツアーみたいなものも比較的しやすいし、郊外部のところは、少し特別なことを行ってもいい。
もう一つの部門がありますね。そういう活動の人たちともリンクして、一緒にやるとかすると、余りお金がかからないかもしれません。我々はそういうものもお手伝いしなくてはいけないのかなと少し思っています。

○佐々木部会長

これは、受賞したときに例えば登録文化財などのように外に張れるプレートはないのですね。

○事務局

表彰の際に小さいプレートをお渡ししていますが、建物に張れるようには出来ていません。

○小池書記

仮にこのプレートを張ってもその意味合いがわからないですね。

○金子委員

これは、ぜひ建物にプレートを設置させてもらうというようなことをやってもいいですね。

○佐々木部会長

多分、一番大きなお金がかかるということはあると思うのですが、何か。そんな高級なものでなければ。

○小池書記

本市で行っているヨコハマ市民まち普請事業でも同じような議論がありまして、まち普請で整備した施設などにやはりそれをわかるようにすべきだということで、去年ぐらいからちょっとしたプレートを張ってもらうように始めたところですので、多分、そんなにお金はかからないと。

○佐々木部会長

小さくてもちょうど目線のあたりに置いておけば、ちゃんと気がつく方は気がつくかもしれないです。

○金子委員

すごくきれいにできていますね。

○佐々木部会長

これはお部屋の中に飾っておくという。では、ちょっと確認として具体的に進めていくときに、例年と少し変わったところなど、これでいいのだろうかというところも確認をしていただけるといいかなと思います。資料の順番でいくと資料2にフロー図があって、まちなみ景観部門の物件調査時に必要に応じて物件設計者等にヒアリングをしますということなのですが、これについて何かご意見がいただければと思うのですが、いかがでしょうか。趣旨としては、他薦で推薦されてそれが受賞に至った場合、その段階で初めて聞いて、驚いたり、ためらわれたり、いろいろあるということですので、具体的にどういうふうにされようと思っているか、この部分についてもう少し説明いただけますか。

○塚田書記

選考資料となる個票については、市と委託したコンサルタントで作成していくわけですけれども、内容についてもいろいろな形で調べまして、表現はしていきます。ただ、やはり細かいところまで把握できない場合がありますので、ある程度対象を絞り、候補になりそうなものについて必要に応じて相手方に話を持ちかけていきたいと考えているところです。その辺は状況を見ながら、また先生方のご意見もいただきながら、進めていきたいと考えています。

○金子委員

1つ前回の例で、吉田町を表彰する際に、同じ類のものが応募されていて、それと一緒にしようよという話がありましたね。あと、日産の通り抜け通路も三井の公開空地とあわせて表彰しました。ああいうときにもしかしたら、一緒になるかもしれないみたいな話というのは、もう予見される。でも、応募の段階では受賞するかどうかはわからないでしょうか。ヒアリングというのは、応募時ではなくても、かなり選定されたころでもいいのですね。

○塚田書記

先ほど申し上げた通り、極力自分たちで調べたうえで、必要に応じて情報を付加するために行っていく。または、必要に応じて絞り込む視点も含めてヒアリング等を行っていきたいと考えています。

○関委員

推薦される方はすごく迷っているかもわからないので。さっきの吉田町の事業者の名前が、吉田町名店街会という名前がダサいと感じ、今度変えようかなどと言っていた時に表彰され、古い名称のままで表に出てしまったとか言っていました。

○金子委員

私は歴史が感じられていいと思っていました。そうですか。

○塚田書記

ちなみに、前回のヨコハマアパートメントなどは、実際見に行った際にいろいろ様子も説明してもらいましたけれども、あれもやはり運営の具体的な内容というのは聞かないとわからないところがありますね。もちろん現地視察というのが大事なところだと思いますけれども、そういうことを絡めて進めればと考えております。

○佐々木部会長

非常にそれは前向きな丁寧な作業になるのですが、一方で、これはまちなみの賞なので、外から見た人がどう思えるかというレベルでの受賞になってきますから、いろいろ話を聞いてくると、「こんな苦労があったんだよ」とか、「こうなんだよ」とかと聞くと「ああ、よかったね」ということになってしまいます。でも、その話を聞かなければ、普通に歩いている人にとっては何の魅力もないということもなくはないので、難しい。必要に応じてというのは、結構難しいなと私は思っているのです。もしこの賞を取りたいと思っている方だと、非常に立派にプレゼンテーションをしてきたりすると、それをどう、審査する側がクールに聞けるかというところはちょっと悩ましいかなと思います。
たまたま、私は土木学会でも橋や公園などの表彰を行っているのですが、一切ヒアリングとかそういうものはしないという方法でやっているのです。やったほうがいいという意見も出てきたり、行ったり来たりなのです。でも、どうしても関係者の話を聞いてしまうと、情が移ってひいき目に見てしまうので行っていない。

