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梅毒について
最終更新日 2024年10月9日
梅毒の基礎知識
梅毒とは?
梅毒トレポネーマという細菌感染による性感染症です。
主に性行為で感染しますが、オーラルセックス(口腔性交)でのどに感染したり、まれにキスで感染する可能性もあります。
無症状のまま経過する人もいますが、全身性の疾患で、感染すると2~3週間後からリンパ節炎や皮膚症状が出ます。
症状は時期によって異なります。
全てのヒトが時期に応じた症状が出るわけではなく、異なる時期の症状が出たり、無症状の人もいます。
症状がなくても、人に感染させる可能性があります。
治療により完治が可能ですが、適切な治療を受けなければ症状は段階的に進行し、最終的には中枢神経まで侵され、死に至ることもあります。
梅毒Ⅰ期
梅毒Ⅱ期
出典: 一般社団法人 日本性感染症学会
感染経路
主に、粘膜や皮膚が梅毒の感染により病変した部位と直接接触することで感染します。
①性的接触
性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等です。
感染期の唾液、精液、膣分泌液、血液を介して、粘膜や傷口より感染します。
②母子感染
妊娠中に感染していると、胎盤を通じて母親から胎児に感染します。
治療
ペニシリン系などの抗生物質が有効です。
治療により完治できますので、感染がわかったらすぐに病院で治療を受けましょう。
治療内容は、病期などを考慮して決定します。
内服の場合、服用期間は病気の進行により異なり、感染からの経過が長いと長期の治療を必要とします。
医師の指示に従い、薬は治療終了まで確実に飲みましょう。
感染が1年以内の早期梅毒の場合、1回の注射での治療が可能です。
治療しなくても梅毒が疑われる症状が消失することがありますが、必ず医療機関を受診しましょう。
予防
梅毒に感染している人との性行為は避けましょう。
梅毒と気付かない皮膚症状等がある場合もあるため、粘膜や皮膚が直接接触しないように、性行為の際はコンドームを始めから適切に使いましょう。
不特定多数との性行為は感染のリスクが高まりますので避けましょう。
パートナーも感染している場合は治療することが重要で、パートナー同士の感染確認が大切です。
検査について
検査方法
主に梅毒抗体検査という血液検査(血液を5ccほど採取します)を行います。
梅毒抗体検査には、RPR検査などの梅毒血清反応(STS)と梅毒トレポネーマ抗体(TP抗体検査)があります。
心配なことがあった日から6週間以上経過していないと正確な検査結果が出ないことがあります。
横浜市では、18区の福祉保健センター、夜間検査会場でHIV・梅毒の無料匿名検査を実施しています。
関連情報
2023年 横浜市梅毒患者の動向
2023年の新規梅毒患者数は、全国同様に横浜市でも過去最多となっています。
男性の85.5%が20~50歳代で、女性の49.5%が20歳代でした。
資料
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