26.横浜いずみ歌舞伎公演

　10月18日、19日の2日間で、泉区の秋の風物詩「横浜いずみ歌舞伎」が公演されました。第28回公演の今回の演目は、曽我綉侠御所染（御所五郎蔵）（そがもようたてしのごしょぞめ（ごしょのごろうぞう））から３場面が上演されました。あらすじは、元浅間家の家臣であった五郎蔵と星影土右衛門は、今は五郎蔵の女房で遊女となった皐月を巡って対立します。五郎蔵は旧主のために立て替えた二百両の返済に追われ、「今宵中に返せねば命はない」と皐月に訴えます。これを知った土右衛門は、皐月に「夫と別れる退き状を書けば金を貸す」と迫り、皐月は五郎蔵に金を工面するため、涙ながらにわざと縁を切る決意をします。裏切られたと誤解した五郎蔵は激高し、皐月の打掛を着た別の遊女・逢州を、夜道で皐月と誤認して斬ってしまいます。逢州は皐月をかばい、身代わりになったのです。真実を知った五郎蔵の前に土右衛門が現れ、雌雄を決すべく立ち廻る、といった内容です。
　今年も、大変沢山の方にご来場いただき、大成功に終わりました。山中竹春市長からも、伝統文化を大切に守り継承していくために、熱意をもって活動していただいていることへの敬意が込められたメッセージが届き、私から代読させていただきました。横浜いずみ歌舞伎保存会、泉伝統文化保存会の皆様ありがとうございました。良き伝統や文化を次代へ継承していくことは、大変なことです。今回の公演をご覧になって、横浜いずみ歌舞伎に興味を持った方がいましたら、是非、泉区地域振興課までご連絡をお願いします。

令和７年10月21日 泉区長 山口 賢