○塚田書記

もちろんヒアリングについては、ここにありますように必要に応じてということなのですけれども、基本的には事務局のほうでこういう内容を調べたいということを決めながら話をさせてもらった中で、それをご報告していきたいと基本的には考えています。

○佐々木部会長

臨機応変に、必要に応じてという形。だから、必要に応じてというのが非常に積極的というよりは、ちょっとこれはどう見ていいかわからないというようなときのほうに聞くというぐらいのニュアンスで受けとめていただいていたほうがいいのかなという気もします。

○鈴木委員

今まで、まったくそういった事業者へのヒアリングなしで最後の表彰までいった例もやはり多いのですか。

○塚田書記

多いです。

○鈴木委員

では、全然それまではそういう関係者の方とは接触しない。

○佐々木部会長

そうしたら、具体的にタイミングで言うと、先ほど受賞の候補に上がりそうなものに対してはというようなお話もあったのですが、そうすると、事前に資料をいただいて、これはいいのではないかとか、見たいとかというのが出た段階で、そこに全く挙がってこないと受賞ということになかなかならないだろうから、多くの先生たちが見つけたものなどで、少しこれは事情を知っておいたほうがいいかなという、その段階からですかね。

○塚田書記

そうでしょうね。

○佐々木部会長

それだとうまくスケジュールが合うかなというのも、忙しくなってしまうかなという心配もありますけれども、そこも含めて今回は臨機応変にやってみましょうということで。
その他、進行のところで1点確認をさせていただきたいです。選考方法について、選考は部会で行い、都市美審のほうには報告という形で意見をもらうということはないということですね。

○金子委員

第5回の選考の際に少し論議があって、第6回から変わったのです。

○佐々木部会長

わかりました。それでは、資料3でご説明頂いた広報のほうで、新たにいろいろなメディアでというのがありましたが、こちらについて何かご意見があれば。

○金子委員

前回の応募件数は198件となっています。これは1件に大量に応募が集中したというものがありました。それを外すと、ほとんど前々回と同じぐらいで若干ふえたかなという。結構頑張ってそのぐらいというのは、なかなか厳しいですね。画期的に増やす必要があるかどうかは別ですけれども。

○佐々木部会長

そうなのです。こういうのは、やっていけば、やらないよりやったほうがいいというのはもちろんなので、どのあたりが一番効果的であるかというのは難しいですね。

○金子委員

横浜市は広報用のツイッターアカウントがあるのですか。

○事務局

あります。

○佐々木部会長

ウェブ系、アナログ系と両方ありますが、例えばまちづくりコーディネーター等への情報提供と書いてあるのは、具体的にはリーフレットを送るということですか。

○塚田書記

はい。もちろん、趣旨や内容について説明を行いながら情報提供していきます。

○佐々木部会長

ちなみに前回だと全部でどれぐらい募集リーフレットをまいているのですか。

○事務局

前回は13000部です。そのうち、重複を含めて160件程度がはがきの応募で、ウェブでの応募が30から40件程度です。

○佐々木部会長

ウェブは少ないのですね。そうすると、13000で150。

○金子委員

そんなものなのですね。

○佐々木部会長

ウェブでの応募というのは、ホームページに行って、名前や物件名を書き込むと。まちを歩いていて、いいなと思って、スマホで撮影して、その場で送ってというところにはまだ行っていないのですね。それをやると、応募数は急激に増えるかもしれないけれども、扱いが大変ですね。

○事務局

第6回のときに、応募する際には最低限、一言自分の横浜という町に対する思いを添えたうえで、ある程度の責任を持って出してもらうべきではないか、というご意見を頂きましたので、今回もそういった応募方法は見送っています。

○佐々木部会長

ただ、前回と今回だとスマートフォンの普及率がもう着々と変わっていて、ほとんどパソコンを持ち歩いているのと同じ感じですから、文章をつけて送るというのも可能になっています。

○金子委員

応募ページへのアクセスが簡単にできるようにはしておいた方が良い。

○事務局

今回は募集リーフレットにQRコードを記載しようと考えています。

○関委員

応募総数が198で、件数が84と半分以下なのですけれども、これは重複があり、更に既に受賞したものも除外しているということですね。もう既に受賞しているという情報については、余り知らない方も多いかもしれません。そういったものは前回どの程度ありましたか。

