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たばこ火災

~たばこのポイ捨てや寝たばこは絶対にしないでください~

最終更新日 2022年6月23日

横浜市内のたばこを原因とする火災の現状

たばこの火は小さいため、それが火災を引き起こし、大きな被害を及ぼすことはなかなか想像しづらいかもしれません。
電子たばこが普及していることや喫煙率が低下していることからも、たばこを原因とする火災は減少傾向に移ってもいいものですが、依然、横浜市内における全出火原因の中で毎年上位を占めています。
たばこを原因とする火災の実態と予防方法を改めて確認しましょう。

横浜市内で起きた火災の主な出火原因です。
横浜市内における火災の主な出火原因

※電気機器➡家電や電池等、配線器具➡壁付コンセントやテーブルタップ等
平成29年~令和3年までの過去5年間、横浜市内におけるたばこを原因とした火災は536件発生しており、22人の方が亡くなっています。これは死者が発生した火災の中の出火原因トップとなっていることからも、「たばこの火は小さいから危険ではない」とは絶対に言えません。

横浜市内の出火原因別死者数(放火自殺者除く)平成29年~令和3年累計です。

出火場所

たばこの火災といえば「歩きたばこをしながらそれをポイ捨てしたことにより、枯草に着火して出火」などの、屋外で発生した火災が多いと思われるかもしれませんが、実際は皆様がお住いの住宅において、たばこの不始末が原因で起きている火災が全536件中約4割の211件もあります。
また、亡くなられた22人の方々も全て、住宅において発生したたばこを原因とする火災です。

火災事例とその対策

火のついたたばこの可燃物と接する表面の温度は約200℃~300℃程度です。その火種は小さいため、周りのゴミや布などに触れてもすぐに炎が上がることはありません。しかし、じわじわと燻り続け(無炎燃焼)、しばらく時間が経過したのちに発火に至るのが、たばこを原因とする火災の特徴の1つです。
炎がすぐ上がらないため、家人が外出した後や、寝てしまった後に出火することがあります。

ケース1ゴミ箱から出火

防ぐポイント

・吸い殻は水につけて、完全に消えていることを確認してからごみ箱に捨てる。
・たばこを捨てるゴミ箱と、他のゴミを入れるゴミ箱を使い分ける。
・たばこを捨てるゴミ箱にプラスチック製のものは使わない。
・カップラーメンの容器やペットボトルなどを灰皿として使わない。
※上に示した事例では、ごみ箱にたばこを捨ててから、約5分後に住宅用火災警報器が火災を知らせています。この時点で気づいていれば、大事に至らずに済んだかもしれません。住宅用火災警報器は火災の早期発見に有効です。

ケース2寝たばこ(布団にたばこが落下)

お酒を飲み布団に入ってたばこに火をつけたものの、そのまま寝てしまい、布団の上にたばこが落下。たばこの火が布団に燃え移り出火

防ぐポイント

・寝たばこは絶対しない。
・布団の上でタバコは吸わない。
・防炎加工された寝具類を使う。

ケース3灰皿にたまった吸い殻

吸い殻がたまった状態のガラス製灰皿に火のついたたばこを入れたことで、灰皿内の他のたばこと共に無炎燃焼し、高温になった灰皿が割れ、灰皿内の吸い殻がこぼれ落ち、周囲の雑物に接触し出火

防ぐポイント

・灰皿にたまった吸い殻はこまめに捨てる
・灰皿に水をため、火が消えたことを完全に確認する。

ケース4ベランダ・バルコニー

ベランダに置いてあったプランターにたばこの吸い殻を放置し外出。
時間の経過とともにたばこの吸い殻が、プランター内の枯草に着火し出火

防ぐポイント

・風が強い日は、たばこの火種が飛んで火災になる危険性があるため、屋外での喫煙を控える。
・たばこを吸うときには、周囲に可燃物がないことを確かめる。
※家庭内での分煙が進み、ベランダやバルコニーでたばこを吸う方も多いかもしれません。たばこを原因とする火災の特徴である無炎燃焼に加え、ベランダやバルコニーは常時、人がいる環境ではないため、発見が遅れます。

ケース5ポイ捨て

・何者かが火種の処理が不十分なたばこを河川敷に捨てたため、繁茂していた枯草に着火し出火

防ぐポイント

・たばこのポイ捨てが、大きな被害につながってしまうことがあることを理解する。

最後に

たばこによる火災のほとんどは、ちょっとした不注意が原因で、それぞれが注意をすれば、防げるものがほとんどです。ご自身、そして皆様の大切なご家族を守るため、たばこ火災の危険性を再度認識し、対策を徹底していきましょう。

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