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市内気温の将来予測

~海風と緑地が将来も引き続き重要に!~

最終更新日 2024年4月1日

環境科学研究所は、国立研究開発法人海洋研究開発機構(以下、JAMSTEC)と共同研究を実施しました。
このページでは、その取組の中の「市内気温の将来予測」の結果についてご紹介します。

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取組の概要

背景・目的

背景
18世紀中頃の産業革命以降、人間活動に伴い大気中の温室効果ガス濃度は増加を続けており、世界の年平均気温は、産業革命以前に比べて今日に至るまでに上昇傾向にあります。
このような地球温暖化による将来の気温の上昇値は、今後の地球温暖化対策の取組状況によって変化し、その気温上昇の度合いは、世界中で一様ではなく地域差があるとの予測がされています。
目的
将来地球温暖化が進行した場合における気候変動影響に向けた対策に取り組んでいくためには、地域の特性を踏まえた詳細な気温分布の情報が必要となることから、横浜市内の気温の将来予測を実施しました。

取組内容

環境科学研究所とJAMSTECは、共同研究を実施しました。(詳しくは共同研究の概要・成果報告書をご覧ください。)
その取組の中で、横浜市内の気温について現在と将来の数値シミュレーションに基づいて、気候変動で様々に起こりうるうちの2つのケース(産業革命以前に比べて世界平均気温が2℃上昇または4℃上昇した場合)において、横浜市内の現在の気温がどの程度上昇するかについて検討しました。
本数値シミュレーション及び結果の解析については、JAMSTECがスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を用いて行い、320m格子まで高解像度化した横浜市内の詳細な気温分布情報が得られました。

結果の概要

現在・将来の気温、現在から将来への気温上昇量のいずれも、市内でも地域によって差があり、その地域差には海風と緑地による影響がみられました。
海風や緑地の影響を強く受ける地域では、弱い地域と比べて、将来の気温は高温となりにくく、現在から将来への気温上昇量は小さくなっていました。
これまでの取組※により「海風は日中の気温上昇を抑える効果があり、緑地は夜間の気温を低減する効果がある」ことが分かっていましたが、今回の数値シミュレーションの結果、温暖化した将来でも、海風や緑地が引き続き重要であることが分かりました。
「都市環境気候図を活用した暑さをしのぐ環境づくりの手引き」
詳しくは、共同研究の概要・成果報告書をご覧ください。

なお、本取組は令和4年7月29日に記者発表をしています。

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このページへのお問合せ

みどり環境局環境保全部環境科学研究所

電話:045-453-2550

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ファクス:045-453-2560

メールアドレス:mk-kanken@city.yokohama.lg.jp

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