○事務局

全部で10件弱程度です。

○佐々木部会長

そうしましたら、広報については新規のところをお願いしてということでよろしいでしょうか。その他は何かございますか。

○金子委員

一つ、前回のときに出ましたけれども、インセンティブの話。これは建築局がこの賞をインセンティブにすると決めてくれたのです。それを余り知られていないので。設計のプロポーザルをやるときに、建築は学会賞とか、そういう非常に大きな賞は当然ですけれども、神奈川県の建築コンクールとか、それから市長表彰だとか、優良設計者表彰というのがインセンティブになっている。それらに加えてこれもインセンティブになるということにやっとなった。
それが余りオープンになっていなかったという。だれかが該当したかという、それは全くわからないのですけれども、多分なかったと思います。若い設計者はやはり結構ある種のチャンスになるので、私はぜひそれを、余り差し支えがない範囲で何か、どういう表現がいいかわからないですけれども、インセンティブになるということをどこか応募要項の中に入れられるとうれしいと思うのです。

○佐々木部会長

それは見る人はちゃんと目にとめるでしょうから。一般の方は何これと思うのでしょうけれども、設計者の方などは目をとめられると思うので、募集リーフレットの表彰とかという所の下に書けばいいのですね。

○金子委員

何かちょっと書いていただけるといいかなと。制度的にそれがオーソライズされているというのを確認していただいた上で、ぜひ。

○佐々木部会長

それと、応募対象がまちなみ、建築物、工作物等で、私は土木が専門なので、やはり橋とか、公園とか、例えばストリートファニチャーとか、そういうものも応募対象になるよというのが必ずしもイメージされていないかなと。前回の募集リーフレットの絵もみんな建築物になっていて、プロムナード、モニュメントというのはあるのですけれども、ただここに橋とか入れると、公共物になってしまうのですね。原則として民間のものというところ、そこでバッティングするのでしょうか。事業者が民間でないと絶対だめということではないのですね。

○塚田書記

公共でも表彰することは可能です。

○佐々木部会長

この辺をどうするかですね。構造物はめったに褒めてもらえないので、たまにいいものがあればということで、ちょっと思ったのです。
それと、もう一つは看板、サイン類をどうするか。しゃれた看板とかというのは、今まで余りありませんしたか。

○金子委員

山手ライナーは一つの看板かもしれません。

○塚田書記

看板類については、本市では別途屋外広告物条例に基づく屋外広告物審議会を持っておりまして、各委員の方々からいろいろご意見をいただいております。いいものについては、やはり表彰制度があったほうがいいのではないかというご意見もいただいておりまして、他都市の状況も踏まえて検討しているところです。今年中には屋外広告物審議会を開催して、表彰制度についてご意見をいただいたうえで市としても詰めていきたいと考えております。もちろん、このデザイン賞が既にありますので、関係についてどう進めていくかということも含めて調整させていただければと思っています。別途賞を設けるのか、デザイン賞の中に位置づけて審査を屋外広告物審議会のほうに委ねる形をとるのか、そこも含めて市内部もまだこれで行こうということを決めているわけではありませんので、しばらく検討を進めていきたいと考えています。
また、毎年9月10日の屋外広告物の日にあわせて「横浜サイン」というパネル展のようなイベントをそごう1階の新都市プラザにて行っています。そういった、景観を形成する上で魅力となる広告物である「横浜サイン」という考え方を大事にしていきたいというところもあります。先ほどもありましたけれども、そういうイベントと絡めて詰めていったらどうかと考えております。
まだ何もない中で大変恐縮ですけれども、そういう検討を進めていき、屋外広告物審議会にも諮りながら、必要に応じてこちらにもご報告してまいります。

○佐々木部会長

つまり、今回はそっちについては特にアピールをせず、従前のやり方を継続していくのが望ましいという考え方ですね。

○塚田書記

はい。

○佐々木部会長

わかりました。何かここで少しPRなどをしておいて、出てきたものがいろいろ出てきたら、では、別途そちらにお願いしていくのかとか、そういうやり方もなくはないかなと。それで、広告物はこっちだし、まちなみはこっちだしと、では街灯はどっちなのかとか、市民の側からいうと何かいろいろあるとまたややこしいかなと。

