しない、させない、子どもの火遊び
~花火の正しい遊び方を覚えましょう~
最終更新日 2022年8月2日
火遊びによる火災の発生状況
横浜市内では過去10年間で火遊びによる火災は137件あります。
なかには家を1棟全焼させ周りの建物にも被害が生じた火災や複数名の負傷者が発生した火災もあり、子どもが行う火遊びだからと言って甘く見てはいけません。
※火遊び・・・14歳未満の者が火で遊んでいるうちに、意図せず他のものに燃え移り出火したもの
時間帯別の発生状況を見ると、13時台から18時台で89件(約65%)発生しており、子どもたちの学校が終わる放課後の時間帯に多く発生していることがわかります。
火遊びを原因とする火災の時間帯別件数
また、火災の発生場所を見ると、その多くは公園などの屋外で起こっていることがわかります。(上位5項目のうち、3位の居室を除いたすべてが屋外での出火)そして、失火者の男女比は約11.5倍となっており、男児による行為が圧倒的に多いという数字がでています。
火遊びを原因とする火災の主な出火場所
火遊びを原因とする火災の失火者男女比
火遊びの発火源はなに?
過去10年間、明らかになっている火遊びの発火源で、最も多いのがライター(チャッカマンを含む)です(46件約32%)。このことからもライター等は、子どもの目に触れない場所、かつ、手の届かない場所で厳重に管理しなくてはいけません。
火遊びによる火災事例
- 子どもが駐車場で拾ったライターで火遊びをして、ごみ屑に火をつけたところ、強風にあおられ付近に燃え広がってしまいました。
- 子ども2人がライターを使用し火遊びをしていたところ、ライターの火が子ども部屋に置いてあった衣類に着火し、出火しました。この火災により負傷者が3人発生しました。
火遊びをさせないために
・幼児期から火災の怖さや火遊びの危険性を教える。
・小学生になると、公園など屋外で火遊びをする子供が増えることから、保護者、学校、地域が連携して、子どもの火遊びによる火災を防ぐ。
・ライター等は、子どもの目に触れない場所、かつ、手の届かない場所で厳重に保管する。
・ライターは子どもが簡単に操作できないCR(チャイルドレジスタンス)機能付きライターを使う。
・ライターを廃棄する際は、中のガスを使い切り燃やすごみとして廃棄する。⇒横浜市の廃棄方法「横浜市資源循環局ホームページ」(外部サイト)
夏の風物詩といえば「花火」
夏は子どもたちにとって楽しみな季節です。夏の夜に、皆さんもご自宅やキャンプなどで花火を楽しまれるのではないでしょうか。
しかし、楽しいはずの花火も、火事ややけどなどの事故につながりかねません。使用方法や注意事項をしっかりと守り、正しく花火を楽しみましょう!!
花火による火災事例
・自宅ガレージ内において花火をしていたところ、衣類に花火の火がついてしまい、両手のひらを火傷してしまいました。
・子どもたちが打ち上げ花火を川の対岸に向かって打ち上げたことによって、護岸に繁茂していた雑草に花火の火がつきました。
花火を安全に遊ぶポイント
・花火に書いてある遊び方をよく読んで必ず守りましょう。
・花火を人や家に向けたり、燃えやすいもののある場所で遊んだりしないようにしましょう。
・手持ちの筒もの花火は、手の位置に注意しましょう。
・風の強いときは、花火はやめましょう。
・必ず水を用意しましょう。
・大人といっしょも遊びましょう。
・たくさんの花火に、一度に火をつけないようにしましょう。
・正しい位置に正しい方法で点火してください。
・吹き出し、打ち上げなどの筒もの花火は、途中で火が消えても筒の中をのぞいてはいけません。大けがになることもあります。点火するときも筒先に顔や手を出してはいけません。
・花火をポケットに入れてはいけません。
・花火をほぐして遊ぶことは危険です。絶対にしてはいけません。
・衣服に火がつかないように注意しましょう。
※もし、衣服に火がついてしまったら⇒その場に倒れて「ころころ」転がります。走って逃げると、服についた火はよけいに大きくなってしまいます。
衣服に火がついてしまったら、「その場に止まって」、「寝ころび」、「ころがる」。と覚えておきましょう。
※花火によるその他の事故事例やより詳しい花火の遊び方は、日本煙火協会ホームページ(外部サイト)をご覧ください。
最後に
子どもの火遊びは、ときに大きな火災にもつながります。
子どもの火遊びは絶対にさせない、理解できる年齢になったら火の怖さを教えるなど、大人の責任で、悲惨な事故や火災から子どもを守りましょう。
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