○金子委員

広告物と言った場合には、ある種の看板みたいなものの全体のデザインがいいか、看板、広告の内容が非常にきれいなデザインのいい広告がありました、というのとこの話とは違うわけですよね。だから、ある建物か何かに設置された、何かすばらしい看板。何ていうのでしょうか。そういうものがあればいいという。

○佐々木部会長

このお店の看板は非常に建物と合っていて、しゃれていていいねというようなものは、こちらでもいいでしょう。

○金子委員

こちらで見ていいでしょうね。

○塚田書記

そういう意味では、確かに趣旨がやはりちょっと違ってくるかもしれません。ここで言っている内容は、もちろんまちなみ、景観ということがありますので、金子委員がおっしゃったような形で進められるかと思います。

○佐々木部会長

山手ライナーも少し動くものでしたけれども、非常に季節限定の例えばイルミネーションとか、そういうものもまちなみの季節感とか、彩りにとって非常に重要です。イベント的な観点というのは過去には余りなかったと思います。
だんだんそちらにも広げていくのか、やはり割とハードな長く残る建築等の底上げをしていくために、まじめにというと変だけれども、しっかり建築物ベースでやっていくかというのは、両方考え方があると思います。

○金子委員

私の感覚では、その辺はフレキシブルな扱いができればいいかなという感じです。第5回で表彰したペットバーもそうですね。あれも言ってみれば、「どうしてこれを選んだの」と周りの人に言われたのです。いろいろ話をすると、「なるほど」ということになって、やはりまちの一つの魅力かなという話に。だから、そういう視点の一つを考えるといいかなという感じはしていました。

○関委員

逆に言うと、これは事後的にというか、そういうケースが具体的に残ってから考えてもいいのかもしれないですけれども、例えば以前都市美対策審議会で議論した、バス停の上屋と一体になった広告物について、ああいうものがもし自薦か他薦か何かで挙がってきて、それでどう考えるかみたいなことになるのかなと思います。実際に挙がってきていないのかもしれないですけれども。

○金子委員

挙がっては来ています。ほとんど毎回来ています。

○関委員

挙がっているのですか、そうですか。でも、それをあらかじめ排除するというよりは、どうもやはりまちなみというと、公共物だからだめとは言えないので、その中でケース・バイ・ケースに判断して、うまく位置づけられれば、表彰するにしても表彰しなくても、そういうもののエントリーも可能であるということになってくれば、広告の質が上がるという気がします。

○佐々木部会長

そうですね。募集のときに、少しエントリーの幅を広げますよというメッセージを送るかどうかですね。

○関委員

前回の募集リーフレットの応募対象の欄に随分スペースがあるのだけれども、ここに少し例みたいなものを入れてもいいかなと思います。

○鈴木委員

あと、今割と屋上庭園とか、ビルの一番上を整備する事例があります。例えば鶴見のシアルなども、有名な地元の庭園作家の人がつくった石庭があります。鶴見というのは、まちづくりで總持寺が一つのキーワードになりますから、そういう禅というのを感じるものをつくるとか、これから割合そういうのも多くなるかと思うのです。まちなかの緑みたいな、何かそういうこともふえてほしいから、ふえてほしいものを、佐々木部会長もおっしゃっているように、やはりこういうふうにあってほしいというものは、賞の対象に入れるような形で、誘導と言ったら言葉が過ぎますけれども、何かそういう形での啓発みたいなものもいいのではないかなと思います。
やはりこの賞は本当に、横浜らしい賞であってほしいと思うので、余りイメージがかたく固定化してしまっているより、横浜は割と柔軟性があるみたいなところはいつも示していってほしいなと思うのです。核になるものは大事にしていても、ほかの時代とともにまちなみはどんどん変わっていきますので。
先ほどの広告のお話などだと、すごくいいビルだとかできても、本当に広告で何か嫌な感じになってしまうところも多いので、そういうものをさせないためにも、例えばそういういいものはどんどん褒めるとか、何かそういうものもまちなみとして、広告の単体ではなくてやはりまちなみとしてこうあってほしいというのは、一つの提示をするわけですかね。こういう賞を差し上げますということで、これはすごくいいと思いますということで、皆さんにそのように見てもらうわけです。だから、そういう点では、皆さんがおっしゃっているように、この賞はフレキシブルというか、そういう面もあったほうがいいですね。でないと、ほかのこういう建築の賞なんかと一緒になってしまうので、そこは常に時代というものをこの賞は取り入れていってほしいと思います。反映させるというか。
先ほど関先生がおっしゃった、トリエンナーレには必ず遠方からも来る人がいます。横浜のトリエンナーレで、ついでにいろいろ見ていくという。前回トリエンナーレのときには、黄金町なども一緒にイベントをやっていました。普通だったら、黄金町とかというのはそういう情報が来ないですから。でも、トリエンナーレと一緒にやることで、では、黄金町のそういうものに行ってみようかと。そして、みんなちょっとカルチャーショックみたいなものを受けて、黄金町というのは、普通のまちづくりとは違う形でやっていましたから。横浜ってすごいことやるね、みたいな感じでおっしゃっていた方などもいたから、やはりトリエンナーレみたいな大きいイベントとのときに、こういう賞も連携して何かやると、もう全部を紹介しなくてもいいと思いますから、そういうことは予算もつきやすいと思いますし、何か考えていただきたいと思います。

○佐々木部会長

このスケジュール案ですと、次は1月28日の合同で確認しましょうという感じですよね。それからもう、募集に入るわけですが、例えば、募集リーフレットのここをもう少し書きかえましょう、みたいな話になったときに、これのデザインの決定というのはどこのタイミングになるのですか。

○事務局

前回までの流れですと、合同部会の際に募集リーフレットの簡単な構成案を提示させていただきまして、それで最終的な内容を詰めて年度中に確定という流れで行いました。

○佐々木部会長

そうすると、先ほどあったように応募対象の欄を少し足しますか。地域まちづくり部門は過去の受賞活動の紹介があるので、まちなみ景観部門も過去にこんなものが受賞しましたというのを少し例示的に挙げますかね。歴史的な建物を再生した例とか、気持ちのいい水辺とか、まちなみのちょっとした工夫とか、もちろんすぐれたデザインの建築物とかというのもあるので、ちょっと例示をイメージできるものを挙げていったほうがいいのではないですかね。それで、景観づくりの事業者、設計者などを表彰します。もし必要なら1月28日の前に1度委員の皆さんに送っていただいてもよいかと思います。あとはインセンティブの話ですね。では、ここを少し考えてみていただけると助かります。そのほかはございますか。

○金子委員

インセンティブの話は品がなくなってしまってもいけないので、そこは建築局側でインセンティブにするのは、こういうものですよと、ここに書かないで、向こうの応募要項の中で書くほうが本当はいいと思います。

○佐々木部会長

もちろんそうです。

○金子委員

それはよく検討していただかないと。

○佐々木部会長

では、その他、よろしいでしょうか。

2 その他
○佐々木部会長

では、大体意見も出たようですので、事務局からその他何かございますか。

○塚田書記

事務局からは特にありません。

○佐々木部会長

それでは本日の議事内容について確認を事務局からお願いいたします。

○塚田書記

まず、資料2のスケジュール案につきましては順次この案で進めさせていただきますけれども、ご意見がありましたように、物件調査の際にヒアリング等については、詳細についてまた順次委員の方々に確認をしていただきながら、進めさせていただきたいと考えております。
資料3の広報の内容について、新規事項についてはご了解いただいたということですけれども、テレビ神奈川の放送等については、お知らせコーナーだけではなくて、また、番組等のご紹介があれば、調整しながら進めさせていただくということにしたいと思います。
また、資料4についてはご了解いただいたということではありますけれども、先ほどありましたように、応募対象がイメージできるような表現、また、インセンティブの話等を含みながら表現をしていくということで進めさせていただきたいと思います。
また、冒頭にありました、今回のこの事業について、イベント等と連携しながら進めていくというところについても、事務局のほうを含めて検討させていただきたいと思います。
今回の議事録については、横浜市の保有する情報の公開に関する条例に基づき、審議会の議事録についてあらかじめ指定した者の確認をとり、それを閲覧に供するということになっておりますので、議事録は部会長の確認を得た上で公開することとしていただきたいと思います。
なお、次回は合同部会ということですので、1月28日火曜日15時から予定しております。会場につきましては、決定次第改めてご連絡させていただきます。

○佐々木部会長
少し予定よりも早いですが、これで審議を終わりましたので、終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

○塚田書記

これをもちまして、第9回都市美対策審議会表彰広報部会を終了します。ありがとうございました。

資料第9回都市美対策審議会表彰広報部会配付資料(PDF:829KB)
特記事項本日の議事録については、部会長が確認する。

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このページへのお問合せ

都市整備局地域まちづくり部景観調整課

電話:045-671-2648

電話:045-671-2648

ファクス:045-550-4935

メールアドレス:tb-keicho@city.yokohama.jp

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